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山の空気もご馳走か?

泊まったホテルの朝食はビュッフェスタイルで、和洋中揃ったおかずの種類が案外と多くて見てるだけでウキウキしてくる。昨日の夕飯に色々なものを食べたセファースは既にこちらの食文化に慣れつつあるらしくて、ビュッフェのルールを説明したら、自分で選び始めた。

私のプレートに乗っている、スクランブルエッグとだし巻き、照り焼きチキンと鶏の煮物を見て笑う辺り、セファースはしっかりと食材も理解しているみたいだ。そんなセファースはお味噌汁にたっぷりのネギを入れてる。あれ?パンとお味噌汁?


「え?パンの時は他のスープを飲むの?味噌汁、パンにも合うと思うよ」


昨日あんなに嫌そうにしてたお椀に口をつける動作を表情変えずにしているし、さらに新聞を読みはじめてビックリした。昨日は話すのも片言だったのに!


「セファース、字読めるの?」


「うん。今朝起きたら読める様になってた。意味の分からない言葉は沢山だけど」


一般名詞は大方理解できるらしくて、固有名詞の多いスポーツ面は読みにくいと言う。そもそもセファースの世界にはスポーツ競技が無いから、全く何の話だか分からないそうだ。

スポーツ観戦は好きだけど、競技ルールを正確に説明出来るほどの知識はなくて、結局セファースは新聞を読むのを諦めた。なんだか申し訳ない。



今日の目的地は電車で行くには少々不便な場所なのでレンタカーを借りた。ライムグリーンの小型車に案内された時には思わず顔が攣った気がする。普通レンタカーって白とか黒とかじゃないの?何でこんな派手な車なんだろう?

私の気持ちとは関係なく、セファースは車に興味津々で、さっと助手席に乗り込んだ。さらに車が動き出した瞬間から騒がしくなった。サイドミラーから見える後ろ上方の黒い集団も心なしか呆れた空気を出している気がする。あのカラス達は一体何なのだろう。


「馬も牛も居ないのにどうして動くの?!しかもすごく速い!」


「ガソリン……石油で動いてるの」


「石油って?」


「地中深くにある、よく燃える液体?」


「液体を燃やして、こんな大きな箱が動くの?」


申し訳ないが、私は理系でもない一般女子なので、自動車について理論的な説明はできない。そんな事を伝えると、セファースは薄く笑って窓から見える景色に話を移した。視界に入る看板を読んでは、何を売っているのか、どんな場所なのかと、私が答えやすそうな質問を重ねてくれた。朝の新聞に続いて気を使わせて申し訳ない。



「ねぇ、セファース。元の世界に家族は居たの?」


高速道路に入って、看板がなくなって、セファースの質問が途切れた所で気になってた事を聞いてみた。セファースが本当に異世界から来たとして、急に居なくなったら、ご家族は心配しているだろうし、職場の人も困っているのではないだろうか。


「両親と弟が居るけど、ボク家出してたんだよね……家族とは決定的に考え方が合わなくて、家に居られなかったんだ。弟は何でもボクの真似をしたがる可愛い奴なんだけど、それでもボクの言葉は分かってくれなかったんだ」


寂しそうな顔をしてそれっきり黙り込んでしまった。家族の問題ってデリケートだし昨日知り合ったばかりの人間になんて話せないのは仕方ないと思う。上手く他の話題に切り替えられなくて、でも沈黙も気まずくてラジオをつけた。FMをつけたと思うんだけど、DJのトークなしに洋楽が何曲か続けて流れてきた。

時々驚いたように目を丸めたり、小さく口ずさむセファースの様子が目の端に映って、少しだけ気まずさが薄れた気がする。相変わらずカラス達はサイドミラーで姿を確認できる位置を飛んでいる。


右手に海を眺めながら車を走らせて、ラジオから「花は咲く」が流れてきた頃、ずっと前を向いてたセファースが私の方を向いた。チラッとセファースの方を見つめ、言いたいことだけ話せば良いよって気持ちで首を傾けてみる。


「沙穂は魔術って何だと思う?」


「うーん。この世界にないファンタジーな物?人の力ではどうにもならない現象が起こる不思議なもの?」


家族の話とも、さっき口ずさんでいた歌とも関係の無さそうな質問に戸惑ったけど、セファースの様子は気負いなくてただの世間話の用で、率直な意見を返した。


「うん。ボクの世界にも昔は魔術なんてなかったし、沙穂の答えはだいたい合ってると思う」


セファースは、「うん」と小さく頷いて、クルクルと指を動かしながら聞いたことのない歌を口ずさんだ。さっきラジオから流れていた洋楽にどことなく似ているその歌は、セファースの国で風を起こす魔法の呪文だという。やっぱりここじゃ魔法は使えないんだねと笑うけど、アイスグレーの瞳はとても寂しそうに見える。


