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〜本当の別れ〜

何でも、その女の子は病気だったらしい。

俺と遊ぶ事が出来ない程大変な病気だったらしい。

こればかりは仕方がない。

俺は当分その子の家で預かられることになった。

そりゃあ毎日考えたさ、いつ帰ってくるのか、元気なのか、また俺と遊んでくれるのか、沢山それはもう沢山考えた。

けどとうとうそんな日は来なかった。

帰ってきたなと思ったら皆しくしく泣いててさ、あっという間に黒い車でどっかいっちまった。

それがその子を見た最後だった。

俺さ、追いかけたかった、本当に追いかけたかった、まだよく意味がわかってなかったけれど、追いかけて追いついたらまた遊んでくれるのではないかととても期待していたんだ。

けど男って困るよね、こういう時に体が動かないんだ。

悲しかったよ、とても悲しかったよ。

それから約2ヶ月後俺はその子の家に預けられることになった。

けどここからが大変だった。