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助け

僕の名前は……佐藤一。僕はまだ高校生だ。しかし、才能なのか、実力なのか、運命なのか、偶然なのか……僕は人生のどこかで何かをたくさん取りこぼして来たみたいだ。今だって、帰るべき時間を逃して走った家まで帰って……


「おい、危な――」


「え?」


トラックの鋭いブレーキ音が響く頃には、遅かった。僕の体はトラックに轢かれ、意識が……薄れ……


「うう、ん……」


目を覚ますと、目の前には暗い森があった。風のそよめく音しか聞こえない。不安感を煽る。ここはどこだ?


「え、僕……トラックに轢かれて死んだはずじゃ……」


ここは地獄か天国か、それとも僕は幽霊になって現世に残ってしまったのだろうか。すぐに僕は気づいた。自分が奇妙な服を着ていることにだ。いや、奇妙と言うか……


「ゲームや漫画の世界の人が着るみたいな……」


僕が今着ている服は学生服でもなく、現代日本的な洋服でもない。ファンタジーの世界の人が着るような妙に肌に馴染まない服だった。学生鞄では無いバッグを漁ると、袋が三つ出てきた。開けると……


「なんだよ、これ……僕、本当にファンタジーの世界に来たみたいな……夢……?じゃ、無いよね……」


袋の中には、銅貨が百枚、銀貨が十枚、金貨が一枚出てきた。ふと、池に写った自分の顔を見る


「あ……」


そこには、正真正銘、()()()()()()()()()()()()()()、黒髪碧眼の顔が映っていた。


「何これ……訳わかんないよ……あ、いやでも……僕、もう死んじゃったのかな。なら、こういうことも有り得るのかな……」


僕が冷たい草の地面に崩れ落ちていると、後ろから、耳を塞ぎたくなるような唸り声が聞こえてくる。腹の底から恐怖を吐きそうな程、僕の魂を震わせる。恐る恐る振り向くと、そこには体表が緑色で、体長3m程のドラゴンらしき生物がいた。


「ねぇ……嘘でしょ?」


ドラゴンらしき生物は唸り声を上げ、翼をはためかせ、僕を目にしてヨダレを垂らす。僕は逃げ出そうとしたが、足がすくんで、腰が抜けてしまった。


「僕、こいつに食われるのかな……生きてる時も、死んだ後も、いい事なしだよ……」


僕が目を瞑ると、竜巻のような何かが現れ、ドラゴンを踏みつけてていく。それは――女の子だった。


「とやっ、グリーンドラゴン、か。ドラゴンにしては、小さめ……私ならすぐ、倒せるかな。」

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