「ボクの一族はすごく体力のある血筋で、その力を見込まれてずっとずっと昔に精霊から魔術を託されたんだ。だけど精霊が望むような使い方をしなかったから、精霊は他の一族にも魔術を与えた。けれど、どの一族も精霊の望まない魔術の使い方しかしなかった。だから精霊は今度は魔術を取り上げ始めたんだ」


「セファースの世界には精霊が居るの?精霊も架空の物としてお話には出てくるから、私も会えるなら会ってみたいかも」


半信半疑で異世界の話を聞きつつも、子供の頃に読んだ絵本に憧れた心が、ついついと言葉になって出ていった。セファースはさっきよりも自然な笑顔になって、またいくつかの不思議な歌を口ずさんだ。魔術を使うときには精霊が歌のような呪文に反応して不思議な現象を起こしてくれるけど、魔術を使う度に精霊に会える訳ではないと教えてくれた。


助手席のセファースからじゃ見えないのかな?歌のような呪文をセファースが口にする度にカラス達の隊列が乱れてるんだけど。


「精霊達は色んな姿になれるんだって。ボクが子供の頃にたまたま会った時はリスみたいな姿だったよ。ボクは精霊たちから魔術の歴史を教えられて、正しい使い方を広めるように託されたんだ」


「魔術の正しい使い方?」


色んな姿になれると聞いて、やっぱりカラス達はセファースの言う精霊じゃないかと思ったんだけど、セファースが話したい事を察して次の言葉を促す返事をしておいた。


「そう。争うため、奪うため、貶めるため、怠けるためではなく、穏やかな心で人々が助け合える余裕を持てる生活をするために使うべきなんだって。家族は理解してくれなかったけど、ボクは精霊の話が正しいと思ったんだよね」


セファースの話が肝心な所に差し掛かったけれど、タイミング悪く私の一番の目的地に着いてしまった。でもここは『足るを知る』という事を体現したような場所だし、セファースの言う生活が見える場所なんじゃないかと思う。世界遺産センターの広い駐車場に車を停めた所で、セファースはピタリと魔術の話をやめた。



遊歩道をハイキングしていく。セファースは山の木々に目を細めて、楽しそうな嬉しそうな表情で足取り軽やかにどんどんと歩いていく。私は帰りにこの道を登るのを考えたらちょっと憂鬱になってちょっと足取り重いけど。まぁ帰りはバスを使えば良いかな。


「沙穂、この山はなんだか不思議な力が溢れている様に感じるよ。この世界に来て魔術も使えなくなったのに、不思議な力なんて変な感じだけど」


「ここはね、石見銀山。世界遺産といって、人の文化や歴史が残る特別な場所として、世界に認められているんだよ。日本には沢山の世界遺産があるけど、ここは生活に密着した長い歴史を学べる上に、未来へのメッセージも持った場所だと私は思ってるんだ。そういう理屈を抜きにしても、この景色とこの空気だけで私もスッキリした気持ちになれるし、不思議な力を感じるのも変な事じゃないと思うよ」


展望台から、さらに細い細い遊歩道を下って、沢山のガイドボランティアさん達の居る案内所にたどり着いた。いつもなら自転車を借りるんだけど、さてどうしよう。


「ねぇセファース、自転車は乗れる?」


目の前で自転車を借りていく親子を指しながら尋ねると、セファースは首を傾げてじっと自転車の車輪を見つめた。いや普通は足の動きとか乗ってる人に注目するんじゃないのかな?


「沙穂、ボクは運動はからっきしなんだ。どれだけ働き続けても平気な体力は有るけど、走るのも苦手だし木登りもできなくて弟によく馬鹿にされていたくらいなんだけど、乗れると思う?」


「歩くのはどれだけでも平気?」


「もちろん!まだまだ歩けるさ!体力だけは血筋に感謝してるんだから」



そんなに歩きが得意ならば歩きでしか通れない方の散策路を楽しもう。一旦は舗装された道を進んでいくと右手に大森小学校が見えてくる。昭和の校舎そのままの中に子供達の声が響いている。


「ピンと来ないかもしれないけど、世界遺産のエリアの中の古い建物を現役で使ってるっていうのは凄いことだし、ここの学校の子供たちも世界遺産を守る為にお掃除とかを頑張ってるんだって」


フェンスの外から大森小学校の校舎を眺めて、世界遺産としての価値に今ここに住む人達の尽力が加わっている事を伝えようとしたら、セファースは校舎の近くの花壇を見て、また呪文を口ずさんだ。


