表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うろな第三世代!  作者: YL
第一話 犬耳侍、うろなに参上!
2/14

第一話 その1 清水ハーレムの朝

これはif未来ですので、ご注意を♪

2027年4月23日(金)

AM6:00


まだ空が明けきらない時間にも関わらず、

台所ではエプロン姿の小柄な少年が慣れた手つきで

朝食の準備をしていた。


「うん、おいしくできたかな。

今日も朝練だし、

そろそろ母さんたちを起こさないと。」

少年はエプロンを外すと家族を起こすために

ダイニングを後にしたのだった。




少年の名は清水桜也しみずおうや

マゾ清水こと清水渉しみずわたると鬼小梅こと清水司しみずつかさ

うろなの名物教師夫婦の長男であり、

この春からうろな中学校に通い始めている。


家族構成は元々父渉、母司、姉(猫)梅雨つゆ、桜也、妹桃香ももか

の4人+1匹だったのだが、

現在父渉が管理職への昇進のために

長期の研修で平日は家を空けており、

その代わりという訳ではないが、

昨年から従姉である斉藤美咲さいとうみさき

うろな中学校に通うために

清水家に一緒に住んでおり、

人数構成は変わっていないが男性は桜也一人となっている。

このことを同級生男子は

「清水ハーレム」と勝手に称して妬んでいるが、

本人としては正直色々困ったことの方が多い

というのが本音であり、

それは毎朝、家族を起こす所から始まっている。




「おはよう、桜也。

いつも朝食の準備ありがとう。」

「おはよう、母さ・・・」

「ん?どうしたんだ、桜也、

いきなり赤くなって横を向いたりして。」

「・・・母さん、服のボタン。」

「ああ、前が何個か空いたままになっていたのか?

