「第三話 未〇△☐め@×択1」-10
カレン 十五歳
黒髪ロングの清楚な美人系少女。身長は178cm。
[最近あったこと]:白髪交じりだった髪の毛が黒髪だけになった。
オイキャス 十五歳
黒髪、黒目の主人公。
[最近あったこと]:婚約していた彼女から急にノーを突き付けられた。
シオノ
カレンの推し。
[最近あったこと]:カレンちゃんの様子がおかしい……笑。
昼前から始めていた二人による話し合いはすでに夜になっていた。
「もうこんな時間か……。他に聞きたいことはあるか?」
「全然関係ないことでもいいですか?」
「構わない……」
「この宮殿に書庫とかありますか?」
「あぁ、あるぞ?使いたいのか?」
「時間が空いたときに少しだけ……。だめですか?」
「好きに使ってくれ。司書には話を通しておく」
「ありがとうございます」
「何の勉強をしたいんだ?調べものか?」
「少々言語について……」
「言語?」
「できれば初学者向けの物とかあるといいんですけど……」
「初学者向け?」
「はい」
「何故?」
「もう少し勉強しようかと……」
「そうか……」
ピエスは困った顔をして、
「ただ申し訳ない、そのような言語本は我が宮殿の書庫にはないだろうな……」
「そうですか……」
「申し訳ないな」
「過ぎた要求でした」
「いや、君の要望を聞いてその系統の本を入れられるか検討する。書庫はいつでも自由に使ってくれ」
すげぇ好待遇。
ただ、願ってもない申し出、とてもありがたい……。
うんまぁ文字が読めないのに本読もうって結構無理あるか……。
そもそも言語本の初学者向けって何?
日本語を学んでいれば日本語を解説として英語を学べるけど……。
そもそも習いたい言語含めこの世界の文字をおそらく読めないのにその状態で何か読解をできるようになるの?
絵本とかなら読めるかな……。
誰かに教えてもらうのが合理的だよね……。
「ありがとうございます」
カレンは頭を下げる。
「そうだなー」とピエスは考えるように上を向くと、
「目的の本があるか分からないが街にあるメンサーヘ書店に行くと良い。もしかしたらそこなら求める本があるかもしれない」
「メンサーヘ書店ですか?」
「行ってみる価値はあると思う」
「どんなところなんですか?」
「行ってみればわかる」
「なるほど……、では明日行ってみます」
「そうすると良い。……そうだ、私もついていこう、案内をしてやる」
「いえそういうわけには……」
「ついでだ」
「ついで?」
「言っていなかったが明日は君の冒険者ギルドの登録を抹消しに行かねばならないからな……」
「抹消ですか……」
「君の存在に繋がる証拠をなるべく消しておきたい」
「そう、……ですか」
「不服か?」
不服?違う気がする。
そんなんじゃない、確かに一緒に二人と頑張ろうってしてなんか嫌なんだけど……。
「不服……、それよりもなんか、悔しいという気持ちが大きいです……。もし私がもっと強かったらこんな提案はされていなかったのではないかなって……」
「……否定はしない」
「……」
「もし冒険者を続けたいなら私の権利を使って新たに登録すればいい」
「そういう事ではないですよ……」
「もっと、うまくできればそのような対応をとらなくてもよかったのかもしれないが……。我々の責任だ……」
「卑怯ですね……」
カレンのはいたひとり言はピエスに悪態をつくようだった。
カレンは疲れたようにソファーの背もたれに寄りかかる。
「疲れたか?」
「そうですね、それなりに……。頭を使ったのは久しぶりだったので」
「ご苦労だったな、今日の晩御飯は君の部屋に届けるように言ってある。それから明日は今日の朝と同じ場所で食事をしてもらう、翌朝オレヤに呼ばれたら来てくれ」
「分かりました」
話し合いが終わりカレンは領主室を後にする。
自室に戻るとすぐに部屋をノックされ、夕食が届けられた。
朝とメニュー構成はほとんど変わらなかったが、メインディッシュとして肉料理があった。
カレンは部屋にあった机でご飯を食べる。
紅茶おいしい。
オレヤが入れてくれたんだろうな……。
食べ終わってしばらくすると再びノックされ、食器を回収された。
部屋の中にある風呂に入り、そこで体を水で流し、着替える。
なれない場所での一日がようやく終わりを迎え、ベッドに寝転がり天井を見つめる……。
しばらくして、カレンは目を閉じる。
翌朝になりカレンは日差しに起こされる。顔を洗いストレッチをしているとドアをノックされた。
「カレン様、お食事の時間です……」
目をつむったうさ耳のオレヤに告げられ、カレンは昨日と同じ大食堂の方へ向かう。
近くの扉に執事がいたので声を掛けピエスのプライベートな空間に招かれる。
テーブルには昨日と同じような朝食が用意され、お祈りをして食材に感謝し静かに口に運ぶ。
今日もおいしいな……。
……私これニートじゃね?
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