第二話 その6 出稽古と『兄』の助言
2027年4月30日(金)
PM5:30
ここはうろな高校剣道場。
うろな高校剣道部は
元からうろな中学校において清水(旧姓:梅原)司の指導した
生徒が数多く進学していたこともあり、
高原直澄などのように
数年に1度は全国大会に
個人で進む生徒が存在する、
地元ではほどほど名の知れた部活であった。
それが清水渉の策謀により、
中学からの高原直澄・清水司らによる
中高一貫しての指導、
OB・OGや魚沼剣道場に招かれている梅原(旧姓:河中)賢治ら
外部の師範・師範代なども臨時コーチとして
度々来てくれるようになったことから、
人気・実力共に底上げがなされ、
徐々に団体でも全国大会進出、
個人では全国上位に食い込むことも
珍しくなくなってきている。
今週もOBである風峰亨が、
GW休暇が早まったことから臨時コーチとして稽古に加わっており、
新人戦や全国大会の予選での活躍を目指して、
部員の熱心な稽古が行われていたのである。
そんな道場を高校生には
とても見えない小柄な少年が
汗びっしょりで後にしようとしていた。
それを見送る穏やかそうな青年が一人。
「それでは亨さん、今週一週間、本当にお世話になりました。
無理なお願いながら高校の練習に
急きょ加えていただき、
本当に助かりました。」
「こちらこそ、大会前にいい刺激になったよ、
桜也くん。
ご両親や魚沼先生達にもよろしくお伝えください。
今度また魚沼剣道場にも
顔を出させてもらいますね。」
「はい、分かりました。
その時にはまたご指導よろしくお願いします。」
「・・・その時には『本気』を出してくれるって
思っていいのかな?」
「え!」
「何でもないですよ。
帰り気を付けてくださいね。」
「あ、ありがとうございます。
失礼します!」
少し焦ったように
しかし礼は失せず立ち去る
桜也の後ろ姿を、
風峰亨は爽やかな笑顔で
同時に何かを決意したような目をして
見えなくなるまでじっと見つめていたのだった。
そんな彼の背中に、
スポーツドリンクのケースを抱えた
マネージャーらしき黒髪の少女が、
興味深げに声をかけてきた。
「・・・亨先輩、一体彼は何者なんですか?
あんなちっちゃい子が1週間で、
主将にさえ”あと少し”で一本とる所
までいくなんて・・・」
「最初に言ったように
うちにも時々指導に来てくれる、
うろな中学校の清水司先生の息子さんだよ、中島さん。
僕にとっては恩師のご長男にして弟弟子の一人って感じかな。
彼は司先生の厳しい稽古を
幼い頃から受けているし、
魚沼剣道場でも何度かその回避技術の高さを目にしていたから、
稽古についていくことは大丈夫だろうし、
うちのメンバー達にとってもそれなりに意味のある稽古になる
予感はあったんだよ。」
先ほどまでの桜也と主力部員との稽古の様子を見て、
多少興奮しながら話しかけてくる
剣道部マネージャー、
中島紗羽に対して、
教え諭すように穏やかに答える亨。
しかし同時にその言葉には彼女が感じている以上の
興奮が内包されていた。
「・・・確かにそうお聞きしましたけど、
司先生の息子さんがあんなに”強い”とまでは。
昨年全国大会に出たうちのレギュラーからも
”偶然”でも何本かとれるなんて・・・。
最後は主将が”2本きっちり”
とってくれましたけど。」
「うん、僕も彼がうちの稽古に参加できるレベルで
あったことは分かってたけど、
あんなに見事に攻める”強い”姿は初めてみたよ。
イメージ的には僕の高校時代の同期だった
吉祥寺くんや高原監督のような上手く避けていなしていく感じだと
思っていたんだけど、
今日の彼の攻めはまるでその時の女子のエースだった芦屋さん
みたいに真っ直ぐで爽快で、
でもそれだけじゃなくて・・・」
「吉祥寺先輩って大学時代に剣道部で全国優勝して
警視庁に入ったんでしたっけ?
