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君が来たから

作者: m

君はそっとボクに近付いて


そう


ボクを困らせる



熱帯夜から解放されて

朝は清々しく感じられて

空気は乾いたようで

晴れ渡った空の青は遠くなったようで


夏は終わった


って感じてはいたけど


だからかな


君はボクに近付いて


いつの間にか



そう


そうやってボクを困らせるのは


いつもの事



乾いた風が木々を揺らして

ざわざわざわ



噂話



見えないよ



いつだって君は



清々しい朝に


窓を開けると


ほら




クシュン



噂話のせい

なんかじゃないさ



クシュンクシュンクシュン

止まらなくなったよ



ほら



ムズムズムズ



目を擦るのは

泣いていたわけじゃないさ



痒いんだ

何なら顔の全てが痒いんだ



目には見えない


君はいつだって

ボクを困らせる



あぁ


君のおかげで

秋が来たって感じられる




清々しい朝



後悔して


ボクは窓を閉めるんだ






春よりも、秋の方が辛いんだ。ボクは。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 納得せざるを得ない。 私もあの人には困らされてばっかりです。笑
[良い点] ラスト、いいですね〜 「清々しい朝」と「後悔」 梶井基次郎『桜の樹の下には』の一節、 「俺には惨劇が必要なんだ。」を思い出しましたよ( ̄▽ ̄) [一言] なるほど、春に出されてた詩と違っ…
[一言] こんにちは。私も同じです。 容赦ないですよね、彼は。 御愁傷様です。
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