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魔女になった少年。それは僕

「魔法…」

「そう、魔法だ。」

 混乱している僕の呟きにおっぱい様はそう答える。

「そうですか…」

 僕は天井を見つめる。

 最高にどエロいお姉さんと思った人は頭も股もユルユルの電波さんだった。

 辛い現実に涙を溢れる。

「誰がユルユルだ!!このエロガキ!!」

 強烈な右ストレートが僕の顔面にめり込んだ。


「ま、前が見えねぇ…」

 螺旋を描きめり込んだ顔面で僕は虚ろに呟く。

「というように、お前の思考を読んだりも出来るわけだ、魔法は。」

 そんな僕におっぱい様は怒気を滲ませ言った。

「そんなファンタジーが…」

「まあ、今のお前の顔面が一番ファンタジーだがな。」

 やったのはあなたですけどね。


「魔法は実在する。もっとも、使えるのは私ら魔女だけで、クソみてぇな人間共には使えないけどな。」

 煙草を吹かしながらおっぱい様は勝ち誇った様に言う。

「それ、僕なんかに言っていいんですか?」

 さらっと世界の秘密を明かされた僕はそう問う。

「お前だから言ったんだよ、エロガキ。」

 煙草の火を何処からともなく取り出した灰皿で押し消し、おっぱい様は僕の目を見つめて言った。

「僕だから…?」

「非常に不快で納得いかないし、今すぐにでも殺してやりたいけど、一回死んで、あなたは魔女になったのよ、穢らわしいゴミクズ男。」

 僕の質問におっぱい様ではなく、青白い貧乳ことシェナさんが不機嫌に答える。

 なんか言い返してやりたいのだが、それ以上に言わなきゃいけないことがある。


「百歩譲って、魔法が使える様になるのは分かるんですけど?僕が魔女!?僕男のままなんですけど!!」

 そう…身体も、男の象徴もそのままなのだ。

「穢らわしい…」

 そんな僕を唾棄する様に睨む貧乳。

「だから私が非常に嫌だが面倒を見ることになった。本当に嫌でしょうがないんだが…」

 おっぱい様は本当に嫌そうに頭を掻き、溜息を漏らしながら僕に言った。

「面倒を見る…それは下の世話もって―――」

 もうひとりの僕がグーで殴られた。


「弟子として育てるってことだ!!このエロガキ!!」

 悶絶する僕に拳骨を落としおっぱい様はそう怒鳴る。

「呪いさえなけりゃ、お前の面倒なんか見ねぇよ!!ただでさえバカが1人来んのによ!!」

 首のチョーカーを憎たらしそうに触れ、おっぱい様は煙草に火を着けた。


「今日からお前は最強で最高の魔女であるヴェネーラ様の弟子だ。」

 煙草の煙を僕に吐きかけ、おっぱい様ことヴェネーラさんは意地悪そうな笑みを浮かべる。

「弟子は師匠に絶対服従。私は神よりも貴い存在。いいな?」

 ケケケと笑うヴェネーラさん。 その度に揺れる貴いおっぱいに夢中になり、頷いてしまったのは仕方ないね。




 

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