いつもスーツというのはまだ慣れなくてな。

ふふふ、そんなことを気にするなんて、

桜也も男の子になってきたんだな。」

「ちょ、撫でなくていいから!」

「照れるなよ、そんなに。

ようやく私の背を抜かしてくれて、

母さん、とても嬉しいんだから。」



廊下で最初に遭遇したのは母司。

彼女が管理職になって以降

夜が遅くなるということで、

朝食作りは昨年辺りから

桜也が代わりに引き受けているのだ。

とはいえやはり長年の癖は抜けないらしく、

結局桜也と同じくらいには起きてきており、

彼が起こしに行く頃には

大抵身支度も整え終わっている。


しかし慣れないスーツを着ることが増えたためか、

息子の前でチラリズムを披露することも多く、

多感な13歳の息子を悩ませている。

この件について父渉に相談すると大真面目に、

「桜也、母さん、

最近またエロくなったと思わないか?」

という、「思春期の息子に何言ってるんだ!」と

呆れるしかないアホな感想を述べており、

決して桜也の反応が特別おかしいという訳では

ないようである。

・・・同時に

「この変態の血を引いているのだから自分も・・・」

という懸念を桜也は内心抱いており、

嬉しそうに自分の頭を撫でまわす母親に対し、

実に複雑な感情を持っているのである。



「おっと、今日は稽古の前に

ちょっと作っておかないと

いけない書類があるから、

朝食を先にいただいて出るよ。

一緒に食べられなくてごめんね。」

「気にしないでよ、母さん。

じゃあ僕は美咲ちゃんと桃香を起こしに行くから。

気を付けて行ってきてね。」

「ありがとう、桜也。

美咲はもう起きてたみたいだけど、

桃香は『いつも通り』みたいだから頼むよ。

それじゃあ、剣道場でな。

ただ今日は朝の会議が長引きそうだから、

行けなかったらごめんな。」

「う、うん。」



そう言って司は桜也をもう一撫ですると

ダイニングへと向かっていったのだった。

桜也はその背中をどこか気落ちした顔をして

見送ったが、

別に母恋しいわけではなく、

剣道部の朝練に参加するのが

非常に憂鬱なのであった。


桜也は妹桃香と共に物心ついたころから

剣道に親しんでおり、

小学校時代までは両親の都合がつく週に何度か、

魚沼剣道場に通うのが中心であったのだが、

この4月からうろな中学校に入学したことで、

両親やコーチの高原直澄たかはらなおずみへの手前、

半ば強制的に剣道部に入部することになり、

剣道部の毎日の朝練にも

参加することになったのである。

別に朝練に参加すること自体は

魚沼剣道場で道場主の息子である

魚沼銀之助うおぬまぎんのすけと時々一緒に

朝稽古をしていたこともあり、

特段嫌でもしんどくもない。

嫌なのは”周りからの奇異の目”であり、

これは魚沼剣道場でもあることなのだが、

新しい環境だけに反応も劇的で困るのであった。

まあ、変な風に見られる一番の原因は

自分の”弱さ”だと分かっているため、

両親達にどうこう言う気にもならないのだが、

それでも気が重いのは仕方がない。





「んなーーー?」

「ああ、梅雨姉、おはよう。

梅雨姉のごはんも、すぐ用意するから

待っててね。」

「んななーん。」

「え、そんなに舐めないでよ。

大丈夫だから、心配しないで。」

「んなん!」

「分かった、分かって。

ちゃんと背筋伸ばして、

しっかりするから。」



廊下でしばらく黄昏ていた桜也を慰めたのは、

清水家の飼い猫にして、

”清水家長女”として家族に大切にされている、

老猫梅雨であった。

病弱で気弱だった彼女も

桜也達の成長、自身の妊娠・出産

(父親不明。子供たちは

うろなの知人達の家に引き取られている。

その子たちの特徴として

足先が”白っぽい”というのがあるが、

果たして真相は・・・)

