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許す、許さないの問題じゃない。  作者: 田古 みゆう


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p.6

 皆が同じ立ち位置にいて、同じ時間を過ごし、同じような経験をしているうちは、共感しやすい。だが、立場が変わり、それぞれの時間を過ごすようになると、感じ方も変わるはずだ。


 転校前の学校の“友達”と疎遠になったとき。中学の部活で濃密な時間を共にした“友達”と進学先が別れてしまったとき。高校で親しくしていた隣の席の“友達”とクラスが別れてしまったとき。“友達”との縁が切れたのは、共感できる立場ではなくなったからだ。


 それなのに大学時代の“友達”は、近況報告会やSNSのグループで無理やり繋がり続けている。


 正直、由希の結婚準備や優里の同棲中の彼との惚気話になんて、何の興味もない。彼女たちには彼女たちの時間があるのだな。それくらいにしか思わない。


 それなのに、無駄に繋がっているせいで、SNSはそんな情報を流してくる。それに反応をしなければならないことが苦痛だった。それでも、なんとか頭を捻りコメントをすれば、凛華が揚げ足取りのように絡んでくる。それが嫌で、SNSにスルーを決め込めば、「みんな」と仲良くしたい優里から、名指しでコメントを求められた。


 由希や葵は、私の心の内を察してか、無理やりに私を輪の中へ戻そうとはしなかった。


 優里の「みんな仲良く」という姿勢は、鬱陶しかったが、距離を取ろうとする私を彼女なりに心配してのことだと思うと、完全な無視もできないと思っていたし、「話したい時は話せばいい」というスタンスで私のことを見守ってくれている由希や葵がグループにいたからこそ、凛華とは上手くやれなくとも、ここまでダラダラと“友達”という縁に縛られてきた。


 頻繁にSNS内で無駄な会話が繰り返される。どこどこに話題のケーキ屋がオープンするらしい。ネットの性格診断が、当たるらしい。最近、アレにハマっている。料理を作っても、彼氏が食べてくれない。唐揚げにするなら、手羽元と手羽先どちらがいいか。


 そんな、どうでもいい会話を何故しなくてはいけないのか。私は、次第に答える事が面倒になった。もしかしたら、彼女たちなりに、私も参加しやすそうな話題を提供してくれていたのかもしれない。そうは思ったが、そんな会話が重なれば重なるほどに、鬱陶しさが増していき、私は彼女たちの会話に反応を示さなくなった。


 そんな時、オンライン飲み会を提案された。仕方がないので始めだけ参加して、すぐに離脱したのだが、その後に、例の話題になったようだ。

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