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あの虹のように  作者: おわなん
最終章:出梅
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エピローグ.メモ

僕が綴ってきた日記とは別に、これは特に大事なことだったからここに残しておく

僕はオーシンさんに救出された後、数日寝込んだ。

その間にいろいろと手続きが進み、起きたころには僕は地球の軍の一員になっていた。

オーシンさんは色々と勢いがある人だとわかっていたが、まさかここまでとは思わなかった。

勝手に人の住処を変えるなんてな…


どの道戻ろうとは思わなかったから「これでいいや」ってなったけど、流石にママが恋しくなって手紙を送った。

届くのは何カ月後だろうな。




その後、何故かオーシンさん、スカイさん、ランドさんの住んでる屋敷に住むことになった。




なぜ…


それは僕が一番聞きたい。

その答えは疑問が生まれてから数か月後に知ることになった。




それは僕が皆の生きた証を日記として綴っている時だった。


皆が勇敢にも戦って、散ったことは今、僕しか知る人がいない。


だから僕が伝えるんだって思いながら。




バン!!


急に僕の部屋の戸が開かれた。


オーシン「やったぞ!!許可が下りた!!」


オーシンさんは当たり前のようにベッドに腰かけて僕の方を見た。


僕はその時、ペンを持って固まっていた。


クトル「きょ…か?」


オーシン「そうだ!これで情報共有できる相手が増える!こんなことランド以来だ!」


クトル「…そんなにすごいものなんですか?」


オーシン「そうだぞ!結構もめたが、何とかな。ランドの時ほどじゃないが。あいつ元々俺らの敵だったし。」


クトルは話についていけていなかった。


オーシン「どれだけすごいことかって言ったらな…。


これを知ったら…


ほぼ死ぬ。」


クトル「え?死ぬ?」


オーシン「そうだ。本当に死ぬ。それも結構な確率で。」


やっぱり話について行けないクトル。


オーシン「いやぁ、死ぬというより、殺されるか。」


クトル「誰に殺されるんですか?」


オーシン「今から大事なこと話すからな。メモしてもいいぞ。」


クトルは日記帳の一番最後のページを開き、メモの準備をした。


オーシン「まず、なぜ許可が下りたかだ。それはその左手にある赤い紋章が理由、そして潔白の証拠だ。」


クトル「これって、強いって証じゃないんですか?」


オーシン「まぁそういう理解でいいが、その赤いのは「敵」には付かないんだ。


そして「敵」っていうのはな…」


辺りに緊張が走った。


クトル「ゴクリ。」


オーシン「「神」だ。」


クトル「な…そ、それは。


誰ですか?」


オーシン「まぁ、「神」って呼ばれてる人間って認識でいい。」


クトル「人間が敵なんですか。どこにでもいそうですけど。」


オーシン「まぁどこにでもいるっちゃあいる。けど、未だに本拠地、というか住居の星すら掴めん。


あ、これだと語弊あるか。

どこにでもいるって言ったけど、「神」に加担している裏切者がどこにでもいるってことだ。


お前の戦ったミック、それとお前のクラスに一人いたはずだ。」


クトル「サフラン君、か。

彼の祝福を得るという選択を、僕は選ばなかった。」


オーシン「この二人共、お前の命を狙って「神」に派遣された。

そのサフランって子はのんびりしすぎてミックにその役が移ったってわけだ。」


クトル「なんでそんなに「神」に加担する人がたくさんいるんですか。」


オーシン「それはな、あいつらは祝福を授けることができるんだ。


祝福という力に溺れ、クソの下に付くんだ。

協力者は、「神」から「御告げ」と呼ばれる伝達方法で命令するらしい。」


クトル「そういえば、なんで「神」が敵認定なんですか?

存在を知ってしまった人を殺してしまおうって部分は大体理解できたんですが。」


オーシン「よくぞ聞いてくれた!


この世界はな、何度かリセットされているんだ。神が長い長い人生を退屈しないために、俺たちの生活を鑑賞して時間をつぶしている。

でも、放置しすぎたら人間も力をつける、自分たちと同じくらいに。

そのうえ自分たちの存在が気づかれでもしたら、立場すら危うい。」


クトル「なんでそんなにネガティブなんですかね。」 


オーシン「自分たちがそうだったからじゃないか?


だからな、7000年に一度この世界をリセットすんだ。」


クトル「リセットって。そんなことできるんですか?」


オーシン「できる。しかも何十回も、何百回も。いや、何回繰り返しているかなんて調べるすべはない。


作られ、戦わせられ、そして消され、また作られる。


こんな循環はこの世界で終わりにする。そのために俺たちは星々を巡って情報を集めてる。」


クトル「でも、世界をリセットできるような軍団に、勝てるんですか。」


オーシンは自分の右手の甲をを僕に押し付けるように見せて来た。


オーシン「これが!世界の循環を止める鍵だ!!」


クトル「覚醒した「祝福」だと奴らに勝てるんですか!?」


オーシン「いや、分からん。」


クトル「え。」


オーシン「記してあったことはこうだ。


祝福が赤く光るものがこの循環を止める鍵なのだと。


なぜ鍵なのかはまだ分かっていない。

ただ、「神」は覚醒できないことは確かだ。


だから、お前が仲間だってのは知ってるんだ。


それに、お前の「Lich」と俺の「Vector」の境遇も似てるしな。」


クトル「そうなんですか?」


自分の左手の甲を眺めながら考えた。


クトル「どこが似てるんだろう。」


オーシン「仕方ない、この際喋ってやろう。




この「祝福」の話を。」




外伝を作成することを決めました。

タイトルは「遂げぬ思いは微風と共に」。

オーシン達の過去話です。

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