プロローグ
――――神誕から数えて約4500年。
人をはじめ、獣人や竜人といった多くの『人間』が平和に暮らしていた世界――通称・ミッドガル――はわずか半月の間に無へと帰した。
原因は戦争である。さっき平和と言ったのに何故戦争が起きたのか?誰も人間同士の戦争とは言っていない。全てを超越した神と人間との戦争である。
当時、ミッドガルは超高度な文明が栄え、巨大な機械都市で溢れかえっていた。
だが、人間達は自らの利便の為だけに自然を破壊し、生物を殺し、大地を、海を、大気を汚した。その行為は神の怒りを買い、神は人間の犯した過ちを正すべく戦いを仕掛けた。
しかし、その戦いは想像を絶するものだった。一夜の間にミッドガルの主要都市は崩れ、火の海に散っていった。
勿論、人間もそんな惨い光景を黙って見ている訳ではなかった。
強力な電磁波を放ち、体内に直接ダメージを与える電磁大砲。
空気を瞬時に取り込みそれを圧縮して弾丸にし、被弾すると空気が一気に膨張し大爆発を起こす機銃。
設定された目標を熱や体内を流れる微弱な電気で察知し、追跡する原子ミサイル。
だが、そこまで強力な兵器を使っても神には敵わなかった。いや、敵う筈が無かった。
そうして神は天上から攻撃を繰り返し、わずか半月の間にミッドガル全土は始まりに返った。
人間はこの二度と起こしてはならない大戦争を敬畏を込めて『神裁戦争』と呼ぶ。
およそ100億人程にまで居た人口は一気にわずか10億人程にまで減った。自殺を試む者も大量に現れ、悲しむ人々の怒りや嘆きは絶える事は無かった。
しかし、人間は新たな指導者の下、発展していく町も出始めた。そして、人間は急速に発展と発達を繰り返していくのだった。