高校時代も芦屋先輩や亨先輩と、
・・・あと一人誰か忘れましたけどなんとか山っていう先輩と
一緒にうちの部を男女ともに団体で初の全国の舞台に導いたとか。」
「ふふふ、色んな人にあれやこれや言われて『面倒くせー』って言ってる
彼の声が聞こえてきそうだよ。
(ついでにある意味一番苦労したのにあまりみんなの記憶に残っていない
稲荷山くんの『不幸だー!』っていう叫び声も。)」
亨の胸の高鳴りは明らかに格上のはずの相手に
果敢に向かっていく桜也の姿に
うろな高校剣道部の歴史を塗り替えてきた、
自分達の高校時代を重ね合わせたことで
生まれたものなのであろう。
うろなで過ごしたあの頃の幸せな記憶が、
その後の司法試験への猛勉強、
現在の弁護士見習いとしての多忙の日々を支えている、
そんなことを改めて感じ入っていた。
そういった大事な時間を指導している後輩達にも
感じてほしいという願いの高まりと共に。
「どうしたんですか、亨先輩?」
「ああ、ごめんね。
ちなみに中島さん、
その主将が2本とったシーン、
何か”違和感”を感じなかった?」
「え、違和感ですか?
・・・確かに2本とも一瞬まるで
主将が”止まった”ように見えた時があって・・・、
あと、主将も勝った後、
いつも以上に”むすっと”していた感じでしたし。」
「・・・そこまで気づいてくれるとは、
流石だね、うちのマネージャーは。
これなら”多少無理”をしても、
危ないときはしっかり気づいてくれそうだ。」
「おだてても何も出ませんが・・・、
え、”無理”って?」
「まあ、僕が止めても主将は軽く限界を超えて
行くぐらいに気合が入っているんだろうけど、
どうせならみんなで一緒に限界を乗り越えた方が楽しいから。
ふふふ・・・。
GW、いい練習が出来そうだね。」
「・・・なんか不吉な予感が。」
恐らくちゃんと気づいているのは
亨と全国上位クラスの力を持つ主将のみ。
・・・自分たちが無名の中学生に
まんまと”道場破り”をされたということについて。
実際には寸止めで止められてはいたが、
桜也の『雨狼名』はうろな高校剣道部員全員を
この1週間で捉えきったのだった。
紗羽の予感は当たり、
完全にスイッチの入った亨と主将により
GW期間、うろな剣道部史上に残る猛特訓、
”地獄の限界突破”が実施され、
うろな高校悲願の団体全国制覇に
繋がるのであるが、
それはまた別の話。
いずれにせよ、
うろな高校剣道部でやれることをやり終えた桜也は
次なる修業について思案しながら、
刹那を迎えにうろな総合病院に向かったのだった。
PM5:45
ここはうろな総合病院のエントランスロビー。
いつもは高校での出稽古から戻ると
すぐに伊織の病室へ向かっていたのだが、
桜也はその前にロビーの椅子で一息つきながら、
今後の修業について改めて考え直していた。
正直な所、1週間やそこらで
全国大会で活躍する選手を揃えた
うろな高校剣道部員と互角に
渡り合えるなどと
桜也は到底思ってはいなかった。
少しでもレベルの高い相手と
打ち合う中で自分の限界を高め、
そのことが丁丁宗となった際の
強化に繋がればぐらいに考えていたのだ。
しかし現実は予想を遥かに上回る成果となった。
以前は途中で意識を失っていた『雨狼名』を
桜也は完全に自分のものとし、
正直今日は”あえて”手を抜かなければ、
全員倒してしまうぐらいの段階に
到達していたのだった。
もちろん雨狼名の性質上、特定の相手との稽古を
重ねてその情報を収集することで
相手の動きへの理解が増し、
技の精度が格段に向上することから、
必ずしも単純に自分の実力が彼らの力を凌駕したと
自惚れることは出来ない。
そうは言っても最後の主将との立ち合いでは
2本とも相手の動きを掌握した上で
出来るだけばれないように”勝ちを譲って”おり、
これ以上あそこで稽古しても成長の角度が鈍化して
しまうことは明らかだった。
「なんて傲慢なことを言ってるんだろう、僕は。」
正直無邪気に「俺、強えー♪」と
喜んでいられる方がまだ楽だった。
自分の急成長に自惚れたい気持ちは
全くない訳ではないが、
恐らくこの急激な進歩は人間として
『正常な』範囲を超えた、
”人外”の領分に属するものなのだろう。
自分の中の鬼の力が解放されたことで、
抑えられてきた攻撃面での成長が
一気にやってきたのであり、
それは自分が順調に『人間ではなくなる』階段を
昇ってしまっている証とも言える。
そしてそんな階段を昇ってなお、
『強力な妖怪達と戦っていくためには
まだまだ足りない』
ことを自分の中で自然と受け止めてしまっており、
自分がどこに行ってしまうのか
正直怖い部分が大きい。
「いつまで僕は、僕のままでいられるんだろうか?」
「えらく哲学的な問いだな?
