表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジジ転世〜ワシがオナゴでふぁんたじー〜  作者: みけな
第二章 積み重ねる記憶
30/187

第三十話 集え!クラス対抗戦〜対抗リレー②

10月最後の投稿です!

次回は11/3 12時にアップします。


ブックマーク、誤字報告、評価、読んでくれた皆様。

ありがとうございます(*'ω'*)

 第一走者のスノウがレーンに入る。


『各選手がレーンに入りました。さぁ皆様大注目の一戦が今始まります!今回は解説席に我らがペンタゴン・ファスト・マーシャルアーツ学園長と、魔法工学講師で英雄バーン・ジルコニア・イグニート様をお迎えして参りたいと思います』

『みなの頑張り、見届けさせてもらうよ!』

『ジュエル〜!頑張るのじゃぞ〜!』

『こほん!お二人共、よろしくお願い致します!』


 じいじが見ておるのじゃ。これは無様な様は見せられんな。


『それではコールを!』


 解説者の合図に一人の教師が出て来る。


「オンユアマークス……セット……」


 審判らしき教師の言葉に、スノウ達が走る姿勢をとる。フォームの勉強してきたであろうスノウのフォームは、どこから見ても完璧である。そうフォームだけ見ると……


 ―パァン!


 合図に各者一斉に走り出す。


『フライングは無し!各者綺麗にスタートしましたぁぁあ?』

『綺麗なフォームだ……なのだが、おや?』

『おそっ……綺麗なフォームじゃ』


 分かるぞじいじ。あの綺麗なクラウチングスタートからは、想像も出来ない遅さである事は。つい言葉が漏れておるが、それも仕方がない事じゃ。


『あ〜……三組が一歩抜きん出たか!いや、アウトから一組も追い上げているぞ!』

『ま、まだ始まったばかりですし』

『こ、ここからじゃ!みな頑張れ!』


 若干動揺している二人を置いて、実況者がしっかりレースの状況を伝える。


『五組を除いて、綺麗に横一線!コーナーを抜けた先のバトンの受け渡しが勝敗を分けるのかぁ!?』


 スノウを除く四人の実力はほぼ一緒。スタートから稼ぐ為か、各クラス速い人間を持ってきたようじゃな。


『コーナーを抜けてまずバトンを受け取ったのは……アウトコースからの一組です!続いて三組のバトンが綺麗に渡る!!』

『足が速いだけではなく、バトンの受け渡しもスムーズですね』

『それだけ練習してきたと言うのが分かるのう』


 それにしても皆、速いのう……これは一気に勝負が決まってしまうか?

 トラック半周とは言え、200メートルはスノウには長いかもしれんのう。


「申し訳ありません!」

「大丈夫だ!任せろ!」


 ―パシ!


『そして今!第二走者へとバトンが繋がる五組!その際はおよそ100メートル!』

『結構離されましたね。しかしあの速さでこれなら速いのかな?』

『次の走者次第じゃろう……エルダーン!根性見せるのじゃぞ!』


 第二走者はエルが走る。魔法は使えんから、自身の力のみにはなるが……


『速い!?五組第二走者速い!』

『さすがはバーンの親族ですね。魔力を使わずあの速さは異常とも言えるね』

『走り込みは基本じゃからな。とは言えまだまだジュエルには及ばんな』


 じいじがワシのハードルを若干上げてきておるが、そこはいいじゃろう。家からワシの家まで走り込んでおるだけに、良い走りをしておる。まぁワシには及ばんがな!


