「第三話 未〇△☐め@×択1」-7
カレン 十五歳
黒髪ロングの清楚な美人系少女。身長は178cm。
[最近あったこと]:白髪交じりだった髪の毛が黒髪だけになった。
オイキャス 十五歳
黒髪、黒目の主人公。
[最近あったこと]:婚約していた彼女から急にノーを突き付けられた。
シオノ
カレンの推し。
[最近あったこと]:カレンちゃんの様子がおかしい……笑。
カレンは領主室に移動して、扉をノックをすると、「入れ」と返ってきた。重い扉を開けるとピエス以外誰もいなかった。
「おひとりですか?」
「今日は二人で話をしようかと思ってな、外してもらった」
「そうですか」
「あぁ、紅茶でいいか?」
「え?」
「たまには私も入れようと思ってな」
カレンは遠慮しようとするがピエスはすでに席から立ち奥の扉を開け、吸い込まれる。紅茶の準備を始めた。
カレンは自分がどこにいればいいか分からず立ち尽くすが、大きい声でピエスから「昨日と同じ場所に座っててくれ!」と言われカレンは指示通りにする。
カレンの心情を簡単に読まれていた。
すぐにピエスが奥の扉から出てきて、二つのカップを両手で持ち、やってくる。
「ありがとうございます」
カレンはカップを立って受け取り湯気の立つ紅茶を口に含む。
……えぐみがすごい。
元々の茶葉がいいものを使っているからまずいとは感じないけど……、オレヤの入れたものと比較しちゃうと完成度が違う。
時間管理と温度管理が甘いのかな……。
顔に出さないようにしないと……。
「ん……!?これは……」
ピエスも紅茶を飲むが顔をしかめる。自分でも上手くいかなかったことを理解したようだ……。
「すまない……」
美味しくないものを入れて申し訳なさそうに謝るピエス。
カレンはその様子を見て慌てて顔をつくり、
「あ、いえ、おいしいです」
カレンは嘘をついた。
「すまないな、嘘をつかせてしまって」
「い、いえ嘘というわけでは……」
「いいんだ……」
「あ、まぁ、オレヤちゃんの入れるものが特別おいしいだけだと思うので……」
「気を使わせて悪いな」
「そんなことは……」
「私はなるべく君とは対等にいきたいんだ」
ピエスは素直な気持ちを伝えるがカレンは、
「そういうわけにはいきません。あくまで私はピエス様の下につくというスタンスは崩してはいけないと思います」
「いいや、そういうわけにもいかない」
「ですが……!」
「私は曲げるつもりはない」
「……頑固ですね」
「そうでないと領主は務まらない」
「……話を進めましょう」
「そうだな」
ピエスはカレンに向けて頭を下げ、
「改めて我々への協力感謝する」
「い、いえ……、顔を上げてください……」
「無理やり連れてきて、詳しく説明できていない計画に助力してくれることを嬉しく思う」
「……とんでもないです」
「それから、昨日話を急に切り上げてしまって悪かった」
「別に大丈夫です……」
「あそこより先の話は慎重になり私のみで吟味しなければならないと判断し詳細を話さなかった」
「そのご判断は懸命だと思います。ただその話の前に、一ついいですか?」
「なんだ?」
「私は今からピエス様からされる話を聞いてもいいんでしょうか?」
「どういう事だ?」
「今から話すのは皇帝の暗殺計画に関することですよね?」
「そうだ」
「ピローは今まで何の目的かわかりませんがケーニッヒのところにいましたけど、昨日や今日の様子を見るとピエス様の右腕という事であっていますよね?」
「そうだ……」
「そんなピローも知らされていなかった、皇帝暗殺に関することを当時部外者であった私に話を聞かせ、さらにあくまで領地内を拠点にすれば自由の身の私にその詳細について今聞かせる、ピローやピエス様の部下の方々はどう思われるでしょうか?私のような者に領地延いては国家に関わる重要機密事項を話すべきではないと思います」
「確かに君が全く関係なければ話すべきではない。皇帝暗殺に関することを知っているのはこの領地でも五人。非常に内密な情報だ。それだけの少人数の中に一見関わりのない君が情報を知っているのはリスクであり、またこのことを部下がもし知れば気持ちの良いものではなく士気に関わる事も重々承知している。しかし君が最もこの計画において重要であるため私は君に話をしている……」
「……信頼してくれてのお話だったのは分かりますけど、もしあそこで私があなたに協力をしなかったら、情報が洩れていたかもしれませんよ……」
「そのことについても検討したが、君は元々皇帝にとっては邪魔な存在であったから情報が渡ったとしても最小の被害になると踏んでいた。一応逃げる準備はしていた」
「危ないですね……」
「それぐらいの覚悟はある」
「なるほど」
「このぐらいでいいか?」
「なんとなくは理解しましたけどそれでも私なんかにする話かは疑問を持って聞くことにします」
「それでもいい」
「はい」
「という事でまずおさらいだが……皇帝を暗殺し皇帝選挙を起こすという事は話したな」
「はい……」
カレンは疑問の表情を浮かべる。
「何か疑問がある表情だな……」
「分かりますか……」
「言ってみろ」
「皇帝を暗殺して今の国の方針を変えたいというのは理解できたんですけど……、結局どのようにして政治の実権を握るのかなと」
「その話をするためにまずはどのようにして皇帝が決まるかを説明しないとな」
「はい」
「皇帝が何らかの理由、主に亡くなった時など、で皇帝の椅子が空いた時に皇帝選挙は行われる」
「……その皇帝選挙では選帝侯のみが出馬することができる」
「よく知っているな……」
「言葉の響き的に」
「そしてその選帝侯の中から新たな皇帝を話し合いで決めるのだが……、選挙で誰が選ばれ皇帝が誰になるかは既定路線、この国の慣習ですでに決められている」
「つまりはお飾りの選挙という事ですね……」
ピエスは肯定するように首を縦に振る。
「もし皇帝の座が空いたとしても、王都の領主、つまりザグラド王国国王が皇帝になることは決定している」
肩書を整理すると。
「王都の領主あるいはザグラド国王は、ディネーロ帝国皇帝を兼任すると……」
「いかにも。我々の選帝侯という地位は基本的に意味をなさない」
「さらに言うなら王都の領主の地位は子孫が受け継ぐ。この国の皇帝は実質、選挙で選ばれるものではなく王族の世襲制という事であってますか?」
「そういう事だ。一応言及しておくと、何度か次期領主候補が子どものみという事で別の一族が皇帝になったことはあるそうだが。その一族も結局は王族に近い血筋でな、結局次の皇帝選挙ではまた現皇帝家のザグラド家が選ばれるというマッチポンプが起き、現在まで支配を続けている」
「なら現皇帝を暗殺してもこの帝国の基本路線は変わらのでは?」
「そうだ……」
「じゃあどうするんですか……」
聞かれたピエスははっきりとは答えようとせず目をつむり腕を組む。
カレンはその様子から薄々勘づき、
「軍事クーデターを起こすという事ですか……!?」
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