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あの虹のように  作者: おわなん
最終章:出梅
24/43

24.紙吹雪

時計の針は9時37分を指した。

その瞬間、爆風とともにガラスが彼らを襲った。




どれくらい時間が経ったか、プーリムが先に目を覚ました。辺りを見渡した。サルビアが破片が刺さり重傷だったが、他のメンバーは軽傷だった。


プーリム「おい、起きろ、お前ら。シアン、生意気な口ききやがって、こんな様でいいのか?」


プーリムは全員を起こそうとしたが、サルビアとメイズは起きなかった。

状況を確かめるため、プーリムは外を見渡した。


外は昨日あったはずの活気のある街が存在していなかった。建物は崩壊、損傷しているものがほとんど、たまに叫び声が聞こえ銃声の音で静かになる。


プーリム「お前ら、静かにしろよ。テロとかデモとかじゃない。これは、侵略だ。」


ヴィオレはすぐさま通報しようとしたが、プーリムに止められた。


プーリム「こいつらはここの命あるものを一つ残らず消すつもりだ。あいつらの中には何かしらの索敵できる祝福がいる。自分たちから信号を出すような行為はなしだ。」


クトル「そうだ!あの3人。OPの人たちならこいつらなんか。」


プーリム「残念ながら帰った。今ここにはいない。」


プーリムは歩きながら考えた。


プーリム「しかし、目を覚ますのが遅すぎた。敵は何万。それにこの爆発を引き起こしたやつもどこかにいる。そして今、俺たちは囲まれている。このホテルの中に兵士が入ってこないように処理しているが。」




ホテルの前には十数人の兵士が転がっている。紙で首を切って即死のようだ。


プーリム「そろそろ気づかれる。うーん、どうしようか。」


プーリムはシアンをちらっと見て近づいた。シアンに紙を握らせた。


シアン「どうしたんですか。」


プーリム「これから先、お前がこの8人を引き連れろ。お前がリーダーだ。」


シアン「え?」




プーリムは窓際に立って、全員に背中を向けた。


プーリム「最後の授業だ!聞けお前ら。俺がここから降りたら、一丸となってここから離れろ。全力でだ。」


クトル「先生、それは、どういう。」


アイビー「そんな、まさか。」


プーリム「お前らにマントを渡した理由言ってなかったな。

ヒーローのマントが一番映えるときはいつだ!」


プーリムのつけたマントは大きくなびき、生きているようだった。そこから覗く背中はとても大きく圧巻であった。そして、彼らを見る目はどこか希望に満ちていた。


プーリム「それは、向かい風のときだ!」


彼は飛び降りた。


クトル「先生ーーーーーー!!」




丁度下では兵士が集まっていた。


ミー「ボス、ここです。生命反応10。そしてうち一つは、こちらに!?」


ミーは落ちてきたプーリムにつぶされた。


プーリム「こいつが索敵でいいのか?ボスさんよ。」


???「ここに、一人で何しに来た。」


プーリム「こんなことされる覚えがないって?」




シアンは嫌がるクトルを無理やり担いで逃げていた。


クトル「離してー!僕も行くんだ!」


シアン「命を投げにか?いいか?教官は向かい風という名の「逆境」に一人で乗り込んだんだ。俺たちのために。それで助けてもらった命をそんな無駄なことに使うつもりか!?」


クトル「僕は、誰にも、死んで、ほしくないんだ。」




兵士「なんだコイツ!一人でもう半分も!?」


破竹の勢いのプーリムの前にある男が立ちふさがった。


???「減らしすぎだ。」




生徒たちは遠くで鳴り響く爆発音を横目に、この音で教官が殺されているかもしれないと考えながら走っていた。中には涙を浮かべるものも。


そして静かになったことで、あることを全員が察した。


辺りには紙が舞い散り、一人の男の体の上におち、はかなく消えていった。

そこらかしこにあった紙はすべて消えてなくなった。


シアンの懐にある紙きれを除いて。

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