ワンダーランド
少女が歩けば
その足音一つで
都市は表情を緩め
春の息吹が駆け抜ける
その風は暖かく
迷子の泣き声に向けて
優しくその頬を撫で
涙を花に変えていくよ
咲き乱れる世界は
淡い色と共に
灰色のキャンバスを埋めていく
ここはワンダーランド
嘘も本当になっていく
眠らない遊園地のように
いつまでも心の中に
少女が笑えば
その透明感で
都市は表情を緩め
春の息吹が駆け抜ける
その風は勢いよく
ビルの隙間を抜けて
隠れてうずくまる人の
涙を花に変えていくよ
舞い上がる世界は
淡い色と共に
青空のスケッチを飾り付ける
ここはワンダーランド
希望が希望でいられる場所
消えることなんてない
いつでも心の中に
少女は今頃
何をしているだろうか
読んで頂き、ありがとうございました。