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あの虹のように  作者: おわなん
三章:雪時雨
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15.正義vs正義

車内に広がった不穏な空気を察するにはさほど時間を要さなかった。

クトルはとっさに祝福を使った。


クトル「Ranger、雲!」


アイビーの後頭部に突き刺さった黒い物体と頭部の間にクッションとなるよう雲を設置した。


シアン「俺たちは攻撃を受けてる!警戒態勢!」


アイビーの額についた物体をはがそうとしたが無理に動かすと後頭部の方の物体も動いたように見え、傷を広げる可能性があるためこれ以上動かせなかった。しかし、この事象からシアンはある考察をした。


シアン「クトル、どうせ今も持ってるだろ。コンパスを出せ。」


クトルは言われるがままコンパスを手に持った。


クトル「これは、針が回り続けて止まらない。」


シアン「俺たちは仲間を一人戦闘不能にされたが、こちらも収穫はあったようだ。攻撃者の祝福は磁力を操る、範囲は恐らく触れたもの。アイビーは人混みに紛れて額に磁石を付けられた。そしてあらかじめ車内にも同じものを。」


???「正解だ。」


開いた貫通扉から何者かが現れた。一番初めに反応したのはヴィオレだった。その男はヴィオレの攻撃をヒラリとかわしヴィオレに触れ、前の車両に移動した。


???「これで二人目。弱すぎて腰抜けだ。」


男は何両も前に移動した。と同時にヴィオレの体が浮き、男の方に吸い寄せられた。ヴィオレが通った後、座席が不規則に配置されアスレチックのような光景になっていた。


カメリア「大丈夫、標的はもう目視できた。攻撃を始める。Prediction、攻撃者。」


カメリアの祝福は一度目視できた対象が視界から外れても予知が続くように進化していた。弓矢の軌道も予知し、放った。

しかし、男はそれに気づきヴィオレを盾にした。放たれた矢はヴィオレの腕に刺さった。


カメリア「チッ、盾に使われた。これ以上攻撃はできない。」


シアン「教官に報告しようとしたが、俺らが持たされた通信機は磁気で壊れるゴミだったようだ。政府に腹が立つな。攻撃された目的さえ分かれば。」


判断が遅れるほど状況が悪化することはシアンは理解していた。そしてある決心をした。


シアン「カメリア、ここに残ってアイビーを守護。多分敵はあいつ一人じゃないだろうからほかの雑魚を射撃。クトル、お前はあいつらの目的を探れ。」


クトル「うん!分かった。」


カメリア「あなたは何をするつもり?」


シアン「もちろんヴィオレの救出だ。それとあの男を始末する。」


シアンは深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。


シアン「Magnification、加速。」


障害物を次々によけ、男が気づいた時にはシアンは懐に潜っていた。シアンは蹴り上げ攻撃をしてヴィオレを男から離した。シアンは次に男が動くのを警戒しながら待っていた。


???「面倒、俺は直接手を下したくないんだ。社会を良くしようと動いてるだけなのに、ましてや人殺しなど。わかってくれるかい?シアン君。」


シアン「なんで俺の名前を。」


アルニコ「アルニコだ。覚えておけ、お前が人生最後に知る名だからな。」

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