瞬間移動者・テレポーター・
とある異世界の話。小さな村にシュンとナインという青年達がいた。
その村は平和な村で、ど田舎だった。故に都会の方で開発されているカガクと呼ばれる
技術はいっさい入ってこなかった。
「畑仕事しんどい~。これだからど田舎は。なぁ、ナイン。」
「アホ。手動かさんかい。都会がいややからここに来たんやろ。」
「ま、そうだけどさっ。」
そのとき、この村には似合わない悲鳴が聞こえた。
「近所のおばちゃんの声や。なんかあったんかな?」
「なんかいやな予感がする。いくぞ!」
聞こえた方向へ向かうと、おばさんが山賊に襲われていた。
「おい、ババア。金目の物をだせ。さもないと」
山賊は持っていた剣をちらつかせ、脅していた。
「なにも持ってないです。本当です。だから、命だけは助けてください。」
おばさんは必死に助けを求めていた。
「やい、てめえ。そのおばさんはな、めっちゃええ人やねんぞ!手ぇだしたらな」
「どうなるってんだ?」
「シュンがお前をボこるぞ。ボッコボコやぞ。」
「ったく。なんなんだよ、そのお約束は。ま、刃物ごときで調子乗ってるバカの相手ぐらいはしてやるよ」
「んだと!ババアのまえにお前を殺す!」
山賊は剣を抜き、シュンを真っ二つにした。
「ガハハハ。ざまあみやがれ。」
様に見えた。シュンは山賊の隣にいて肩を組んでいた。
「ハ?」
「残像だよ。ザ・ン・ゾ・ウ。漢字でかくと」
「そこまでバカじゃねーよ!つーかなんでそこにいんだよ!」
「ああ、俺さ反射神経と運動神経は昔からいいんだよね。」
「そういう問題じゃねーだろうが!くそ、こうなったら。」
山賊は銃を取り出し、シュンの頭に突きつけた。
「これなら殺れる。死ねぇぇぇぇ。」
銃声が鳴り響いた。シュンは屈んでよけていた。
「いやぁ、危ねーな。髪の毛ちょっと短くなっちまったぞ。」
「銃程度でシュンを殺そうなんて、カガクがどんなに進歩してもまず無理や。」
「・・・・・。」
山賊は口が開いたまま閉まらないようだ。
「ん?どした?どっか腹でもいたいのか?」
「野グソなら遠い場所でしてな。臭いから。」
「そんなんじゃねーよ。バカにしやがって。それなら次は」
山賊はレーザーを取り出した。
「このカガク兵器ならよけられねーだろ。今度こそ。」
レーザーが発射されたが、シュンは見事に避けた。
「今のスリルあったなぁ。で?次は?」
「は?次って?」
「何か無いのかよ!ったく、暇つぶしにならねーじゃねーか。」
「くっそ。ばかにするな!」
山賊は殴りにかかった。しかし、当たるはずも無くシュンは上に跳んだ。
「これで終わりだ。<テレポストーン>!」
シュンははるか上空から勢いよく山賊の頭へとキックをした。イメージはラ○ダーキックだ。
山賊は気絶し、倒れた。
「けっ。この程度か。帰るぞ、ナイン。」
「あいよー。ほら、おばちゃんも。」
村は今日も平和である。
初投稿です。意見まってます。