再び
パーティを組むために色んな人達に話しかけてみることにした。
「あの、良かったら僕をパーティに入れて……」
頭の良さそうな青年に声をかける。
「……戦闘経験は?君の体を見る限り、無さそうだけど。パッシブスキルは?」
「超消化……」
僕はバツが悪くなるが、恐る恐る言う。
「戦闘にどうやって使うの?盾?悪いけど僕は人を盾にするほど余裕が無いわけじゃないから。他を当たってくれる?」
冷たくきっぱりと断られてしまう。他の人に声をかけてみても、
「ごめん、うちのパーティは余裕がなくて……」
「雑魚がうちのパーティに入ろうとするとか、立場弁えろよ!」
結局僕はパーティを組むことが出来なかった。
「まあ、仕方ないか……」
戦闘経験0の身元不明の高校生、しかも重要そうなパッシブスキルも弱そうと来たら、誰も使ってくれないよね……僕はなけなしのお金でとりあえず扱いやすそうな安い剣を買って、依頼を受ける。
「ゴブリン退治……一番簡単な依頼がこれか……よし、やってみよう。」
僕はゴブリンを退治するために近くの森へと足を運んだ。
「てやっ、おりゃっ」
剣でつついて斬って、どうにかゴブリンを全滅させる。呻き声をあげて魔力の粒子となって散っていくゴブリンを見ながら後ろを振り向くと、
「嘘……」
あの時と同じかは分からないが、しかし、そこにはグリーンドラゴンが居た。
「いや、今の自分は冒険者だ……前のよりも小さいし、倒す、ぞ!」
僕は意を決して剣を構え、力を込めてグリーンドラゴンに立ち向かう。
「てりゃああああっ!」
グリーンドラゴンに向かって僕は突進し、刃先をグリーンドラゴンの鱗、皮膚の下に突き刺そうとするが、硬く分厚い鱗に阻まれて、剣は歯も立たなかった。硬い音を立てて弾かれてしまった。
「ギィァオオオオオオオッ!!」
「ひっ……」
しかもさっきの行動で怒らせてしまったようで、グリーンドラゴンは雄叫びをあげて僕に襲いかかる。僕が目を瞑ると、竜巻のような何かがまた現れ、グリーンドラゴンを踏みつけていく。それは__ただの女の子じゃない、ライオリアだった。
「や、また会ったな。人間」
グリーンドラゴンの首をあっという間にねじ切り、地面に置くと、グリーンドラゴンの背中の上に座って、余裕そうに彼女は言った。




