「第三話 未〇△☐め@×択1」-4
カレン 十五歳
黒髪ロングの清楚な美人系少女。身長は178cm。
[最近あったこと]:白髪交じりだった髪の毛が黒髪だけになった。
オイキャス 十五歳
黒髪、黒目の主人公。
[最近あったこと]:婚約していた彼女から急にノーを突き付けられた。
シオノ
カレンの推し。
[最近あったこと]:カレンちゃんの様子がおかしい……笑。
場が凍り付く。
「それは本当ですか……」
カレンよりも先に反応したのはペローだった。
カレンはとっくに冷めた紅茶をすすりカップの中をなくす。
「あぁ、すでにマンケステル領とは合意が取れている……」
「そんな大事な決定こんなヤツに聞かせていいんですか!?」
こんなヤツとはカレンの事だった。カレンに対してペローから出た初めての卑しめる発言。しかしそれを頷けるぐらいピエスの発言は今後の情勢を大きく揺るがすほどの爆弾発言だった。それを部外者のカレンに聞かせた、ピローの反論は妥当であり、むしろピエスの管理が甘いと言わざるを得なかった。
「言い方に気をつけろ……」
「で、でも……」
「君の言いたいことは理解している。しかし、我々はもう後には引けないんだ……」
「……ごめんなさい、話を遮るけど……今の話は本当なの……?一般人だけど分かる、冗談では済まされない発言ですよ?」
「あぁ本気だ……、向こう側とも何度も慎重な協議をして決めたことだ……」
「後には引けないって……、そんなに危機的状況なんですか……?」
「領主としての運営や特別何かの危機的状況にあるというわけでは無い、すでに議論を始めてから私達は引けないという覚悟を持っていた。そして君を連れてきたんだ、もはや引き返せるす道などない。既に崩れ始めている地面を全力で走り続けているところだ……」
「そこまでして、どうして……」
「もはや時代のうねりに突入している……、戦わずしてこの時代を切り抜けるなんてことはできない。魔王と隣国が手を組んだ、君という異端なモノが現れた、それだではない、チェリーと名乗る冒険者狩り、世界で暴れる暴君……。今の国の方針ではいつ魔王軍に、隣国に攻められるか分からない!そんな時に国が何も動かなければ民は死んでいくだけだ……。うんざりするほど、時は待ってくれない勝手に躊躇なく進んでいってしまう。今、この国のためこの国民のために動かなければならない……!」
静寂が一瞬起こる、ピエスは冷静になり、
「……すまない、少々熱くなってしまった」
「あ、いえ、かっこいいと思いました……」
……かっこいい。
自分の中に芯がある人だ……。
「そ、そうか……?」
「ピエス様鼻の下伸びてますよ……」
「そ、そんなことは無い……」
ピエスとペローが話している中、カレンは視線を感じながら考えを巡らす……。
結局私はどうすればいいんだろう……。
……あれ?なんだろ?なんか違う気がする。
こっちの世界に来て……、結構短かったけど、あの二人との生活楽しかったな……。
推しと生活ができるなんて……、夢のような気分だった。
そっか、けどもうできないかもしれないのか……。
「ピエスさん、私は結局何をすればいいんですか?」
「話していなかったな……、君は自由にしてくれればいい……」
「え?」
「ただし条件が一つ」
「……」
「君には私が『この場に来てほしい』と言う時だけ私に同行してくれれば」
カレンからすると衝撃的な発言だった。強引な手段を使ってまで自分をこちらに連れてきたのに要求してきたのはたったそれだけだった。
「それ以外は我が領土を拠点にしてくれるなら自由にしてくれればいい」
自由に、生きる……。
そっか、そうだよね、私何を勘違いしてたんだろ……。
「それだけですか……?」
「そうは言ってもさすがに訓練はしてほしいがな……」
「本当にそれだけですか……?」
「なにか役職がなきゃ不満か?」
「い、いえ別に、それならなぜ……、強引な手段をとったんですか……?あれだけ練られた計画をたったそれだけのために……」
「君の命の優先と、その場に君という存在がどうしても来て欲しかった。これだけではだめか……?」
「……」
たったそれだけの要求だった。普通は裏があると思う、しかしカレンから見えるピエスは真剣に自分のことを考えているように見えた。
もちろん何かの思惑があってここに呼ばれたのには違いない、『その場』という場所がもしかしたら地獄かもしれない、しかし……、
「……ふぅー」
カレンは目を瞑る。
私は私らしく生きると決めた、そのために全力で生きるとあの時に決めた。
なのに今の私は自分にはこの世の理不尽に抗う力がないと蔑み、諦めていた。
環境が私を動かしていたと思っていた。けど全然違った、力がない事を言い訳に私が突き進まなかったんだ……。信念を貫かなかった、気持ちの時点で負けていたんだ……。
私が何をやればいいじゃない、私のやりたいことをやればいいんだ……。
あの時に決めたように、全力で生きよう……。
怖気づいてはだめだ!
もっと強くならなきゃ。もっと強くなるんだ!
どこからでも何ものからも守らなきゃ……。
今からカレンの乗る船はどんなものか、カレンには見えなかった。霧に隠れて正体を現してくれない。
否カレン自身もまた目を閉じ前が見えない、暗い暗い中を何とか手探りで進もうとしている。
もう覚悟は決めた、暗い中でも全力で走ると……。
引き返すことはとっくにできなかった……。
けれど、目を開けば……
光が見えないわけでは無い……。
カレンは片足を跪き、頭を下げる。
「ピエス様……、未熟な私ですがあなた様のもとで力を振りたいと思います……!」
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