『その差がどんどん縮まる!しかし!一組はそろそろコーナーを抜けてしまいます!』

『さすがに速くても、あの差を無くすのは難しいか』

『気合が足りんのう……今度ワシが直々に鍛え直さんと……』

『おぉ〜っと!ここでさらに速くなったぞ!バーン様の叱咤に反応したのか!?』


 なんじゃ、エルもやれば出来るじゃないか。とは言えあそこまで縮められれば上出来かのう。


『コーナーを先に抜けた一組が……バトンを繋ぎます!そして順位は変わらず、三組が続きます』

『ここもミスはないね。二組と四組も上手な繋ぎだね』

『エルダーン!気張れぇ!!』

『バーンはもはや観客だよね』

「ファクター!頑張れ!」

「無論だ!」

『こほん。遅れましたがここで第三走者にバトンが渡る!ここまでの差がどう影響して来るのか!』


 第三走者はファクター。これまた遅いからあまり期待はせんが……せんが……


「走れファクター!死ぬ気で走るのじゃ!」

「ファクターさん!頑張って!」


 スノウが大きな声を!?おっとそこに驚いておる場合ではない。


「スノウ……俺は!」

「喋らんで良いから死ぬ気で走るのじゃ!」


 しかし、縮めたその差はさらに開いていく。


『第三走者に変わりまして、三組が一組を抜きました!そして後ろから追い上げて来る二組!』

『さすがは選ばれた選手だけあって、どの組も速いね』

『一学年も中々やりおるわい。これぞリレーじゃな!』


 一位だった一組を三組が抜き、二組が飛び抜けた事で順位が変動した。トップとの差どんどん開き、既に100メートルは差が出たかもしれんのう。


「結構差が開くのう。行けるかライドよ」

「まぁやれるだけの事をやるだけさ」

「ファクターさん……」


 順番待ちのライドに話しかけるが、緊張はしておらんようじゃ。スノウは走るファクターを見て、手を祈る様に組む。


『さぁコーナーを抜けて一番にバトンを繋ぐのは三組です!そして追い上げた二組と一組が同時にバトンを繋ぎます!少し遅れて四組!しかしまだまだ接戦です!』

『五組は……もう少しか』

『気張れ少年!!』


 ファクターは頑張っておる。スノウが応援したからか、本番に強いのか。差は開くが転ばず走り続けておる。

 そしてコーナーを抜け第四走者であるライドにバトンが……


 ―パシ!


「ごぉっ!頼んっ!」

「よく走った!」


 ライドに渡る頃にはその差は半周と少し。


『五組がバトンを繋ぎました!』

『差は開いているが……ってこの子も速いな』

『さすがはジュエルの友人!行くのじゃ少女よ!』


 トップ争いはそのまま変わらずだが、じいじが応援するからか視線は五組に集まっておる?それは良いとして。


「ひゅ……はぁ……」

「よく頑張りましたファクターさん」

「頑張ったぞファクター!」

「へへ……」

「スノウ。ファクターの事は任せたぞ。お主の仇はワシがとる!」

「別に俺は死んでいないんだが……」


 ライドは走る。ワシの目から見てもかなり速い。しかし先頭集団を抜くまでは厳しいじゃろう。


『さぁ先頭がコーナーを抜けて、バトンを繋ぎます!アンカーに繋ぐ最後の走者です!』

『ここが踏ん張りどころだね』

『悔いのないよう走って欲しいものじゃな!』


 先頭集団がバトンの受け渡しをミスなく繋ぐ。


「走れツール!」

「うん!」


 ―パシ!


 そして第五走者へとバトンが繋がる。


ジュエル「この感じドキドキするのう……」

スノウ「ジュエルでも緊張するのですね」

ジュエル「ワシだって人間じゃぞ?倒れていった仲間の為にも、ワシは走らねばならんのじゃ」

ファクター「だから俺は死んでないって……」


エルダーン「おつかれライド」

ライド「はぁはぁ……ごめんなさい。私で抜けなくて」

エルダーン「ライドはしっかり走ったじゃないか」

ライド「でも……」

エルダーン「大丈夫だ。ライドが頑張っていたのは俺がちゃんと見ていた。誰にも文句は言わせないさ」

ライド「……エルダーンは優しいんだね」

エルダーン「今は仲間を信じよう。見ろツールも頑張っている」

ライド「そうだね……頑張れツール!!」

エルダーン「頼むぞツール……ジジ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