を通して随分と貫録が出てきており、

清水家のマスコットキャラクター兼

家族の癒し役として今も活躍中である。


ちなみに先ほどの梅雨と桜也のやり取りはまるで

人間同士の会話であるかのようにも

見えるものであったが、

桜也によると

「えっ、梅雨姉が何言ってるか、分からない?」

とのことであり、

家族の間では暗黙の了解となっているが、

知らない人からすると

”猫にぶつぶつ話しかけている変な奴”であり、

このことも桜也の周囲からの評価を

押し下げる要素となっている。

・・・まあ、小さいころから誰かに泣かされると

いつも梅雨を胸に抱いて

布団にもぐりこんでいたことから、

その評価があながち不当でもないというのが

悲しい所ではあるのだが。





そんな梅雨の励ましを受けて次に向かうのは

1歳年上の従姉、美咲の部屋である。


彼女の母親は清水渉の姉薫であり、

清水の出身地である

海江田という町の出身であるが、

医者と研究者である両親の海外転勤が決まった際、

転勤先の名門校や地元の超進学校に

通えたのにも関わらず、

何故か「中学校からはうろなの学校に通いたい。」と

大人しい本人が珍しく強く希望したことから、

叔父である渉の家で暮らすこととなったのである。

元々祖母や両親と一緒に良く

清水家に遊びに来ており、

清水家も改築した時に

彼らを含めたお客さんが気軽に

泊まれるよう多めに部屋を作っていたことから、

それまでも泊まるときに使っていた一部屋を自分の

部屋にしている。


桜也にとっても急に家族が増えたのは

驚きではあったが、

自分もよく清水の実家や斉藤家に

小さい頃は泊まりにいっており、

美咲は従姉であると同時に

幼馴染のような存在であったことから、

特に抵抗感なく彼女を家族の一員として

受け入れたのであった。

それどころか美咲は家事を

積極的に手伝ってくれており、

今日も自分たちが朝練に行った後、

朝食の残り等を使って4人分のお弁当を美咲が

用意して学校まで持ってきてくれる

ことになっており、

家事担当の桜也としては

本当に助かっているのである。



ただし時々困ることがあって・・・



「美咲ちゃん、おはよう、桜也だよ。

朝ご飯出来たけどもう起きられそう?」

「あ、おークン、おはよう。

うん、起きてるよ。」



家族と思っているとはいえ、

一応先輩であり、年頃の女の子、

いきなり部屋に入ったりはせずに、

ドアをノックしながら起きているか

確認することにしている。

正直この年で”おークン”という呼び名は

こそばゆい面もあるが、

伯母の薫さんが旦那である雅樹さんを「マー君」、

弟である父渉を「ワー君」と呼んでおり、

自分のことも「オー君」と

呼んで可愛がってくれていることから、

娘である美咲もそれに習っていると考えれば、

そこまで恥ずかしがる必要もないとも思える。

彼女を起こすのは、いつもならこれでOKで、

この後”最後の難関”に挑むことになるのだが、

今日はちょっと様子が違った。



「ねえ、おークン。

・・・司さん今日は朝早いんだっけ?」

「ああ、そうだよ。

今頃大急ぎで朝食とって、

もう少ししたら先に学校に行くと思う。

母さんに何か用があったの?」

「い、いや、そうじゃなくて。

・・・ちょっと熱っぽいかなって思ったから。

おークン、今、忙しいよね?」

「もう後は桃香を起こせば終わりだし、

大丈夫だよ。

体温計持ってこようか?」

「そ、そこまでしなくていいよ!

でも・・・よかったら、入ってきて。」

「ええ!・・・お邪魔します。」



いつもとは違う美咲の反応に戸惑いながらも、

こういう時は

言うとおりにしてあげた方がいいと思い、

遠慮がちに彼女の部屋へと入る桜也。


美咲の部屋は全体的に

とてもきれいに片付いており、

それでいて机の上の天使のぬいぐるみなど、

女の子らしい可愛らしさが

そこかしこに見受けられる。

・・・この後突入しなくてはいけない

”腐海”の状況と比較して

正直頭が痛くなる部分もあるのだが、

とにかく”女の子の部屋に入った”という

ある種の緊張感を

少なからず感じる部屋であった。

そして部屋の端にあるベッドの上で

猫型の抱き枕

(昔、父が彼女にプレゼントしたものらしい)

を抱えて女の子座りしているのが、

この部屋の主、斉藤美咲である。

いつもはもう少し凛とした雰囲気を

出している彼女であったが、

海江田染めのネグリジュ姿、

少し上気した赤い顔で、

ぼーっとこちらを見つめている様子を見ていると、

心配する気持ちと共に

何故か胸がドキドキするのを抑えられない。




「えーっと、どうしたの?」

「うん・・・ちょっとお腹が痛いかなって。」

「ああ、じゃあ、胃腸薬を」

「そ、そうじゃなくて」

「ん??

あ!・・・やっぱり母さんか、

桃香を起こして連れてこようか?