お前もついにあのマゾ親父と同様、
中2病の世界にご入会か?」
「や、ヤス兄!なにやってんの!?」
「弟分が自分の職場でトリップしてたら、
一応心配して声かけるのが医者の務めだろう?」
感傷的な気分になっていた桜也を
現実に引き戻したのは
医者として5年目を迎えながらも、
未だに白衣姿がいまいち似合わない、
高原直澄と並ぶ桜也のもう一人の兄貴分、
合田康仁だった。
鬼小梅に喧嘩を売って剣道場送りにされたのもはや昔、
チンピラを卒業してからは本人の負けん気と
清水・鹿島・高原兄の尽力もあり見事超進学校、
清水の母校である海江田高等学校に合格。
更には中学時代から付き合いのあった鹿島萌や
看護師である母康子の影響からか、
猛勉強の末、これまた清水の母校である北東大学の医学部に進学。
卒業後はうろな総合病院で研修医を務めながら、
高原直澄から『俺には商店街の組合長の仕事があるし、
そろそろお前も故郷に恩返ししろ。』との指令の元押し付けられた、
3代目”うろな町の教育を考える会”連携担当として
貴重な休みを潰しながらうろなのために日夜駆け回っている、
まさに清水・高原の後継者と言える
若手リーダーとして
成長を遂げつつあった。
医者としては必須の2年間の研修はとっくに終えてしまっているのだが、
かつての鹿島萌のように苦しむ子どもを
一人でも減らすため
彼は大学時代から遺伝性疾患の研究に
関わっており、
うろな総合病院にはかつて萌が治療のため転院してきたように
遺伝性疾患治療に関する豊富なノウハウと
経験のあるスタッフが揃っていたことから、
専門医としての資格を取るために引き続き
研修医として働いているのである。
しかしそんな専門的なことはよく分からないうろな町民からは
「安月給すぎて未だに萌ちゃんに
プロポーズできない。」
「ヘタレすぎて研修医のまま
お情けで病院に置いてもらっている。」
とか好き放題言われており、
『ヘタレ・オブ・うろな』の愛称と共に、
絶好の弄られキャラ、酒の肴として
町民のおもちゃとなっているのである。
同時に高原、日生兄弟に自身が可愛がってもらったこともあり、
若い世代の遊び相手としても積極的に関わっており、
特に自分の恩師でもある清水夫婦の子どもである桜也・桃香は、
幼い頃から恋人である鹿島萌と共に
実の弟妹のように気安く接しているのである。
桜也について自分と同様な
ビビり・ヘタレであることから、
親身になって色んな相談にも乗ってきてはいたのだが、
桜也が一時期萌に儚い恋心を抱いていたこととかには
全然気づいていなかったり、
肝心なところがちょいちょい抜けている所は相変わらずである。
「どうしたんだよ、難しい顔して。
最近病院に通って来ているみたいだから、
誰かの見舞いかなんかだと思っていたんだが、
そんなに容体悪いのか?」
「いや、そっちは順調。
というか『さっさと退院させろ。』
って伊織さんいつも愚痴ってるし。」
「ああ、あの性悪そうな陰陽師さんか。
なんで中央公園なんかで火傷なんてしたのか、
”意味わかんない”けど、
元気そうなら何よりだよ。
じゃあ、あれか、その娘さんっぽい、
和風美少女との仲に関して
”お義父さん”が中々認めてくれないとか♪」
「・・・ヤス兄、そういうこと言うなら、
萌姉とのあれやこれやについて、
僕も口が軽くならざるを得ないんだけど。」
「ちょ、冗談だって、冗談!
