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あの虹のように  作者: おわなん
二章:慈雨
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10.キミの正義

2人と別行動を取っているシアンは森をうろついていた。


シアン(最終日となると全然猛獣残ってないな。それもそうか、あの猛獣たち元々ここに生息しているわけではない。どっかから移住してきたって感じだ。果たして自然によるものか、それとも…)


すぐ横の木陰からリンが出てきた。気配を感じ取れなかったため驚き戦闘態勢をとったが、リンにはその気がないようだ。


シアン「どうした!また活動しに山を下りてきたのか!」


リンはうまく喋れないため、どもっていた。


シアン(夜はこいつの活動時間じゃないはず。しかし、しゃべれんってのはだいぶ面倒だ)


仕方がないため、毎日配られていたが用途の分からなかった蒼々紙を手渡した。何か書くものを渡そうと思ったが、リンは紙を切り刻んで文字をつくった。


シアン(いや、そういう使い方じゃ…)


落ちた紙にはこう刻まれていた。


モリ キル

ユルサナイ

オレ ヒト キル


シアンの背筋が凍った。しかし、すぐ冷静になって考えた。


シアン(もしそうなら俺に攻撃を仕掛けるはず。しかし猛獣を狩りまくった俺達には目もくれない。つまりターゲットはここのジジイ共)


一呼吸を置いて話しかけた。


シアン「すまないな、邪魔した。」


シアン(狙いがジジイなら無視だ。俺らに被害はない。俺らの活動時間は残り10分。この活動が終わればさっさと帰るプランになってるからここで起こった事件は知らない状態で帰還。俺が黙っていれば)


シアンは180度回転して数歩歩いた。


シアン(おれらが頼まれたのはジジイの守護じゃなく、狩り。任務を無視したことにはならない。なにより、さっきのを見て分かった。あいつは相当、強い!)


その場から離れようとしたときある言葉が脳裏に浮かんだ。


プーリム「「正義」とは何なのか、真剣に考えてもらいたい!」


クトル「それ、先生が言ってる意図と違うような。」


シアン(クッ、何で今。俺の、俺の正義は)


遠征開始直後の言葉を思い出した。


プーリム「正義のヒントを与えよう。みんな異なる正義を持っている。だからぶつかる。ゆえに争いがおこる。拳を交えるときはいつ何時も、己の正義を通す時だ!」


シアンは足を止め、リンに質問した。


シアン「おまえの正義は何だ。」


リンは突然のことに動揺した。


シアン「森を守ることだろう、どうせ。いいのか、そんなしょうもないことで。」


以前の自身の言葉が脳内で再生される。


シアン「強いほうが「正義」だ。それ以上も以下もない。」


リンは文字を書く、話すことはおろそかでも聞くことは人並みに可能である。


リン「グルルルル…」


シアン「お勉強の時間だ。聞け。正義とは、「平等」だ。規則を守っているものに味方し、破るものには制裁を。当然のことだ。伐採の場所を定め、いたずらに木を切ることなく、一度切った場所には種を植える。そしてまた切る。しかし、お前はそんな自然と共存しようとしている人達を殺そうとしている。これは平等か?」


一呼吸置く。


シアン「いいか!曲がってる方はお前だ!安心しろ。今、真っ直ぐにしてやる。」


シアンはリンの頬を思い切り殴り、吹き飛ばした。

リンは受け身をとり、咆哮した。


リン「グアァァァ!!」


シアン「さぁ、お仕置きの時間だ。」

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