その・・・”そっち”の日なんだったら。」

「ううー、えっと、多分今のところ、

”そっち”も大丈夫だと思うんだけど、

もうそろそろだし、あの・・・、

おークンが良ければなんだけど、

ちょっと背中をさすってくれたら、

楽になるかなって。」

「え!!ちょ、それは・・・。」

「だ、ダメかな?」

「・・・はあ。ちょっとだけね。

もし本当にしんどいんだったら、

ヤス兄にでも連絡して

病院に連れて行くから。」

「うん、ありがとう、おークン。」


ためらいはありながらも、

桜也が意を決して、

美咲の横に腰を下ろすと、

彼女は安心したように桜也に

もたれかかってきたのだった。


彼女の困ったことというのが

この時々発動する『甘えモード』である。

学校では生徒会長として

必死に実務をこなしており、

家でも本当に一生懸命家事を手伝ってくれる

頑張り屋さんなのであるが、

ほんのたまに突然こうして甘えてくる時がある。

もちろん親戚の家とはいえ、

中学生が一人親元を離れて生活しているのであり、

普段は抱え込んでいる不安などを

誰かに打ち明けたい、

よりかかりたいという思いはあって当然で、

その相手として

自分を選んでくれているというのは、

幼馴染として光栄であるとも言える。

・・・とはいえ、

最初は夜二人で話を聞くくらいだったのが、

だんだん”頭なでなで”とか、

”手を握って添い寝”とか、

徐々に接触が大きくなってきているのが、

若干気になるのだが・・・



「こんな感じで大丈夫?」

「うん、おークンの手、

あったかくて気持ちいいよ。」

「そう、なら良かった。

・・・最近無理はしてない?」

「・・・卒業式や入学式で在校生代表として

話したりするの、

正直得意じゃなし、すっごくしんどかった。

みんな良かったって褒めてくれたけど、

新入生代表でしゃべったももちゃんの方が

堂々と立派なことを言えてた気がするし。

おークンもそう思うよね?」

「僕は美咲ちゃんが一生懸命、

僕ら新入生に学校生活が楽しいんだよって

伝えようとしてくれたのがとても嬉しかったよ。

内容も美咲ちゃんの丁寧な話と比べると、

桃香のはウケを狙って

風呂敷を広げすぎてた気がするし。

それに桃香のあの偉そうな感じは

持って生まれた才能

っていうより、ぶっちゃけちょっと

”病気”ぽいところもあるから。」



美咲をマッサージしながら、

桜也は彼女に優しく語りかけた。

彼女が甘えてくるのは

体調の不良もあるのだろうが、

今までの経験上、

精神的につらいことがその一番の

原因であった気がしたからだ。

案の定、本当は引っ込み思案なはずなのに、

その頭の良さと頑張り屋さんな所から、

周りに押される形でなった生徒会長職が

かなりのプレッシャーになっていたようである。

しかも妹の桃香が

その重圧に輪をかけていたなんて・・・


普段の学校での姿とはかけ離れた、

美咲の子供っぽい甘え声を聞いていると、

妹の”蛮行”が申し訳なく思えて、

桜也は少し大げさに妹のことを茶化して

みせたのだった。



「そ、そんなこと言ったらダメだよ!

・・・でもすっごくしっかり聞いてくれてた

みたいで本当に嬉しいな。

なんでみんな、おークンは

ももちゃんに比べてダメだ、

みたいなこと言うんだろう?

本当はこんなに賢くて優しいのに。」

「はは、だってこの前のテストでも

桃香は学年トップでぼくは中の下くらいだもの。

剣道部でも桃香はさっそく試合メンバー入りで、

ぼくはまったくお呼びじゃない。

おまけに桃香、なにをむきになっていたのか、

学級委員長への推薦を蹴って、

直談判の末、生徒会メンバー入りだもの。

あいつ、邪魔してない?」



実際、性別が違う二卵性双生児なのだから、

別に似ていなくておかしくはないのだが、

勉強にしても、剣道にしても、

その他いろいろに関しても、

桜也と桃香の兄妹は明らかに異なる、

しかも”妹の方が兄よりも極めて優秀”と

評価されることが多かったのである。

あまりにも妹が優秀で目立つため、

良く知らない人は

「桃香さんがお姉さんなんだよね?」

と勘違いしていることだって少なくない。

そういった外野の声とはうらはらに、

本当に親しい人達は二人を変に区別しようなどと

決してしなかったため、

小学校時代まではまだ

桜也も気楽でいられたのだが、

中学校という場は成績や立場というものにより

比較の目にさらされやすいため、

流石にだんだん気が重くなってきていた。

剣道部の朝練に参加したくないという思いも

正直そういう部分から来ている。

だからこそ自分はしょうがないとしても、

妹のせいで美咲が迷惑していないか気になって、

ちょっと茶化しながら内情を聞いてみたのである。



「そんなこと全然ないよ。

すっごく鋭い意見を言ってくれるから、

会議が盛り上がるもん。

早くも次の生徒会長は

ももちゃんだっていう人もいるし、

今年の選挙は私出ないでおこうかな?」

「うーん、どうするかは美咲ちゃん次第だけど、

あいつに遠慮しているならその必要は全くないよ。

正直何でも自分の思い通りになると

思っている風もあるから、

一回キツイ灸を据えられた方がいい気がするし。

美咲ちゃんが卒業してからもまだ1年あるんだし、

そこで頑張ったらいいと思うんだ。」

「そ、そうかな?