「うん。沙穂の思ってるのとは違うかもしれないけど、ボクもこの辺りの価値は解るよ。この世界に精霊が居るならきっと喜ぶんじゃないかな」


一段と足取りの軽くなったセファースと並んで歩いて、大森小学校を少し通りすぎた脇道から山林の中に入って、遊歩道ををザクザクと歩いていく。立派な木々に囲まれた遊歩道の地面は常に日陰になっているせいか、しっとりとしていて少し滑りやすい。

木々が途切れて道が分かれたところを左に上っていく。セファースは体力に自信が有ると言った通り、息切れもせずに軽やかな足取りで隣を歩いている。

五分も歩かないうちに、いかにも遺跡という見た目の清水谷製錬所跡に辿り着く。遺跡の後ろの山に坑道が走っていて、その昔はトロッコで鉱石を運んでいたと言われても、山の緑が鮮やかすぎて全く想像できない。セファースは既に、私に深い知識が無いことを悟って、無言で説明の書かれた看板を眺めている。


「沙穂はなんで此処に来たの?」


「特別な理由はないよ。ただここに来ると心が穏やかになって、真に大切なことは何かをゆっくり考えられるから時々来たくなるんだ」


理系じゃない私は正直ここに何回見学に来ても製鉄の理解を深める事はできていないけど、ただ産業発展と環境保全を両立させた昔の人たちの心みたいな物を空気の中に何となく感じている。理論派のセファースに伝えるのは難しい感覚だけど。


清水谷製錬所の遺跡をひとしきり歩いて見て回ってから、元の道に戻って龍源寺間歩へと向かう。

入り口で入場料を払い、坑道に踏み込むとセファースの喉が鳴った。見上げれば目を見開いて、坑道の天井をじっと見ている。正直ノミの跡が残っているとか、微量の鉱石が残っていると言われても私にはよく分からないのだけれど、セファースは坑道に興味津々のようだ。


「沙穂この山に魔法使いの伝説なんかはある?」


「聞いたことないけど、後で地元の人にでも聞いてみる?」


坑道を少し興奮気味に歩くセファースのお陰で、薄暗さを恐れることも、コウモリの予感に怯える事もなく、初めてじっくりと坑道を観察しながら歩けた。

セファースは元いた世界と空気が似ていると言って、立ち止まっては歌のような呪文を何度も唱えていたけれど、当然何も起こらなくて、坑道を出た時には少しションボリしていた。



来たときとは違う舗装された道を代官所跡の方に向かって歩いていく。緩やかな下りだからか、舗装された道で歩きやすかったからか、あっと言う間に大森小学校を越えて歴史的建造物保存地区に入った。セファースの意見も聞かずにカフェに入って、勝手にハヤシライスとアイスティーを二つずつ注文した。


ふわふわと湯気と一緒に漂う匂いは、いつも通り美味しそう。私はいつも通りにご飯とルーをしっかり混ぜて、黒くなったお米を口に運んだ。向かいのセファースはまた嫌そうな表情で私が食べる姿とハヤシライスを見比べて、ルーとご飯の境目を静かに掬い上げて口に運んだ。

やっぱり、魔法使いは貴族なのかなぁなんて一瞬考えたけど、普通に混ぜて食べるのを嫌がる友人達の顔を思い出して、その考えを祓った。思い浮かんだ友人の一人が、口癖のように言ってた言葉も思い出して、色々考え出したら無言のままに食べ終わって、せっかくお気に入りのハヤシライスなのにしっかり味わえなかった。セファースは昨日会った時みたいな不安げな表情でこちらを見つめてる。


「セファース、店員さんにこの辺の伝承の事聞いてみたら?」


見計らった様にアイスティーを運んで来た店員さんに、銀山に纏わる伝承や言い伝えなんかがないか聞いてみたけど、若いその店員さんは知らないと言われてしまった。

少し歩いて、資料館になっている代官所跡に行ってみたけれどそこにも、セファースが求めるような、伝承話の情報はなかった。



昨日のホテルを連泊で取ってたから、ホテルに戻ってゆっくりしても良いけど、せっかくレンタカーを夕方まで借りているのだし、もう一ヶ所私の好きな景色を見に行こう。

たたら製鉄所の見学に行っても良いけど、結構歩いて疲れたし高原ドライブが良いかな?きっとセファースならあの山にも不思議な力を感じて、喜んでくれると思うし。



世界遺産センターからもう一度車にのって、山道を走らせる。上って、下って、クネクネとカーブを曲がりながら東に向かう。窓を開ければ、涼しい風が抜けていく。


「沙穂、今度はどこに行くの?」


「少し遠回りをして宿に戻るよ。途中で気になるものが有ったら寄り道しても良いけど」


左折で三瓶山高原道路に入って、右手に三瓶山を眺めながら穏やかな高原をドライブする。草原や湖を左右に流しながら、カーラジオから流れる音楽に耳を傾ける。お互い無言だけど、気まずさはない。涼しい風と緑色の景色が心を洗ってくれている気がする。


