19.ゴリ押しは強者にしかできないこと
シアンは電車の先頭に立っていた。
眼の先には通ってくださいと言わんばかりに壊れた壁とそれに続くように引かれたレールがあった。
シアン「Magnification!減速!!」
無数の壁が並べられたが、車体の速度は思ったより減速しなかった。
シアン(まずい!このままじゃ、突っ込む!)
そのころ、電車の後方ではアイビーが目を覚ましていた。
カメリア「じっとしてなさい、自分の状態分かってる?」
アイビー「いや!気絶してお荷物なんて、絶対いや!」
アイビーは手を伸ばして言った。
アイビー「Rotation、車輪!」
シアンの減速の壁とアイビーの逆回転の力で車体はやっと止まることができた。
シアン(あ、あぶねぇ。もう少し遅れてたら…。想像したくないな。)
シアンは通信機器を取り出して、プーリムに一報した。
シアン「こちらシアン。申し訳ないです。敵の攻撃を受けて暫く連絡が取れませんでした。そちらはどんな状態ですか?」
プーリム「おぉ!無事だったか!?死者は!?怪我人は!?」
シアン「アイビーが後頭部の損傷、ヴィオレは少し攻撃を受けましたが大丈夫そうです。それでそちらはどんな状況で?」
プーリム「そうかそうか!攻撃を退けたか!えぇ成長っぷりだ!ガハハ!」
シアン(アドレナリンドバドバでこっちの話聞いてくれねぇ。これはもしや…)
シアン「テロ犯は抑制しました。それでそちらは?」
プーリム「おぉ、すまんすまん!こっちももう始めとるぞ!」
シアン(やっぱり)
シアン「そうですか、注意事項が一つありまして、戦闘に特化した戦闘員が7人いるそうです。そのうち一人はこちらにいたので戦うことになったのですが、相当強かったです。気を付けてください。」
プーリム「ふむ、そんな奴らがいるのか。報告感謝する!」
シアン「そいつらは目印と言っては何ですが、額に番号がふってあります。」
プーリム「ん?なんだって?額に、か。安心しろ!そいつらなら…」
プーリムは沢山のゲリラの山に腰を下ろしながらシアンと会話していた。
プーリム「俺が全員倒した。」
シアン(まじかこの人、規格外すぎるだろ)
プーリム「じゃ!集合場所は覚えてるな!すべてが終わったらそこで合流だ!」
そう言ってプーリムは通信を切った。
プーリム以外の本部占領班は雑魚処理に追われていた。
メイズ「教官、あんな数を一人で、大丈夫かな?」
カージナル「いいよな!後方支援は!ほかのことを考えれる余裕があってな!」
サルビアは黙々と襲ってくるゲリラを始末していた。
サフラン「あぁ!怖いけど楽しいよ!「神様」!この時間をもっと続けさせてくれ!」
カージナル「わけわからん事言ってんじゃねぇよ!さすが元犯罪者だな!」
クトルは運転室でテロ犯の持ち物を見つけて物色していた。それは好奇心によるものだった。
クトル(ん?これ、さっきの磁石の人の持ち物。な!?この紙にかかれてることは!?)
シアン「おーい、クトルどこだ。もうここからずらかるぞ!」
クトルは今見たことを忘れることにした。しかし、心に残り続けた。
数時間後、2つの班が合流した。
プーリム「よし!今回も全員無事だ!」




