魔法使い メルチェ・レヴァンリウム篇
この世界には魔界と地上が繋がっており、魔界の王はある時人間に向かって攻撃を開始した。しかしある王国から一人の勇者を戦場へ向かわせた、その勇者の活躍のお陰で三十年間続いた戦争は“たった一人の勇者”のお陰で幕をおろした魔王は勿論ある程度強い魔物もいなくなったと同時に勇者の姿も無くなった、かれは一体どこにいったのか誰にも分からない…………。
私の名前は【メルチェ・レヴァンリウム】二十四歳、私は今勇者を捜して旅に出ている。職業は魔法使い、私の魔法は最強だ魔王にさえもひけをとらないと自負している。
今私がいるのは普通なら絶対に入れない“迷いの森”何故こんなところにいるかというとこの迷いの森には大きな泉がありその水を飲むとどんな願いも叶えてくれるらしい、私はその泉を捜して迷いの森に入った、私の願いは一つ“もう一度勇者に合うこと”だ合って話がしたい。もう一度勇者と肩を並べて旅がしたい……いや違う、私は勇者に恋をしたのだ。
彼は圧倒的に強くて、優しくて、誰にでも手を差し伸べてくれるいい人だから私は勇者に恋をした。
願いの泉で私は勇者ともう一度合いそして言おう、愛していると、一緒にいようと、もう離れたくは無いから、私は迷いの森を抜けようやく願いの泉の前に立つ。その泉はうす藍色に輝いていて思わず見とれてしまっていた、私はその泉を両手ですくい飲むと突然目の前がぐにゃぐにゃと曲がり急激な眠気に襲われ私は眠った。
目を開けると真っ暗な空間にいた、何もない真っ暗な空間……私は辺りを見回したが本当に何もなかったが突然一閃の光が差し込み私は目を覚ます
「うぇ…………ぁぐ……おぇ……」
気分が悪い、吐き気がする、まだ目の前がぐにゃぐにゃとねじ曲がる感覚が続いている、しかしその時だった目の前に一人の青年がいた、青年は私に駆け寄り「大丈夫ですか?」といってきた、だが私はその声を知っている、その姿を知っている、目も髪も腕も足も体も知っている。
「ゆ………………うし……ゃ…………」
私は何がなんだかわからなかったがただ一つ分かったのが勇者と合えた、それだけで涙が出た。青年はニコッと笑っていた、私は力を振り絞り手を伸ばした
「ずっ……と………………あ…なたが……好きで………した」
私は涙を流しながら青年を目に焼き付けながら次の言葉を言おうとしたが目の前が暗くなると同時にまたも急激な眠気に襲われるが私は少し眠ろうと思う、そして目を覚ましたらはっきりと“愛している”と言おう。
そうして彼女が次に目を開ける事は二度と無かった。
《出会った時から私は貴方が好きでした!、愛しています。アルメリア様!》
.....END