お前がブラコン妹や従妹ちゃん、
高原ファイブ辺りの相手で苦労しているのは
十分に理解しているから!!」
「もう、変なとこ、澄兄に似てきてるんだから。
でもありがとう。おかげでちょっと気が紛れたよ。」
「おお、そうか、なら良かった。」
そう言って屈託なく笑う康仁の姿に
桜也は心が自然と落ち着いていくのを感じた。
一時期鹿島萌への想いから、この兄貴分に対して
心理的な距離が空いてしまったことはあるものの、
超進学校や医学部において
天才たちに囲まれながらも自分を見失わず、
大切な人達のために
地道な努力を続けてきた康仁のことを、
桜也は実は小さい頃から
目標の一人としていたのである。
そんな彼の気遣いは自身の状況の急激な変化に
悩む桜也にとって、とてもありがたいものであり、
彼になら自分の気持ちが
一部でも分かるのではないかと
いう気がしていた。
「・・・ねえ、ヤス兄、海江田高校に入るために
すごく勉強したと思うんだけど、
自分の成績が急激に伸びていった時どう思った?」
「な、なんだよ、藪から棒に。」
「えー、ちょっと、気になったからさ。
で、どうだった?
それまではそんなに賢いとは
周りから思われてなかったって、
父さんから聞いていたけど、
周りの評価が変わって嬉しかった?」
「あのマゾ親父、なにしゃべってんだよ。
・・・どうやら何かあったみたいだな。
まあ、別に隠すほどのことでもねえか。
・・・正直『何かやな感じだった』って
いうのが本音だな。
それまで俺に”腐ったかぼちゃ”的な対応する教師や
大人たちも少なくなかったのが、
そういう奴に限って、
俺の学校や模試の成績が急上昇したとたん、
手のひら返したように
『合田君、本当は賢かったんだね』みたいに
言い出した時にはぶっちゃけ反吐が出そうだったよ。
逆にただただ自分のことのように喜んでくれた萌やお袋、
『それくらいでいい気になるんじゃない、ボケ』的な
何にも変わらない対応をしてくれた直樹さんや茂さんが
実はいかに人間が出来ていたのか思い知ったよ。
もちろん色々手を回してくれたお前の親父や
でけえ腹してボロボロ泣いて合格を喜んでくれた鬼小梅もな。
『この人たちがいる限り、俺は変わらずにいられる』、
そう思ったらすごく気楽になったのを覚えてるな。」
「そうなんだ。
・・・うん、そうだよね。」
兄貴分の真剣な告白が胸に染み入る。
そうだ、自分がどれほど強くなって、
仮に本当に『人間じゃなくなってしまった』としても、
父さん・母さん、桃香や美咲ちゃんは
僕から離れて行ったり、
態度を変えたりするだろうか?
いや、そんなことはないだろう。
沢山、迷惑をかけるかもしれない。
でも逆に得た力を使って降りかかる
火の粉から彼らを守ることが出来るかもしれない。
そんな時彼らは自分のかけられた迷惑には何も言わず、
ただしてもらった行為に
『ありがとう』と言ってくれるだろう。
そんな”変わらない強さ”が僕の家族に、
大切な人達にはちゃんと備わっている気がする。
なら、今の僕に必要なのは
こんな風にうだうだ悩んでいることではない。
みんなの”変わらない強さ”に支えてもらって、
自分の”変われる強さ”に向き合うことだ。
「ありがとう、ヤス兄。
色々すきっとしたよ。」
「ん?あんなんで良かったのか?」
「うん。
あともう一つ聞きたいんだけど、
僕や桃香が生まれる前に父さんとじいちゃんが
町を巻き込んでの大喧嘩をしたって聞いたことが
あるんだけど、
その時父さんがどんな修業をしたとかって知ってる?」
「懐かしいな!
マゾ清水vs剣鬼勝也の世紀の義父子喧嘩か。
あんときは確か毎日うろな工務店のおっさんたちや
剣道部の連中、藤堂道場の人たちと修業して、
休日は町の色んな人達に特訓をしてもらってたんじゃ、
なかったっけ?
そう言えば今入院している性悪陰陽師さんも
マゾ清水をボロボロになるまで鍛え上げたらしいぞ。」
「伊織さんも!
