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転生魔法使いの愛のある生活  作者: チムチム
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第41話

素材集めに必要なアレとは以前シエラ先生が持っていたマジックバッグだ。ただそのままマジックバッグを作ってもつまらない。

俺としては空間同士を繋げて収納出来ないかってことだ。要は異空間に倉庫を作ってそこに放り込んでおけば、大量の素材を集めても重さや量を気にすることなく、狩りに専念できるだろう。そのための魔法を作る。



ジャックに必要な素材リストをまとめてもらう間に宿の部屋で魔法創生を使う。


今回のポイントは収納場所として異空間につなげだ時に、毎回その特定の空間を認識していかなくてはならない。さらに放り込んだ素材に関しても自分が欲しいものを瞬時に取り出すことができなければ意味がない。

ゲームでアイテムを探す時みたいに、自動でリストが作成されて、そうだな、ソートもかけられるようにしたい。また脳に負担をかけてしまうが、頭の中にリストを表示してほしいアイテムが瞬時に取り出せる。そんなものが欲しい。言ってみればマユの収納のパワーアップしたようなものだな。マユの収納は異空間にしまってそれを取り出せるが、それだけだ。取り出すものを指定できないし、何が入っているかの管理もできない。

あとは容量だが、その領域は拡張可能にしていきたい。持ちきれないと困るしね。


さて、やってみよう。



自分のリクエストが多かったこともあり、なかなかに困難を極めた。適当に宿の部屋にあったものを出し入れしたりして使い勝手を確かめていたのだが、俺が知らないものは「???」と表示されるし、適当に名前をつけたものに関しては次からもその名前で収納される。これはアレだ、俺の知識量を増やしていくしかないようだ。これは今後の課題として取り組んでいこう。幸いこの世界では俺の記憶力はいい方だし、膨大な情報を常に処理しているため、俺の脳は活発に活動している。脳トレを欠かさずやってきた成果が出つつあるのかもしれない。読めば読むほど覚えられるだろう。


この魔法は『アイテムBOX』と名付けよう。

そのまんまだけどわかりやすくていい。


さて、あとは魔物の素材を集めるなら解体ができないと困る。解体用の道具も知識も欲しい。また、マユに借金するのもなんなので、魔法でナイフのようなものが作れないかやってみることにする。


イメージは魔力で固めたナイフだ。大きさも自由に変えられれば解体でも活躍してくれるだろう。そして何より切れ味だよな。硬くて刃の部分を鋭くして、うーん、硬くするなら魔力を圧縮していけばいいか?指弾のように圧縮すれば威力出たし、その方向は間違っていないはずだ。


いや、待てよ?解体するなら医者が使うメスのようにすれば、あ、レーザーメスとかかっこいいかも。それを指先から出して・・・・・・。


貫通力を抑えるのに苦労したが、自分の意思で調整が出来るようになってきた。指弾は圧縮した魔力を飛ばす。だがこの魔法は飛ばさずにその場に留める。うん、いい感じだ。あとでおかみさんに怒られないように、このバラバラになってしまったイスを直しておかなければ。


この魔法は『メス』とでも名付けておこう。あとは知識だな。明日、必要な道具や手順もギルドの解体屋にでも聴きにいけばいいだろう。その時にギルドに図書館みたいなところはないかも聞いておこう。




翌日、ハルキ一行はギルドを訪れ、全員で解体の講習を受けることにした。講習では解体用のナイフを貸し出してくれたので、それを使っての練習である。なかなか切れ味の悪いナイフだったので、焦ってやると、切り目がギザギザになってしまう。そうならないために刃の入れ方を工夫したり、サイズの違うナイフを使い分けたりしてなるべく綺麗に素材を解体できるようにしていく。


やはり俺のこの世界でのスペックは高いのだろう。すぐに俺は解体のスキルが身についた。どうしてわかったかって、明らかに2回目の時には俺の体ではないように、勝手に解体していた。


まあ、俺は駆け出しの冒険者だ。解体のスキルを手に入れただけでも十分だろう。あとは図書館なんだが、、、。



「おーい!ハルキ!欲しい素材リストまとめてきたぞ。」


タイミングを計っていたかのようにジャックが現れた。


「ずいぶん、タイミングがいいな。ちょうど解体のスキルを覚えたところだ。」


「なんだ、解体やったことあったのか。まあ、何度かやってれば割とすぐに覚えるスキルだしな。でもこのタイミングで覚えるっていうのもなかなかタイミングがいいな。」


「いや、今教わったのが初めてだぞ。一回やれば覚えるスキルなんじゃないのか?」



「「「「・・・えっ?」」」」


ムラト、ナナ、マユ、ジャックの4人が同時にこちらに視線を向ける。


あれ?また何かやらかしたか?


「ねえ、ハルキくん、私はまだスキル覚えられてないんだけど?」


ムラトとナナに聞くと2人もまだ覚えてないらしい。ジャックに聞いても講習でやり方を覚えて、実際に魔物を解体しているうちにコツのようなものを掴み、スキルとして表示されるらしい。個人差があるとも言ってたので、たまたまだろう。

だから、そんな非常識な人を見るような視線はやめてほしい。



図書館とダンジョンの場所を地図で確認したかったため、ミレーユに頼もうと思ったが、あいにくほかの冒険者が長蛇の列を作っていた。


地図を見れないのは不安だが、大体の場所をジャックに聞いて向かうことにする。

幸いダンジョンはこの街から2時間ほど歩いた位置にあるらしいので、俺たちならもっと短い時間で行けるだろう。

図書館はまあ、帰ってきてからでいいか。

さて、冒険者としての初仕事。張り切って行きますか。



ハルキ


年齢 15歳


属性 無属性


犯罪履歴 なし


冒険者ランク E


HP 2500/2500

MP 30000/30000←UP!


無属性魔法 レベル5

・ソナー2 レベル3

・ブースト レベル3

・ドレイン レベル4

・サイレントドーム レベル3

・魔力回復促進 レベル3

・魔力吸収 レベル1

・指弾 レベル1

・魅了 レベル2

・空間転移 レベル2

・透過 レベル1

・複製 レベル1

・召喚 レベル1

・アイテムBOX レベル1←new!

・メス レベル1←new!



スキル

無詠唱 レベル4←UP!

魔法創生 レベル5←UP!

精神耐性 レベル2

バーナー流剣術 レベル5

直感 レベル2

思考 レベル1

並列思考 レベル1←new!

解体 レベル1←new!


マユの魔法を失念していたので、追加しました。

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