単なるイチャイチャ。砂糖を吐いて死ね!
「むかしむかし、あるところに、私とあなたがいました」
「突然なに?」
「二人はとても仲良しで、いつも一緒にいました」
「だからなんの話だよ」
「特にあなたは私のことが大好きで、私がいないと寂しくて泣いてしまうのでした」
「……」
「ある日あなたは私のことが好きでたまらなくなって、ついに告白しようと決心したのでした」
「……それで?」
「さあどうぞ」
「何がさ」
「続きをどうぞ。あなたの番だよ! 告白は成功するのかな? わくわく」
「はあ。……俺とおまえは、いつも一緒にいました」
「えー、ここで過去回想に入っちゃうかー」
「なぜなら、俺はおまえが大好きだったからです」
「のわ!?」
「幼稚園で初めておまえを見た時、すごくかわいくていっぱい見つめました」
「あわわわわ」
「あんまりかわいかったので花壇に連れて行って花の中に立たせてみたら、それがまたすごくかわいかったのでした」
「少しお待ちを! 少しお待ちを!」
「いいよ、待ってやる」
「ふう。私はあなたがたくさん話しかけてくれるからとても嬉しかったのでした! なのでもっとたくさんいっしょに遊びたいと思っていつもあなたのそばに行ったのでした!」
「おまえは見るたびに新しくかわいいところが見つかるのでした! たとえば今も赤くなった顔がかわいいとわかったのでした!」
「あなたの顔も真っ赤なのでした!」
「おまえといるといつも胸がドキドキなのでした!」
「こっちのセリフなのでした!」
「ずっといっしょにいたいのでした!」
「いつまでも離れないのでした!」
「じゃあ告白するよ」
「待って死んじゃう」
「大丈夫、俺が守るよ」
「あなたが死なせに来てるのでした!」
「好きです。付き合ってください。初めて会った時から、ずっと好きです。これから先も、ずっと好きです」
「…………ひゃい……ふぁい、はい!!!」
「…………こっちが死にそう」
「いっしょだね!」
「俺たちは今から恋人同士なのでした!」
「そのずっと前から特別な関係なのでした!」
「好き!」
「愛してる!」
「永遠に
この小説はここで途切れている。
作者は孤独な部屋で大量の砂糖を吐いて死んでいるところを発見された。
あふれ出した血の涙で、砂糖は赤く染まっていたという。
憐れに思った神様が作者の魂を天に召し上げ、そこで作者は夜空に瞬く星になったということだ。
見上げてごらん。ひとりぼっちで輝いてる、
あれが作者の星だよ。
物を投げないでください!
物を投げないでください!
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