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転生魔法使いの愛のある生活  作者: チムチム
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第2話

知らない天井から1ヶ月。

この間にわかったこととしては、まず俺の名前は

ハートランドというらしい。

そしてゆるふわドリルの美人さんは俺の母親で名前をユーリというらしい。その旦那、つまり俺の父親の名はアウグスト。仕事の話は家であまりしないタイプなのか、滅多にしないが、王宮で働いているらしいことは伺えた。


そのアウグストだが、なかなかのイケメン。赤髪の短髪でユーリよりも20センチほど差があることからそれなりの高身長に見える。まあ、寝転がっている姿勢から見てるだけなので、実際はどれくらいなのか正確にはわからないのだが。


美男美女の2人にとって初めての子供らしく、子煩悩ぶりが伺える。だだ甘な両親に恵まれたのである意味良い転生だったようだ。それなりに広い家とメイドらしき女性も数人見かけたので、この世界の基準はわからないが、なかなか良い家なんだと思う。



「ハーちゃん、おっぱいの時間ですよー!」


相変わらずの甲高い声。最初は俺も照れてしまったが、今では日中のお楽しみの一つになっている。この世界では乳母が一般的らしいが、ユーリは自分でやると言って聞かなかったらしい。

俺的にはありがたいと言わざるを得ない。



まあ、それはさておきこの世界はテンプレ通りの剣と魔法のある世界らしい。ユーリは見た目通り癒し系、回復魔法が使えるらしく、怪我をして帰ってきたアウグストに魔法を使っていた。

どうにか自分でも使えないかと思って、色々試してみたが、やり方が全くわからないからなのか、できる気配がない。なので今は大人しくしている。だが自分で動けるようになったら、色々試してみようと思っている。30歳での魔法使いの迷信があり、誕生日を期にこの世界にきてしまったのだ、きっと魔法が使えると、根拠のない自信があった。


俺のいなくなった世界はどうなってるんだろうとはじめのうちは不安になったりしていたが、今ではこの先の未来に期待しつつ、情報収集とおっぱいの時間を楽しみに毎日を過ごしている。


思っている以上に周囲の環境に順応できる頭と心に違和感を感じるが、転生だしこんなもんだろうと割り切って日々を過ごしている。

そんな平穏な時はあっと言う間に過ぎていき、気がつけば5歳の誕生日を迎えていた。





俺が転生したこの国はサジタリア王国というらしい。父の名はアウグスト・バーナー。王国騎士の1人で剣技に優れた騎士らしい。

この国の爵位は上から公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士爵となっていて男爵からが領地持ちらしい。

我がバーナー家は騎士爵なので、領地はないが騎士ということもあり王都、アンヘルに屋敷を構えているので生活には困らない。

男爵家の領地持ちの中には、政策がうまくいかず、生活が厳しいところもあるので、腕っ節で成り上がっても優秀な人材を確保できなければ苦労するらしい。それを聞いた時は、勉強もしっかりしなくてはと心に誓ったもんだ。


そんなこんなで5歳を迎えたわけだが、この国というかこの世界では5歳になると教会で洗礼式のようなものがあり、そこで魔法の才能を授かるそうだ。魔法の才能は属性を何種類授かるかで決まるようで、だいたい1種類から2種類が一般的だ。ちなみに属性は火、水、風、土、光、闇の6種類あってこの洗礼式に参加するとステータスカードが作られそこに表示されるらしい。

昔はもっと細かく分かれていたそうだが、今はこの6種類の表示が定番らしい。

ちなみにステータスカードはこんな感じになっている。



アウグスト・バーナー

年齢 23歳

職業 騎士

HP ×××/×××

MP ×××/×××

属性 火魔法 レベル×××

風魔法 レベル×××

スキル

バーナー流剣術 レベル×××

馬術 レベル×××



ユーリ・バーナー

年齢23歳

職業 回復魔法士

HP ×××/×××

MP ×××/×××

属性 水魔法 レベル×××

光魔法 レベル×××

スキル

聖女の癒し レベル×××



HPやMPと言ったゲーム的な表示があるのはありがたいが、本人しか確認できない。属性やスキルに関してもレベルは本人しか確認できない。

鑑定スキルを使えば見られるらしいが、そもそも鑑定スキルの使い手は少なく、持っている人は色々なところからスカウトが来るらしい。どんなことに使われるかはだいたい予想がつくが。


そうそう、スキルについては色々条件があるようだが、ここは解明されておらず、いつのまにかスキル欄に表示されるらしい。表示された時、本人には感覚的にわかるそうだ。ある種のコツみたいなものを掴むと表示され、その練度を上げていくとレベルも勝手に上がっていくらしい。


スキルに関しては謎が多く、バーナー流剣術のように流派があるものは同じ鍛錬をしていれば、獲得までの個人差はあるが、同じスキル名になる。

ただ、ユーリの持っている「聖女の癒し」なんてものはオリジナルスキルとでも言うべきか、過去、現在、ユーリ以外に獲得したものはいないと言われている。ただ、ユーリに限らずオリジナルスキルは多種多様のものが存在するので、そういうもんだと一般的に認識されているらしい。


スキルはともかく、アウグストは火と風、ユーリは水と光の属性を持っている。子供の属性は遺伝が大きく影響するとのことなので、これから始まる洗礼式が楽しみだ。


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