第七十三話 五層の罠?
時間過ぎてごめんなさい!
出来立てホヤホヤです!誤字あったらごめんなさい(>人<;)
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ゴブリンを全て倒した。全員がその状況に安堵してある。
「しかし何も起きんのう」
「どこかに仕掛けがあるのかもしれない」
「であれば探すか」
「ジュエルはスノウと居てくれ。罠がないとも言えないからな」
「そうじゃな」
出口探しはファクターとツールが担当する。ワシは戦力外とスノウの隣へ行く。
「お疲れ様ですわジュエル」
「スノウも支援助かったぞ。エルもライドも少し戦いやすかったじゃろう」
「え?気付いてたのですか?」
「そりゃのう。足下が滑って安定しないのは、ゴブリンとしてはだいぶ戦いづらいじゃろうて」
「あれだけ派手な魔法を使いながら、よくもそんなに見えますね」
「慣れじゃて。魔力の流れを見ておると色んな事に気づくからのう」
「ふふ。罠には気付きませんけどね」
「それは……そうじゃが」
スノウと話していると、いつの間にかツールの元に行っていたアズが戻ってきた。
「部屋の隠し通路は見当たらないわね」
「四層で終わりという事はないじゃろう。この部屋ではない別な部屋に出口があるか、そうでなければ何か条件をクリアしていないか……」
「そうですわね……」
ワシとスノウは後ろをゆっくり振り返る。思い当たる節が一つだけある。
「ん?なんだジジ?」
「二人して何?私に何かあるの?」
振り向いた先にいた二人がワシらを見て首を傾げる。しかしワシらが見ているのはその先。壁に埋もれたゴブリンである。
「やはりあれでしょうか?」
「狸寝入りしておるとか?」
指を指しエルとライドも振り返る。
「あのゴブリンがどうした?」
「まさか生きてるの?」
「いや、かも知れんって話じゃ」
「では確かめれば良いだけですわ。起き上がったら二人でお願いしますね」
「「へ?」」
「《アクアボール》」
スノウが魔法を唱え、ゴブリンの周りに水が集まり……
「おいあれ……」
「生きてたらそりゃ起きるだろうけど……」
「スノウも惨い事をするのう!」
「あら?消し炭にしちゃうジュエル程じゃありませんわ」
ゴブリンの周りで集まった水は、顔全体を覆うように丸く水の玉が出来上がる。
―ガボォ!?
バタバタ暴れ始めたゴブリン。
「やはり生きておったか」
「俺らの出番か!」
「そうね!最後はかっこよく決めるわよエル!」
二人が意気揚々と立ち上がり、武器を構える。今回は二人がやる気だし、弱っているだろうから任せても平気じゃろう。
―ガボォ!?
手をバタバタして、スノウの水の玉を取ろうともがくゴブリン。しかし水を掴む事が出来るはずもなく、バシャバシャと水が音をたてるのみ。
諦めたか、壁に手をつき抜け出そうとする。
「めり込んでて出れないんじゃ?」
「足も動かせないのかな?」
「えぐいのう」
「壁に埋め込んだのはジュエルでしょ?」
そしてもがいておったゴブリンは、そのまま動かなくなった。何というか……
「「「哀れだ」」」
「敵に情けはいけませんよ?」
「「「そうですね」」」
ワシら三人はスノウの対応に身震いした。やる時はやると言うか、敵味方の区別の線引きに対して極端である。
「申し訳ありません。二人の戦う場を奪ってしまって」
「いや、そんなの良いって事よ。安全に倒せただけ良かったよ。なぁライド?」
「そうね!これから先、戦う事はあるだろうし。焦って戦う事はないわ!」
「そうですか。それなら良かったのですが」
―ガコン!
音がした方を皆で見る。
「む?開いたな」
「ジュエルちゃん達が何かしたのかな?」
「ワシではない。殺ったのはスノウだぞ」
「スノウがやったのか?」
「そうじゃ。スノウが殺ったんじゃ」
「それは凄いな」
ファクターは仕掛けを探すのに一生懸命だったのか、何か仕掛けを動かしたと思っておるようじゃな。まぁあの倒し方をわざわざ説明するつもりはない。
「ジュエルちゃん。さっきのスノウさん魔法を使ってたよね?」
「ツール。ファクターには言わんでおこう」
「え〜?それでいいの?」
「知らない方が良い事もあるんじゃて」
「ゴブリン倒しただけなのに。そこに何があったのさ?」
「まぁツールには説明してもいいか。耳を貸すのじゃ……」
別に秘密にするものでもないから、戦闘を目撃してしまったツールには説明をする。
「うわぁ……」
「ファクターには言わんでよいじゃろ?」
「良いのかな?まぁ気付いてなきゃ良いかも?」
「それより扉が開いたのじゃ。次ん進むぞい」
開いた扉の先は五層への階段だった。
「どんどん行くぞ!」
「あ、ジュエルちゃん先行っちゃダメだよ〜」
ツールと先に五層へと降りる。今回は螺旋階段のような作りで、グルグルと降りているがかなり長い気がする。
「ここで終わりだね。この先には……」
「どうじゃツール?ワシにも見せてくれなのじゃ」
ツールの後ろから覗き込む。最初に飛び込んでくるのは広い空間。
「こりゃどう言う事じゃ?広い部屋じゃな」
「そうだね。なんかダンジョンぽくないね」
「お、扉があるぞ。あれは何かのう?」
二人で扉まで近づく。
「これ何かな?罠っぽくはないんだけど……」
「アズ。これは罠か?」
「ん?違うんじゃない?この部屋にはそんな魔力は感じないわよ?」
「では、開けてみよう!」
―ガチャ!
「ベットが二つ。寝る部屋か?」
「もしかして、ボス部屋の後だから休憩する場所とか?」
「学園長がそんな気を使うかのう?」
「いやいや、僕達は学生だよ?気を使ってくれないと困るけど」
「確かにダンジョンで休憩する場所がなければ、寝ずに降りて行くしかないからのう」
「授業の一環なら、これくらいの優遇はしてくれるのかもよ?」
「そうか」
「私他の場所見てくるわ〜」
何もない部屋に飽きたアズは、部屋を飛び出して何処かへ行ってしまった。
―バタン
その際に部屋の扉が閉まる。その閉まった扉に何かの貼り紙を見つけた。
「何か貼ってあるぞい?なになに……休憩も大切です。時間になれば開くので、必ず休みましょう。学園長より?」
「学園長の手紙?」
「そのようじゃ。やはりここは休憩する場所のようじゃ」
「そっか。なら皆に知らせに行こうよ」
「そうじゃな」
―ガチャガチャ
ん?扉が開かんぞ?
―ガチャガチャ
「開かんのじゃが……」
「え?そんなまさか〜」
―ガチャガチャ
「開かない?どうして?」
そこでワシはさっきの紙に書いてあった内容を思い出す。
「時間になれば開くので……ってこう言う意味か」
「強制的に休ませる為って事かな?」
「…………罠?」
「いや、悪意がある訳じゃないし。時間になれば開く訳だし……」
「「二人っきりで…………」」
ツールと目が合う。
この罠は…………なんたる事だ!!!どうすれば良いのじゃ!?
ツール「……とりあえず休もうか」
ジュエル「そうね」
ツール「……」
ジュエル「……」
ツール「……」
ジュエル「(沈黙が!?心臓の音が聞こえるんじゃ?どうすればいいのじゃ!?)」




