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転生魔法使いの愛のある生活  作者: チムチム
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第27話

シエラ先生はマジックバッグから水筒のようなものを出すとあおるように飲み始めた。


「ふぅーっ。私の予想をはるかに超える秘密だったわ。魔法作れるとかなんでもありね!」


呆れられてしまった。まあ、じぶんでもそう思うから仕方ないか。


「でもそこまで出来るなら、魔力障壁だって作れるんじゃないの?さらに言えば音が漏れない、見えないような空間作ったら内緒話しなくて済むし、魔力だって漏れない。なんで作らないの?」


「なんでって言われましても、思いつかなかったとしか、、、。」


「じゃあ、これからは私に相談しなさい。それとせっかくだから話し声が漏れないように、この部屋を覆ってみなさい。」


「あ、でも今そこそこ魔力使っちゃったんで補充してからでいいですか?」


「あら、魔法薬なんて持ってるの?」


「いえ、魔力なんて普通にこの部屋でもあるじゃないですか?そこから補充するので、魔法薬は使いません。」


「・・・・・もういいわ。好きにしなさい。」


頭を抱えるシエラ先生。そんな姿も素敵です。


「ドレイン」


おっ、また魔力が増えたようだ。



「(魔法創生)」


今度は口に出さずに唱える。



この部屋を覆うようなドーム型のものをイメージ、音の振動をそのドームで防ぐイメージ、そのドームが外から見えないように光を反射させるイメージ。


出来た!


「サイレントドーム」


相変わらず魔法名をつけるセンスが足りないが許してほしい。


「先生、出来たみたいです。これで音も漏れませんし、俺たちの姿も見えないはずです。」


「えっ?そんなにすぐに出来ちゃったの?」


「あ、はい。」


シエラ先生に同情するくらい、チートすぎる。


「はあー、まあいいわ。似たようなものはあるけど、あなたのはちょっと別物かもね。」


「あー、やっぱりあるんですね。じゃあもしバレても平気そうですね!」


よかった、なんとか常識内で止まっていたらしい。安心した顔してると、引きつった笑顔のシエラ先生が目の前に。


「普通の探知魔法はあるわ。けどね、魔力が感じ取れる人には分かっちゃうのよ。レベルが上がれば分かりづらくはなるけどね。でも私が感じ取れないようなレベルの魔法はこの国ではない。それと、音が漏れないようなものはあるけど、対象者以外の人に聞こえなくなるだけで、口の動きで話している内容はわかる。姿も見えなくなるなんて、異常だわ。そこんところはしっかり覚えておきなさい。」


また、怒られた。やはり規格外ってことみたいだ。魔力量が上がってきているので、もはやなんでも出来そうな全能感。叱ってくれる先生がいるのはありがたいのかもしれない。



「先生、ありがとうございます!ボクは一人でなんでも出来る気になっていましたが、先生がいてくれるおかげで自重出来そうです。」


「はあー、自重出来そうですってねぇ〜、まあ、いいわ。魔法を作るときには私を呼ぶこと。そして危険だと思ったら私が止めるから。私の言うことを聞くこと!わかった?」


「はい、先生。よろしくお願いします。で、早速なんですけど、作りたい魔法があるんですが、1人では無理そうなんで、先生に体感してもらいたいんです。攻撃魔法ではないので、そこはご安心ください。」


「ちなみにどう言う魔法を作ろうと思っているの?」


俺は先生に、自分の魔力を変換して他の人に魔力を補給できる魔法が作りたいと伝える。


「あのね、ナナにはあったのよね?彼女の魅了魔法はわかる?」


「はい、でもボクには効かなかったみたいですけど、相手に自分の魔力を流し込んで支配するんですよね?」


「まあ、基本的にはそうね。彼女は生まれながらにそう言う才能を持ってるから、魔力とその才能であの力が出せるの。」


ナナには魔法以外の才能があってそれと並行して使っているからこそってことは特殊なスキルも持っているんだろう。


「それとね、自分の魔力を相手の魔力に変質させるってその人の魔力がどう言う性質かを見極めなくちゃいけないのよ?どうやって見極めるのよ?」


たしかにそうだ。その人ごとに魔力は違う。魔力を相手に流し込んでもその人に合わなければ補給にならない、のかな?支配せずに魔力だけ流し込むとどうなるんだろう?


「先生!ナナみたいに魔力を流し込んでそれを支配せずにそこでやめたらどうなりますか?」


「え?うーん、そうねぇ〜、支配せずに体内で別の魔力を持つのかぁ〜、うーん」


なんか考え込んでしまった。


「先生、実際にボクの魔力を送るので、どうなるか試してもらえませんか?」


「えっ?でもどうなるかわからないのにそれを私に試せと?」


「先生なら魔力量も多いだろうし、ボクも流す量を少しにしますので、どうでしょうか?危なそうならボクが魔力を吸い取ればいいと思いますし。」


「魔力を吸い取るなんてことができるの?」「ええ、大気中から魔力を吸収してるので、それと同じようにすればできると思うんですよね。」



「・・・もう無駄ね。魔力を相手から吸い取れたらもう無敵じゃない!相手から魔力を奪った時点で、魔力切れで倒れてしまうのよ?魔力のある人はもうあなたに勝てないじゃない?」


「いえ、そんなことないですよ。吸収できるのは魔力量の最大値までなんで、魔力満タン状態だと吸い取れませんし、大丈夫です。」


「一応制限があるみたいで少しだけ安心したわ。じゃあちょっとだけやってみましょうか?」


「じゃあいきますね!」


自分の魔力を少量放出するイメージ、それを相手の魔力器官に流し込むイメージ、魔力を流し込んだらそこで俺とのリンクを切るイメージ。


「あ、あっ、あうん。」


「んんんっ〜、あ、あ、あ〜!!」


なんか先生が悩ましい声を上げてクネクネしてる。


「お、お願い、もう、もう、許して!」


「す、吸って、吸い出してちょうだいっ!」


「は、早く〜!」



先生の色っぽい声に下腹部が反応しているような気がしているが、まだ10歳、気のせいだろう。

見惚れてしまって吸収が遅れた。


シエラ先生の中にある俺の魔力を感知、そしてそれを吸収、戻ってこい、俺の魔力!



「あ、あふっ、んーっ!!」


吸収完了。



先生は、、、。


目がトロンとして、微妙に汗ばんでて、、、



ゴクリッ



思わず生唾を飲み込む。


エ、エロい。


想像以上にヤバいようだ。



「せ、先生!だ、大丈夫ですか?」


「にゃぁに〜、せんへいは、らいじょうぶよ」


大丈夫じゃない先生がそこにいた。


ハートランド・バーナー

年齢 10歳

職業 学生兼教師←new!


「×××の探求者」


HP 500/500

MP 4000/4000←UP!

属性

無属性魔法 レベル2

・ソナー2 レベル2←new!

・ブースト レベル1

・ドレイン レベル3←new!

・サイレントドーム レベル1←new!


スキル

無詠唱 レベル2

魔法創生 レベル3←new!

精神耐性 レベル2

バーナー流剣術 レベル5

直感 レベル2

思考 レベル1←new!


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