・・・そういうのに協力しそうな
タイプに見えないけど。」
「確か『海江田の奇跡』っていう
高いお酒を持って行って
居候主である吉祥寺の姉ちゃんを買収したって話だ。
本当にお前の親父の行動力には驚かされるよ。
まあ、その後吉祥寺の姉ちゃんと陰陽師の兄ちゃんが
結婚したのはもっとびっくりだったけど。」
懐かしそうに10年以上前の思い出を語る康仁。
自分の出生に関わる大騒動に関して
貴重な情報を入手した桜也は
今後の修業について一つのあたりをつけたのだった。
「なるほど、そんな経緯があったんだ。
そうか、妖怪と戦う以上、
『餅は餅屋』だよね。
・・・うん、ダメもとでお願いしてみようかな。
ありがとう、ヤス兄、そろそろ時間だから僕行くね。」
「おう、鬼小梅たちによろしくな。」
「ヤス兄もちゃんと萌姉、
GWにはデートに誘わなくちゃダメだよ。」
「う、うっせいよ!
当たり前だろ!!」
さっきのお返しとばかりにからかわれて
見事に狼狽する兄貴分の姿に、
情けなさというよりも
安心したものを感じながら、
伊織の病室へと急ぐ桜也。
「おい、ユリ、まだ帰れないってどういうことだ!」
『だからちゃんと大口の契約は結べたんだけど、
一緒に交渉していた老舗旅館の女将さんから
”人手が足りないからGW中手伝ってくれないか”っていう
話があってね。
いや、本当はそっちに納入するはずのお酒を
一部こっちに回してもらうようにしてもらったし、
こういう縁を大事にするのは商売上大事じゃない?』
「・・・見返りは?」
『べ、別に仲居として1週間働く代わりに
温泉入り放題、高級懐石食べ放題、
全国の銘酒飲み放題にころっといったわけじゃないし。』
「・・・語るに落ちてるな。
全く母親になっても単細胞はどうにもならないのか・・・
だいたい刹那はどうするんだ!
俺はまだ退院できないのに、
連休中一人で放っておく気か!!」
『そっちは大丈夫よ。
昨日小梅ちゃんに”もう1週間刹那置いてもらっても大丈夫?
お土産増量するから”って頼んだら、
”刹那ちゃんさえ良ければいつまででも”って言われたから。
刹那もいいよね?』
「・・・うん。もうちょっと桜也くんや司さんから
お料理習いたいから。
・・・一緒にクトゥルフに行こうねって約束もしたし。」
『お、やるじゃない、刹那♪
なんならそのまま清水家に嫁入りしちゃう?』
「ちょっと、待て、そんな話、認められる訳ないだろ!」
病室の外まで聞こえてくる芦屋家の楽しい会話。
これは上手く絡めて”修業”の件、
お願いできるかもしれない。
『兄』の励ましを受けて
父と同様、陰陽師の特訓へと向かう桜也。
彼は少しずつ知ることになる。
陰陽師の技と共に、
その奥に隠された心の内を。
先週は忙しく間が空いてしまいましたが、
第二話の続きどうぞお楽しみください。
桜也、悩みながらも成長中です。
最初にとにあさんから現在は高校1年生、
将来は弁護士さん?の風峰亨くんと
今はまだ小学生未満?
将来は勉強できる系サポート女子?な中島紗羽ちゃんを
お借りしております。
二人の口調とかについて気になる点があったら言ってくださいね。
特に紗羽ちゃんについては予想以上にしゃべらせてしまったので(苦笑)
亨くん書くのは楽しかったです♪
あ、鴫野さんネタ入れ忘れた(汗)
覚え書きかどこかで書きたいですね。
あと合田の登場シーンで、
鎮くんたちの存在を匂わせています。
そして桜月りまさんからは魚沼剣道場の名称、魚沼先生のお名前をお借りしております。
また今回のメインの寺町朱穂さんからは引き続き芦屋刹那ちゃん、芦屋伊織さん、
芦屋(旧姓:吉祥寺)ユリさんたちをお借りすると共に話題として
吉祥寺弟くん、芦屋梨桜ちゃん、稲荷山くん(ネタにしてすいません)を
出させていただいております。
吉祥寺くんのその後とかまで情報提供いただき、
寺町さんありがとうございました♪
また本編の清水vs勝也の修業シーンを振り返る場面で
綺羅ケンイチさんの『うろなの雪の里』より藤堂道場の名前をお借りしております。いただいたキャラをお出しするまでには大分時間がかかりそうですが、
気長にお待ちください。とにあさんのキャラみたいにどこかでちょいだしする機会があれば連絡させていただきますね。
それでは次は陰陽師さんとの修業をバチバチやりたいと
思います。徐々にこの話の本題を垣間見ていただくことが
出来ればと思いますので、どうぞお楽しみに。




