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1話『永昌彩真』

side彩真


俺は『永昌彩真』。

えいしょう さいま

だ。


この『技術大帝国・日本』に生まれてすぐに検査を受け、その直後に被検体にされた高校生だ。


…………………


〜学校〜


「あーやっとOSの授業終わったー!帰るぞ、彩真!」


こいつは俺の友人、後藤浩輝ごとう ひろき


…………………


〜帰宅途中〜


「意味不明だ、脳科学は!お前が授業取る言うから取ってみたら訳解らん!」


「まあでも、自分の脳がどんな感じなのか知りたいじゃん、特に俺は。」


「そっか、そういや日本の被検体の『OS』ってみんなお前のコピーか改造だっけ?」


「そんなもん。」


そう、俺の脳は、何故か生まれもって特別優秀な『OS』が組み込まれていたんだ。

おまけに、『アプリ』まで乗っかって。

科学者は原因不明だなんだと騒いで、さっそく俺の『OS』をコピーして『OB』(オペレーションブレイン)なんて呼び出した。

で、それに適合できる奴らに移植して、他の部署で作られた『アプリ』を使用可能にするらしい。

数名とは言え、俺の脳の1部分が他人に組み込まれてるなんて考えたくもない。


「すごいよなー、お前。もっと誇れよ!」


なんで凄いのか、それは簡単だ。

俺がオリジナルの『OB』保持者である事とか、優秀な『OS』と『アプリ』のおかげで1人で軍隊と戦えるレベルまで戦闘能力が高い事だ。


「お前なぁ、解ってないだろ。日本は鎖国中ゆえ外国からは目を付けられにくいとはいえ、俺のコピー共は俺を殺しに来るんだぞ?」


「へ?なんでだっけ?」


「なんかさ、『OS』の移植の際に前頭葉が狂って、コピーん中でまともなのは1人だけらしいぞ。他は異常に好戦的で自分のアイアンテディを確保したがってオリジナルを殺そうと思ってるらしいよ。」


「でも被検体はお前含めて11人だけだろ?」


「この狭い国で11人もいるなんて考えたくもないね。こうして学校に通学できてる時点で奇跡だよ。」


「そんなもんかー。おっ、家に着いた。じゃまた明日!」


「おぅ」


こっから長いんだよなー。

どう暇を潰すのか…




!!

後ろから…

打撃が!


「…へぇ、俺の死角からの攻撃をかわすなんて、さっすがオリジナル様だ!」


ついに来たか…

被検体め。

初にお目にかかるな。

とっさに身を引いて避けれたはいいが、面倒だな…

『アレ』で終わらせるか。


「そこのてめぇ、3秒以内に謝れ。でないとお前の頭は飛ぶぞ。」


そう言って、俺はポケットから取り出した鉄球を指に挟んでみせた。


「それか…オリジナル様の十八番、電磁誘導で加速して弾丸を撃ち出す、『EML』!」


「そ。俺は『電磁超加速砲』って言ってるけど。」


機械で作るもんとはレベルが違うからな。


「3!さあ、謝れ」


「ヤダ。」


っこいつ…


「2!」


「…」


逃げるそぶりも無い…


「1」


「さあ来い!」


チィ、ならくらいやがれ!


「ゼロォ!」


ズガァァァァン!


轟音とともに弾丸が撃ち出された。






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