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「第一話 大勇者の誕生」-11

カレン 十五歳

黒髪ロングの清楚な美人系少女。身長は178cm。

[最近あったこと]:白髪交じりだった髪の毛が黒髪だけになった。

オイキャス 十五歳

黒髪、黒目の主人公。

[最近あったこと]:婚約していた彼女から急にノーを突き付けられた。

シオノ

カレンの推し。

[最近あったこと]:カレンちゃんの様子がおかしい……笑。

「やっと着いたぁぁぁぁ!!!!」」

 オイキャスとカレンは達成感から大きな声で歓声(かんせい)を上げた。

 深い森の長い道のりを抜けると目的地のディネーロ帝国、王都であった。

 あまりの眩しさに目がちかちかとした。

 今まで目印にしていた川は綺麗に王都の町を()けるように曲がっていた。

 三メートルほどの高い壁が連なっていたが王都スーシオの綺麗な街並みを思わせる赤い屋根が見えていた。

 人の列を作る関所(せきしょ)を見つける。三人はその列にのまれ、安堵のため息をする。

 会話はせずに黙って並び順番が来た。

「はい通行証見せてね」

 この国に入るためには通行証が必要。いかにもという感じだ。

 カレンはそんなものを持っていないと思ったがオイキャスが鞄から何かを取り出しそれを門番に差し出す。

 物は紙で何か書かれているものが四つあった。

 紙を読んだ門番が、

「あぁーラエル村の。君達ずいぶん早いね」

 到着予定は四日と聞いていたから妥当だと思う。

「最近このあたりにモンスターが多くてね。もう少し遅れてくると思ってたよ」

 発言の真意を説明してくれた。

 書類に不備はなかったので問題なく通されたが、門番は持っている剣でシオノの進路を(はば)み、顔を(のぞ)きこんだ。

 一瞬の出来事だったが周りがざわざわとした。

「その白い眼……」

 何か思い当たる節があったのか、しかし、

「いいやでも、違うか……。悪いな()()()()。通っていいぞ」

 カレンは殴ろうかと思ったが面倒ごとは起こさない方がいいのでやめた。

「どうも」と言いシオノは何食わぬ顔で関所を抜けた。

「おぉー」と感嘆の声を上げるオイキャス。これだけ大きい街並みを見るのは初めてだ。

 石造りを基調とした綺麗な街並みはとても栄えているように見え、赤色の屋根の建物が多く立ち並び道が整備されていた。

 カレンはどこか見たことのある街並みだった。

 オイキャスは興奮を隠せなく今にも走り出しそうだったのでカレンは首根っこを掴み、「勝手にはぐれるなよ?」とけん制した。

 はぐれられると連絡手段に困る。

「分かったから放してくれ……」

「はい。よろしい」

 カレンは右手中指をこすった。

「これからギルドに登録しに行くでいいのかな?」

 まだ日は落ちてはいなく頂点から少し(かたむ)いたぐらいだ。

「そうだな……、いや今日はどこか泊まる宿でも見つけて明日に登録をしに行こう」

 カレンは良い判断をしたと思った。この状況でギルドに行ったら何をされるか分からない。

 冒険者ギルドとはつまり()()()()()()()だ。

 宿を探し受付を済ませる。こういう時のために長老はお金を持たせてくれた。

 三人同じ部屋だったが、疲れからか二人は夜ご飯も食べずにすぐにがーがーと眠りについてしまった。

読了ありがとうございます!

次回のお話も楽しみ待っていただけると嬉しいです

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誤字や脱字がありましたら指摘をしていただき次第、修正いたしますのでご助力いただけると幸いです

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