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あの虹のように  作者: おわなん
最終章:出梅
25/43

25.大雨警報

生徒9人はある荒廃したビルに留まっていた。


ヴィオレ「連絡取れたよ、でも悪い報告。明日、救助よこしてくれるって。私たち、明日まで生きてるかな?」


シアン「無理だな。万単位も敵がいちゃそのうちここもバレる。あいつらのなかには教官を殺せるやつもいる。戦っても勝てる気がしない。」


カージナル「クソ!薄々思ってたがやっぱりここの政府は無能かよ!」


サフラン「俺らを見捨てるつもりなんだろうな。事が収まるまで待機ってか。」


アイビー「いや、死にたくない。」


全員が絶望しているとシアンのポケットから何かが落ちた。


カージナル「これは、あの時渡してた。」


シアン「教官の紙だ。」


教官の紙に書いてあったことを全員で読んだ。




ーーー教官の紙

注意すべきは3人。


ボス ミック

祝福 atom

物質の質量をエネルギーに変えて爆発を起こす

原子を操れるため自身の再生可能



謎の生命体 名無し 仮名:ダルマ

祝福 なし

筋肉の塊 知能はない


スナイパー コープ

祝福 soft

弾丸を柔らかくして跳弾で狙ってくる


皆へ

俺の手帳がおそらく手に渡った

あれには全員の祝福の情報が載ってる


生徒だけを残して申し訳ないと思っている。

お前たちのこれから選ぶ選択に一切の異論はない。

幸運を。


ーーー


シアン「教官は、俺たちに残してくれたんだ。戦いながら情報を。」


シアンは後ろを振り返った。誰もが不安そうな顔をしている。リーダーは自分なのに何もしてやれていない。シアンは自分が任された役を理解した。


クトル「僕たちの情報も駄々洩れだなんて。一体どうすれば。」


シアン「助けが来ない、いずれ見つかる。それならやることは一つだ。」


シアンは立ち上がり、全員を鼓舞した。


シアン「聞け!!俺たちは力も数も負けてる。おまけに情報まで。

この一年、培ったものも無駄になるのか。それを決めるのはあいつらじゃない、俺たちだ。

覚悟を決めろ!残された道は一つ!戦うのみ!!

教官が言ってくれた、「向かい風が最も輝く時」だと!逆境に恐れず、堂々とし、立ち向かうことが大切だと!

意志を持て!意志を継げ!

教官の死が意味を成すのは俺たち次第だ!!」


シアンの言葉に奮い立たせられた。


クトル「シアン君…。」


シアン(これであってるんだよな、教官!)


全員が打倒侵略のため、準備を始めた。




日は落ち、辺りが暗くなり始め、雨が降ってきた。


ミック「今日は、大雨になりそうだ。」

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