でもおークンがそう言ってくれるんだったら、

今年も立候補してみようかな。」

「うん、美咲ちゃんがやる気があるなら、

そうした方がいいと思うよ。

流石に桃香が立候補ってなったら、

表だって応援はしてあげられない

かもしれないけど、

僕のなかでは生徒会長には

美咲ちゃんが”一番”ふさわしいと思うから。」

「・・・私が”一番”・・・」



美咲の言葉を聞いて、

「やっぱり迷惑かけてるじゃんか。」

と思った桜也は何とか彼女を励まそうと

言葉を尽くしたのだった。

その結果美咲はやる気を

取り戻してくれたようだったが、

ちょっと”やりすぎた”ようであった。

最後の一言を聞いた瞬間、

撫でていた美咲の身体がビクッと震え、

その眼が潤んできたのである。



「み、美咲ちゃん。

ごめん、偉そうなこと言って、

嫌だった?」

「ち、違うの。

私、おークンにそんな風に言ってもらえると

思ってなくて、でも、本当はずっと、

そう言って欲しくて。

おークン!私も、私もね!!」



目を潤ませたまま、

顔を真っ赤にして、

自分の顔に近づけてくる美咲の様子に、

桜也はただならぬものを感じながらも、

身体が金縛りにあったようになってしまった。


このままではマズイ。


そう思いながらも、

徐々に近づいてくる美咲の顔。

美しく成長した幼馴染はとても魅力的で、

でもこんな形では多分いけなくて、

そう思っているのに身体が上手く動かなくて。



自分のまいた種とはいえ、

人から見ればバラ色天国、

ただ女性恐怖症気味の本人的には

危機的な状況を迎えた桜也であったが、

そのピンチを救ったのは、

ドアのすぐ側から聞こえてきた、

母司の声であった。



「桜也、美咲は大丈夫か?

私はそろそろ出勤するけど、

体調悪そうなら無理しないように

気遣ってやってくれよ。

あとそろそろ桃香を起こさないと

”本当にマズイ”

気がするから頼んだぞ。」

「「は、はい!!」」

「ん、元気のいい返事だし、

大丈夫だな。

それではいってきます。」

「「い、いってらっしゃい!」」



そう言って司が玄関を出ていく

音を聞きながら、

桜也と美咲はぱっと離れると

お互い真っ赤になったまま、

しばし固まっていた。



その中で母親の”本当にマズイ”という勘に

思い当たる点があったことから、

桜也の方が先に正気を取り戻したのだった。



「えっと、じゃあ、桃香を起こしに行くね。

む、無理はしないでね、美咲ちゃん。」

「だ、大丈夫だよ。

大分良くなったから、

ま、また後でね。」

「う、うん。」



そう言ってそそくさとまるで逃げ出すようにして

美咲の部屋を出て行った桜也。


さっきの美咲の反応は一体なんだったのかは、

かなり気になるところであったが、

深く考えるとまた身動きがとれなくなりそうな

気がしたので、何とか気を取り直して、

まだ寝こけているのであろう、

低血圧の妹を起こしに向かったのだった。


彼の幸福なようで多難な朝は

まだ始まったばかりであった。

最初から主人公達がイチャこらしていてごめんなさい(苦笑)

キャラ紹介的に書こうと思ったら、

妙に美咲ちゃんが頑張って、

桃香の所まで届きませんでした(汗)


ここでは桜月りまさんの『うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話』より魚沼先生をお借りすると共に、

彼の開く予定の剣道場、

その息子の銀之助君をオリジナル設定・キャラとして

提供していただいております。

そちらについては桜月りまさんの方でも

お話を今日アップされるらしいので、

是非そちらにもいらっしゃってくださいね。


それでは14:00にアップするその2もお楽しみに。

・・・桃香、何でそんな子に育ったんだ(汗)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