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クローバー世界

準設定 幸運のクローバー 真実の世界と偽りの主人公

作者: 仲仁へび



ーーあらすじ


 エルフとして虐げられていたウォルドは、親友のディノを助けるために行動していた。

 それは、濡れ衣を着せられて囚われた親友を助け出すためだ。

 ディノを探す中、天使の意向を受けて法の下に行動する組織、天威に目をつけられる。

 ウィルドは、天威に取り囲まれてしまう。

 危機に瀕する彼を助けに来たのは、五葉という少女だった。


 五葉はこの世界が乙女ゲームの世界だと言い、ウォルドを推しだと伝える。

 そして、ウォルドは主人公であるため、世界を変えることができると背中を押した。


 五葉が持っている知識に有用性を感じたことと、命の恩人の頼みを無下にできないと思ったウォルド。


 その後、ウォルドと五葉は共に旅をすることになる。

 風の通り道を使って、天威の目をごまかしたウォルド達は、ミュゼという女性に出会う。


 協会で子供達と共に暮らしていた彼女は、ハーフエルフであり、身分を隠していた。

 その後、ミュゼはウォルドたちを手助けするため、旅に同行する。


 警戒するウォルドに対して五葉は「世界は思ったよりあなたに優しい」のだと伝える。


 それからしばらくして、ミニベアの村へ、封印石をすり抜けてたどり着いた一向は、ディーヴァスを仲間に加えて、旅を再開。


 そんな中、とある遺跡にたどり着いた一向は、エルフが迫害されることになったきっかけを知る。

 

