過去
「それで〜君はどこから来たの?」
草原を歩きはじめて30秒程したらエリーが質問してきた
「どこって、俺はそのー」
俺はなんて答えればいいのか分からない
「もしかして故郷消し飛ばされちゃったり、した?」
「け、消し飛ばされるってどういうことだよ!?」
もう頭がパンクしそうだ
「もしかして悪魔を知らないの!?」
驚いた様子で聞いてきた
「はいっ?悪魔とはなんなんだ?」
「まさか知らない人が居るとは!ビックリしたよ〜」
「悪魔ってのは私たち冒険者の敵、いや人類の敵だね!」
「うっ、びっくりした!急に声大きくするなよ」
「あぁ〜ごめんごめんちょっと熱入っちゃって」
熱が入る程ってことはエリーは魔物に何かされたのか?聞いてみるか
「なぁその、魔物に何かされたりとかしたのか?」
「う、うん…私がまだ幼かった時の話なんだけどさ…聞、く?」
エリーの脚が止まり表情が一気に暗くなった、なんかヤバそうだぞ
「あ、うん聞きたい」
エリーの過去を知って起きたい、地雷を踏みたくないからな。
「ある日、お父さんが体調崩しちゃって、薬草が必要になって友達と森に採取しに行った時、偶然魔物の手下みたいな、やつに、見つかって、」
だんだん息が荒くなっている
「友達が、私の、犠牲に、」
泣き目でこちらを見てくる、
「すまんっ!こんな話させてしまって本当にごめん!」
俺は全力で謝った
「ううん、私が思い出したのが悪いの、早くギルドに行こ」
「気を取り直すのが早すぎるよ」
俺は申し訳ない気持ちしかなかった
「いや私の取り柄はこれくらいしかないからね」
「多分そんな事はないと思うぞ、少なくとも俺なんかよりかは多い」
エリーともう一度歩き出す…転生してすぐにこんな重い話になってしまった。これから大丈夫かな、俺。
「そういえば君の名前聞いてなかったね、名前、教えてほしいな!」
あれ…?俺、名前なくね?
第2話を読んでいただきありがとうございます!
是非感想、レビュー等々よろしくお願いいたします