12話 その後
ノゾミとヒロコは一緒に住むことになった。
ノゾミは自身の部屋を出て、お隣のヒロコの部屋に二人で住むことにしたのだ。
ヒロコが会社から帰ると、ノゾミ迎えてくれる。
そして、ノゾミの帰りが遅い時は、ヒロコが迎える。
ご飯は一緒に作り、二人は楽しい生活を送っていた。
ある日、ヒロコはノノと名付けられたぬいぐるみがベッドの上から消えてることに気がついた。
さらに、部屋の中を隅々まで探しても見つからなかった。
ヒロコは、ノゾミに聞くことにした。
「ノゾミちゃん、ノノちゃん知らない?」
「……。ぬいぐるみですか?」
「うん、そう。ノゾミちゃんからもらったの。ベッドの上に置いていたはずなんだけど。」
「……。ここにいますよ。」
ノゾミはそう言うと照れて顔を横に向けながら、ぬいぐるみのように手を開く。
ヒロコはその姿をみて、キュンとしノゾミを優しく抱きしめる。
ノゾミは柔らかいだけでなく、暖かく良い匂いがした。
「ノゾミちゃんって案外、嫉妬深かったりする?」
「……。かもしれません。」
ノゾミは小さくそう言うと、目を瞑り、ヒロコをぎゅっと抱きしめ返す。
その後も二人はずっと仲良く暮らし続けましたとさ。
おわり。
ご一読頂き、ありがとうございました!!
楽しんで頂けましたら幸いです!!
今回は百合文芸に投稿したいとも思っていて、文字制限があったんですが、なんとか2万字程度に抑えることができました!!
さらに、今回はストーリ展開、キャラの設定などをしっかり決めてから書き上げることにしたのですが、
その甲斐あって、ある程度は思い通りに進められたので、満足です!!
ただ、本当はもっと後日談とか、ラブ話を書きたかったんですけどね笑
ここまでお読み頂き本当にありがとうございました。
次も何かしら小説書くと思うので、またご一読頂けると幸いです!!