 ウォルド達の後をつけていた天威のルーチェも巻き込まれる形で…。


 大昔に天使に利用されて大災害を引き起こした宙の一族は、他の種族から迫害される。


 それを受け、各地に散らばった彼らは、今もどこかで隠れ住んでいることが判明する。


 そこで、自らの家族のことを知ったウォルドは、ミュゼが母親の姉だと知る。


 その後、ウォルド達は闘技都市へ向う。


 旅の資金を調達するために、立ち寄った一向は、治安維持に努める領主とその護衛の少女と出会う。


 松郎という名前の領主は、何十年も前に五葉と同じように異世界からやってきたというが、乙女ゲームというものには詳しくなかった。


 護衛の少女シャルロッテの息抜きをさせようと、考えた松郎は、彼女に休暇を出す。


 松郎の計らいでウォルド達はシャルロッテと行動することになった。


 シャルロッテの助けを借り、闘技都市に出場して、優勝を果たしたウォルド達は、その夜の記念パーティーに出席する権利を得た。


 そこで、男に絡まれていたシャルロッテを男装した五葉に救われ、シャルロッテは彼女を慕うようになる。


 そんなシャルロッテには、悩みがあった。


 それは、幼馴染のルーチェと連絡を取れていないというものだ。


 病気がちで病を患っているシャルロッテは、幼い頃からの必死の努力の末に奇跡的に症状が和らいでいる状態だ。


 子供の頃にルーチェと知り合っているシャルロッテは、表向き大人しい少女を演じていた。


 彼女は病気なのに自分らしくいると、周りの人間から責められるから、と五葉に告げる。


 そうして仮面をかぶっていたシャルロッテに、ルーチェは自分の給料を彼女に送付していた。


 頼んだことではないとはいえ、負い目を感じていたシャルロッテは、隠し事を打ち明けて、お金を返そうと考えているらしい。


 その話を聞いた五葉は、シャルロッテとルーチェが仲直りするために、協力すると約束した。


 ルーチェは、天威の人間だが、話せば分かる人間であると五葉は認識している。


 だから真剣に話せば気持ちを分かってもらえるはずだと、背中を押したのだった。


 そんな中、闘技都市でゾンビパニックが発生。


 死んだ人間の骸が起き上がり、生者を襲っていた。


 松郎と共に自警団を組織しながらゾンビたちに立ち向かうシャルロッテとウォルド達。


 そこに、ルーチェが駆けつける。


 2人は喧嘩になるが、互いに思いの丈をぶつけあい、仲直りを果たした。


 ルーチェを加えた一向は、途中傭兵の男性アズリーレと接触しつつも、天使の神殿へ。


 とらわれている友人を解放するために、そしてエルフ迫害のきっかけを作った天使を討伐する。


 次元を切り裂く剣、ディメンションソードでとどめを刺したウォルドは、勝利を確信して、願いをかなえる宝玉を手にする。


 そこで、五葉がウォルドを裏切って、攻撃を行う。


 混乱する彼らの前で、宝玉をしようしようとするが、アズリーレに攻撃を受けて倒れる。


 逃走するアズリーレを見送ったウォルド達は、五葉を治療するために人里へ向かうのだった。


 数日後。


 治療を終えた五葉は、いつも通りの様子だったが、病院を脱走。


 この世界はかりそめの世界だと言った五葉は、ウォルドは主人公ではなく悪役だったと伝えて、偽物とすり替えていた宝玉を使用する。


 そこで、世界は書き換わった。

 五葉の復讐は幕を閉じる。




「あんたなんかに…」「お前の代わりはいくらでもいる」「口に聞き方に気をつけろ」「大嫌い、苦しめば良い」




 意識の水底に沈んでいたウォルドは、夢から覚醒しようとする。


 しかし、それはほんの少しだけ遅かった。


 宙の一族の屋敷の、その地下牢にいたウォルドは、とらえていた人間の五葉をナイフで突き刺していた。


 治療を施すが、五葉は亡くなってしまう。


 五葉は、宙の一族が玩具にするために連れてこられた存在だった。


 その他にも牢屋には多くの人間達がいた。


 その中には、乙女ゲームのヒロインであると言ったリグレットや、人間の姿をするディーヴァスがいた。


 世界情勢は大幅に変わっており、迫害されていたはずのエルフが他の種族を支配していたのだった。


 それは、天使がエルフの味方についたから。


 ミュゼは生まれから数年で亡くなっており、両親は宙の一族として他の種族を虐げている。


 失意のどん底にいるウォルドは、生きる気力を失くしていた。 


 そんな中、療養のためにとある領地へ送られたウォルドは、かつての親友と出会う。


 五葉が宝玉を使う前に、主人公だと言っていたのは、ディノの方だった。


 世界を救い、世界を変えることができる存在。


 ウォルドはディノに頭を下げて、世界を救ってほしいと伝える。


 ディノは宙の一族であるウォルドを怪しみながらも、受け入れ、宝玉を手に入れるために行動を共にする。


 そんな中、アズリーレが別の世界へ転移しようとしていることが分かる。


 誰がが異世界間を移動してしまうと、それ以前の世界を書き換えることができなくなってしまう。


 そうなる前に、ウォルド達はアズリーレを止める必要があった。


 遷移前の記憶を所有していたアズリーレは五葉が自分と同じ願いを持っているとは知らず、五葉を襲って傷付けたらしい。


 誰かの命を守るために世界を遷移させないようにしているアズリーレは、ウォルド達を倒そうと立ちふさがる。


 そんなアズリーレと最後の戦いを繰り広げ、ウォルド達は勝利する、。


 ウォルド達は、世界を限りなく平和な世界へと書き換えた。





 その世界で、自分が再び五葉たちと巡り合えることを祈りながら。



ーー人物

・五葉

 個性的な人格。

 ウォルドが推し。

 自分以外が幸運という体質。


・ウォルド

 エルフの男性。

 ちょっと疑心暗鬼。


・ミュゼ

 ハーフエルフの女性。

 ウォルドの姉。


・ディーバス

 小さなクマみたいな見た目の男の子。

 刀を使える。


・シャルロッテ

 病気の症状を抑えて、領主の護衛をしている。

 格闘が得意で、本来は明るく活発な性格。


・ルーチェ

 天威の人間。

 正義感が強い。

 幼馴染のシャルロッテのことを大事に思っている。


・ディノ

 ウォルドの親友。

 濡れ衣で天威につかまり、天使の神殿に移送された。


ーーワールドルール

 世界と世界の間を誰かが移動すると、それ以前の世界の歴史は書き換えられなくなる。



  

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