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悪役令嬢転生モノにヒロイン転生!?いやマジでこれは詰んだ〜()

作者: 小山内



いや〜、いい朝ですね。おはようございます。


私のいつもの朝はベットから布団が落ち、身震いをするような朝のはずですが…………なぜか今落ちたのは額からボロ雑巾。え、汚ったな。



え、てかここどこよ。あ、そうだそうだ。ここは保健室。何も無い廊下で転んで頭を打った。保健室のベットがふわふわで冷やして横になっていたら寝た。うん。ここは日本じゃないね。世界違うね。


うん。


整理しよう。まず、私はセイラ。身分が平民なんだけど、なんか光属性?を持ってるから?学園に?通って………………あーーー、これはヒロイン転生か!!そうそう、なんか、ダレン王子に優しくしてもらってて…怖い御令嬢様に小言をいっぱいもらってて王子共々煩わしいよねーって、…なんだっけ名前、ディーナ??いや違うな。ディ………………ディクレナ様!!!!そうそう!ディクレナ様よ!!!……………………………………………ん???





ん???






ん?????????





え、ディクレナ嬢って、さ、…………




……………………………………悪役令嬢転生モノのWeb小説の……転生者……だよね?


え???これ、ヒロインが悪い系の話だったよね??ヒロインと仲良くする感じじゃなかったよね????



……た、確か……最終的にヒロインが魅了を使ってダレン王子をーーーーーって分かって、ヒロインは断罪され、悪役令嬢(転生者)は無事ダレン王子と結ばれ溺愛される話じゃん???

ああ、そうだ。タイトルは、たしか、『ヒロインブスなのになんで魅了されてんの!?悪役令嬢のこの私が愛の力(笑)で助けます』




……………………そうだった。私はブスなのにヒロインで、しかも魅了使って断罪されちゃう系だった。


うんうん、最初この転生者結構雑に物事考えてて、ふざけた話だなぁって思ったんだよね……まあ最終的に結構しっかりしたストーリーになってて無事ジ・エンド。



……というかこのタイトル悪意にまみれすぎてないか??しかもこれ王子もバカにされてね???

ブスか。ちょっと悲しいな……こころに傷を負った…………どうしようか、いっその事このまま逃げようか??????ブスだと思われていると分かっていてこの後どうしていけばいいんだ???精神的にむりお……もう逃げようかな??逃げてもいいよな??むしろ逃げた方がいいよな???




と、そう考えているとドアがノックされ、あ、あ、あ、あ、あの、あく、あ、悪役、悪役令嬢様……が……入っていらっしゃった………………ふえぇどうしよう私まだこの先どうするか決めてないよおおお



「セイラ様、どうやら目が覚めたようですが調子はいかがですか?」



「………………げ、元気です。」



「そうですか、ダレン王子が心配していらっしゃいました。もう大丈夫ならば授業に戻るべきでは?」



「………………はい。あ、あの、、、ディクレナ様、は……………………




……………………………………転生者ですか??」




いやあああぁぁぁああああああああああああ!!!!!私!!!えらい!!!!すごい!!!!勇気出した偉ーーーーーーーーーい!!!!!!!!!もうね、これ分かっちゃえばなんとかなるよね!?はぁーよかっ………



「…………は?」



おや、ディクレナ様が『何言ってるんだコイツ』って顔してますね。


…………あーーーーあ、これは、ミスったな。ディクレナ様なんも知らねえ感じだな。今後か。今後なのか。まだか。




え?じゃあ私逃げてもいいよね???まだ転生者の記憶無いなら私居なくなればディクレナ様も安泰よね??????



「あ、いえ、なんでもございませんわ、ディクレナ様。」

「ところで私、村に住む父と母の事が心配になったので1度村へ帰ってもよろしいでしょうか??」



うんうん。帰ろう。ダレン王子とももう関わってはいけないわ。。。よしそうしよ……





「失礼ですが、セレナ様は光属性をお持ちですので長期休み以外で帰るのならば申請に時間がかかるかと。貴方はもう少しその能力に自覚を持って考え行動すべきでは?」





…………………………はい怒られました。すみませんそうですよね、そうですよね。はい詰んだー!!!え!?どうしよう!!?


うん。1回考えるのやめよう。今はとりあえず授業へ行こう。なんかディクレナ様もオーラがだんだん黒くなってきだぞーー!!!わーーこわーい!!()


あれー、でもこれじゃあ今ディクレナ様悪役令嬢のままじゃん?えーーーっと?いつまでだ?これは。


うーんと、確か、悪役令嬢が記憶を戻すのは割と突然だったよな???あー分からん!!!


考え直そう。順番を。授業中にね。うん。行こ。黒いオーラが怖いので。はい、もう行きますよっと。














はい、授業寝ましたーーーーー!!!!!!!


いやまじで!!やっぱどこの世界でも授業は眠くなるもんだね!!!!すごいねこれ!!!!あっはっは。どうしよう。何も考えられてない。やばいやばいやばいやば



「セレナ、もう体調は大丈夫なのかい?」



ひえ、攻略対象……ダレン王子………………ワタシハブスワタシハブスワタシハブス……




「ふふ、なにを考えてるんだい?また授業中寝ていただろう?まったく、しょうがないなぁセレナは」




うぉううぉう、王子のキラキラスマイルはんぱねぇな。これは魅了してでも見たくなる、欲しくなるわ。


いやでもダメだよな、まず私ブスだからたぶんこの世界の御令嬢様皆様に見合わないって思われてるだろうし。しかもいつ悪役令嬢の転生者の記憶が戻るか分からないからな。うん。ここは帰ろう。寮に。




「ダレン王子、実は私、まだ少し体調が優れないので寮に帰って休もうと思いますの。。。」



はい決まったーー!

か弱い女子の上目遣い!!いくら私がブスでも魅了かかってるしきっと騙される〜〜…………



「だ、大丈夫なのかい!?1人で戻れるかい!!?!?ぼ、僕が送ろうか!?!?!?!」





……おーーーーっと思った以上に惚れられてますねぇ。

よーーーく顔を見て?ワタシハブスデスよ????まあいいか、とりあえず今後を考えなきゃ………

……………………あ??






「まってくださいまし!ダレン王子!!」



おやおや、なんとここで取り乱した御様子のディクレナ様登場。

これは、もしや???もしかするのでは????
























いやぁここからどうしましょうか。




さっきの授業でもっとちゃんと考えとけばよかったなぁ……まさかこんなに早く記憶を取り戻すタイミングが来るとは………………



……いやでもだいぶいい睡眠時間だった。うん。後悔してはいけない。







やっぱ意識改める(改めている)ので断罪は辞めてもらっていいですかねぇ………………………………今からじゃ時間も足りなそうだし。












マジでこれは詰んだ〜()

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[一言] おもしろかったです!続き書いてほしいです。
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