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あの虹のように  作者: おわなん
三章:雪時雨
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14.疑心暗鬼

ある日、一同は教室に集められた。


プーリム「3日後、新たな任務が始まるからいつも通り準備しておけよ。」


派手な任務をこなしたい一同はまたか。という顔をしながら聞いていた。


プーリム「そんな顔をするな。今回は一味違うぞ!今回はゲリラの制圧だ。勘違いしてほしくないのは、今度は死ぬぞ。」


プーリムの警告は虚しく、部屋の中はお祭り状態だった。


プーリム(まぁ萎えられて行きたくないムードになるよりかはましか)


ポジティブに考えながら部屋を後にした。




その夜、シアンはクトルを外に呼び出した。突然のことでクトルは戸惑っていた。


シアン「この組の中に内通者がいる。」


クトル「え…、急に。なんで僕に?」


シアン「暫く近くで見ていてお前は大丈夫だと思ったからな。安心しろ、お前は生粋の馬鹿だ。」


クトル「それ喜んでいいの?」


クトルは少し間をあけた。珍しく考え込んで口を開いた。


クトル「僕たちはみんなを疑わないといけないの?」


シアン「お前は…優しいな。誰か気にならないのか?」


クトル「何でそう思ったの、僕は、信じたくない。」


リンの件で感じたこと、猛獣が何者かに操られていたこと等を伝えた。


クトル「縄張りがなくなって猛獣が伐採所に…。リン君は誰かにけしかけられたってこと?」


シアン「大方そういうことだ。まぁ証拠は少ないし可能性とだけ思っといてくれ。」


クトル「待ってよ!一応誰かだけ教えてよ!」


シアンはクトルが口を滑らすかどうか悩んだ末、伝えることにした。


シアン「…ヴィオレだ。過去の話もあるし、あいつは外見を偽れるから動きやすい。」


クトル「そんな…、あの人が…信じない。」


シアン「?。もしかして入れ知恵されたか。100は信じるなよ、絶対な。」




作戦実行当日。

今回のミッションはプーリムの旧友であり、様々な物資サポートを行ってくれた会社の社長からの伝達である。ある大きな組織となってしまたゲリラが街の何処かでテロを始めるという情報が入ったため、本部を襲う予定だったが2つの班に分けた。


本部占領班 プーリム、カージナル、サルビア、サフラン、カメリア

テロ抑制班 シアン、クトル、ヴィオレ、アイビー、メイズ


テロ抑制班がテログループと接触したと同時に本部に突撃し、相手の情報を断つという作戦だ。本部はすでに特定済みなため、後はテログループを捕捉するのみという状況である。


シアンたちは電車で別エリアに移動しようとしているところである。季節は冬であり、ホームの屋根には模様のように雪が積もっていた。電車内では祝福の仕様は禁止されているが、プーリムから貰った紙を提示するだけで料金を払うことなく乗車することができる。


シアンたちの席は特別に用意された最後尾。それでもホームは人が多いため人ごみにもまれやっと乗車した。全員が息をつくように席に着いた。


アイビー「ほんと、人混みって嫌い。人「ゴミ」って言うくらいだからね。」


カメリア「やめな。恥ずかしい。…それと何つけてんの、そのおでこのやつ。」


カメリアがアイビーの額についた黒いものを取ろうとしたとき、アイビーの後頭部に同じく黒い物体が飛んできて、アイビーは頭から血を流し失神した。


ヴィオレ「アイビー!!」


既にテロは始まっていた。

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