「ねぇ沙穂、どこかで車を停めて、ゆっくりあの山を眺めない?できればその草原を歩いてみたいんだけど」


両側とも草原が広がる所で、ちょうど三瓶山が見える側の前方に駐車場がある。運転時間も長くなってきたし、あの駐車場に停めて休憩にしよう。そう言えば、セファースが希望を言ったのは初めてかもしれない。


車を降りて草原に入って行くと、シートを広げてピクニックを楽しむ人達の姿も見える。ここに寝転んで、所々に雲が漂う青空を見上げるのも気持ち良さそう。シートを持ってないのが残念過ぎる。


「えっ?!ちょっと?!」


私が残念と思っている間に、セファースはゴロリと草原に寝転がった。バサバサっという音と共にカラス達が降りてきて、セファースをつつき始めている。まるで、寝転がるなと言うように襟元をクイクイっと引っ張ったりもして。もしかして、カラス達の方が人間的な常識を持ち合わせてる?カラス達がパッと私の方を向いてまたコテリと首を傾げる。全く動じないセファースの様子に困り果てた感じに見えるのは気のせいだと思いたい。


「セファースの国では、地面に寝転がる習慣があるの?」


「国、というか故郷では、ってトコロかな」


「それは子供だったからじゃなくて?」


驚いた様にぱっと瞼を持ち上げたセファースが、立っている私を見上げてアイスグレーの瞳を細める。多分背中に感じる暖かさの理由が眩しかったんだろうけど、目を細めるより立ち上がってくれないかな。


「沙穂、あの山っていうより、この辺りから不思議な力を感じるんだ。こうして地面に触れると魔力が満ちてここでも魔術が使えそうな気がしてくる。ここはどういう場所なの?」


「ここは、三瓶山っていう活火山。いくつもの山が連なっているけど、その山に囲まれて噴火口がある火山。地球の奥深くにあるマグマっていうエネルギー物質の力でできた地形が火山で、そのエネルギー物質の活動が一万年以内に起きた事があるのが活火山ね。マグマが何かとかどうして噴火が起こるのかとかは私には詳しく説明できないの。ごめんなさい」


「つまりこの世界は地面の中にエネルギーがあるって事だね?」


セファースは起き上がって地面をじっくりと撫でながら、嬉しそうに目を輝かせた。地面に手を置きながら、また歌のような呪文を唱えるけど、やっぱり何も起きなくて、セファースはションボリと座ったまま考え込み始めた。カラス達はまた起き上がったセファースに向き合う形で整列して、首を振っている。ん?このカラス達やっぱりただのカラスじゃない?


私も草の上に座って、空と山を黙って眺める。30分くらいしたら声かければ良いかな。

少ししたらカラス達はどこかに飛び立って行って、その少し後にはセファース自身がスッキリした顔で立ち上がった。


帰りの車や夕食の間は、日本の他の活火山やパワースポットと呼ばれる場所の話をした。そんな話をしている時に、ラジオから天然色の化石が流れてきて、恐竜とか絶滅した動物が居ることなんかも話してたら、セファースはすごく興味深そうに聞いてくれた。



翌日は電車に乗って帰るだけなので朝をゆっくり目に過ごすつもりだったけど、ホテルの朝食をキャンセルして予定より早めのやくもに乗った。割りと空いてる指定席で駅弁を開けて、朝食にする。セファースは車窓の景色に興味を示したり、新聞を読んで電車の揺れに酔ったりしながら岡山で新幹線に乗り換えた。

新幹線の乗り心地と速さに驚きながら、神戸を過ぎた辺りでやっと落ち着いてくれた。ようやく、この先の事が話せそう。


「ねぇセファース、こちらで暮らすにしても、帰る方法を探すにしても、私じゃ力が足りないんだよね。セファースを養う様な甲斐性はないし、私自身の家事力も低くてね。それに暮らしていくならセファースも働いた方が良いと思うんだよね」


黙って話を聞いている表情が暗くないのは、私の提案に期待してるって事かな。鞄から封筒を取り出してセファースに渡すと、宛名を見て目を瞬かせた。


「私の友達がここから少し遠い所だけど、お店をしててね、働いてくれる人を探してるって言ってたんだよね。住み込みで働かせてくれる様に手紙を書いておいたんだ」


「何屋さん?ボクでも働かせてくれるかな?」


「大丈夫。セファースはとにかく笑顔で挨拶をすればいいから。もしかしたら仕事をしながら、帰る方法を見つけられるかもしれないよ?」


セファースを乗せたサンダーバードを新大阪駅で見送った。先に連絡をしても良いけど、私の友人はきっとあの手紙でセファースの面倒をみてくれるでしょう。電車の後を一列になって飛んでいくカラスがやけに輝いて見えた。

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