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DAYS4 -人物 用語紹介-

石動翠(イスルギミドリ)

 七十六番の部屋にいた短髪の女性。彼女は極限状況を強いられていた施設生活の中で荒んだ心を一人の女の子に救われ、恋慕の情では無かったが愛していた。

 ノッカー化が進んでおり、理性の喪失が激しい状態だったが、その心は常にその女の子を守ることを第一にしており、自らが完全にノッカーになりかけている時ですら、その誓いを守ろうと必死に自分の破壊衝動に抗っていた。


 しかし最終的にその女の子を傷つけてしまい、絶望に暮れ、覚悟を決める。


 自身のノッカー化について、もう投薬では間に合わない事に気付いており、投薬を拒否、その女の子を守ってくれという遺志を一人の男性へと残し、理性を完全に無くす。

 

 その後、自分が愛した女の子と、遺志を託した男性が共に放った一発の銃弾により、人としての生涯を終えた。

 

 元々は大財閥の娘で、ディジェネの建造費や研究費に莫大な投資をする代わりに、施設で投薬をしてもらっていたが、進化耐性が全く無かった為に発作が起きた段階でもう既にノッカー化を止める方法は見つからなかった。


 固有武器は、一本の青い刀。もう二度とノックされることの無い七十六番の部屋で、その刀は今も煌めいている、隣で眠る彼女を見守るかのように。


『ヒナ』

 一番の部屋で最初に目覚め、最後に目覚めた女性。

普段と戦闘時で自分の見た目を変えており、普段は赤く長い髪をそのままにメガネをかけている。戦闘時は髪を白いリボンで縛り、メガネを外す。


 視力が悪いわけではなく、メガネは昔とある女性にもらった伊達メガネである。リボンも同様の人物からもらって大事にしているが、もう大分古くなって汚れている為、返り血等を浴びても気にしていない。身長はゼロと同じ位だが、より凹凸のある身体をしている。


 気怠げな態度とは裏腹に、その戦闘能力は異常と呼ぶ他無い。

 

 ノッカーと化しているが、何故か理性を保っている。その理由は完全には分かっていないが、筋力や思考の進化が他のノッカーよりも低レベルな事から、進化失敗例の可能性もあると言われていた。だが、ノッカーになったというその特性を見出され、戦闘訓練や実験にその身体を使われていた。


 固有武器を施設中の部屋にばらまいた張本人。

 

 そのため、自分がばらまいた全ての固有武器を使用出来る。だが、ナナミのルームによって作成された武器については例外で、一旦登録が必要。

 

 ナナミのオペルームと同装置を部屋に所有しているので、ナナミと同じく改造した自分自身を武器とする。

加えて、その手は自分の情報の追加登録機能である。ゼロのように管理者権限へのアクセスこそ出来ないが、ナナミのルームで作られた武器については握るだけで登録が完了し、使用権利が発生する。


 単純に開かない部屋を開ける事は不可能だが、ゼロの管理者権限によって開けられた部屋については、開ける権利を自分に追加することが可能。


『所長』

 狂ってしまった研究者。ノッカーと化しており、理性も保っているように見えるが、その思考は狂気に侵されている。どの時点で狂気に堕ちたのかは不明だが、ある時点から実験の目的が『人類の進化を止める』という事から『人類が進化を制御する』という、進化ありきの実験へと変貌している。


 衣服を着ているが、その古びた衣類から見える肉体は赤いノッカーのソレである。 筋力も上昇しており行動も素早く、ダクト内を音を立てずに行動するような器用な真似も出来る。


 フタミの事を自分の息子であると主張し、強い進化耐性を持つゼロと、自身の遺伝子情報を分け与えたフタミの両方を食らう事により、より長く生き、より強い生命体になろうとしている。

 施設にいるノッカー達が被験者を襲ってきたのも、より強くなったノッカーを自らが捕食することによってより強い力を得る為だった。

 ヒナが武器を配った時に見逃したのは、被験者達のノッカー化を予知しての事。


 固有武器は存在しないが、右目に埋め込まれた電子機器で全ての部屋の覗き穴から見える光景を確認していた為、実質施設内で目覚めた人間の全ての行動は筒抜けだった。だがその機器はゼロによって破壊されている。


『薬品庫』

 所長が根城にしていた場所。進化抑制薬を守らせるかのように、大量のノッカーで守りを固めていた。

 

『ネズミの成れの果て』

 ネズミが進化した姿、ノックをしてくるわけではない。

 大きさはサッカーボール程だが、その動きは素早い。爪や牙で攻撃をしてくるが、その形状からか非常に蹴りやすい。しかしその体液にはノッカーへの進化促進効果がある。


『コウモリの成れの果て』

 コウモリが進化した姿、ノックをしてくるわけではない。

 大きさはラグビーボール程で、その動きはあまり素早く無いが、群れで動く為鬱陶しい。その牙で攻撃をしてくるがあまり積極的では無く、その形状からか非常に叩き落としやすい。


『軟体ノッカー』

 ノッカーが特殊な進化をした結果、その形状を軟体化させた姿。周りのノッカーや生物を飲み込み続け、肥大化する。飲み込んだノッカーの特徴を受け継ぐという習性がある。対ノッカー用銃弾を受け死亡したノッカーを取り込んだ際には、その銃弾に対する耐性がついていた。行動も遅く、攻撃の意思も強くは無いが、敵意が無いわけでは無いので放置するのは危険。


『武器持ちノッカー』

 部屋開きの時に部屋主を殺したノッカーが、その死亡した部屋主と共に部屋内に籠もり続けた結果生まれた存在。知能は高く無いが、その固有武器を使うということを覚えており、非常に危険。あくまで誰かしらの固有武器を使用している為、その武器の登録者以外の人間が拾って使う事はヒナの様な例外を除いて不可能である。


『対ノッカー用銃弾』

 ヨミの銃に付属していた銃弾の本当の姿。銃弾にあるのスライド式スイッチを動かす事により、弾頭に少量の薬液を付着させる。

 その薬液はノッカーの進化を急激な速度で促進させ、少しでもそれを身体に取り込んだノッカーは急激な進化により遺伝子崩壊を起こし死亡する。目に見えない程小さなスイッチであった為、シズリに教えてもらうまでヨミは気付いていなかった。


『青刀・イスルギ』

 ある女性の死を目にしたナナミをトリガーとして『絶対追尾のマイルーム』が創造した青い刀。その女性の遺志を継いだ男性がナナミに頼み、ヨミに許しを乞い、手にすることとなった。元々はある女性が使っていたオリジナルの刀と同じ青い刀だったが、男性が使えるように情報を刀に登録した際、不思議と刀身に翠色の線が一本入っている。

 柄を強く握りしめ、上部にあるスイッチを押し込むと振動刀になる。動作不良になっていたオリジナルとは違い、動作は良好のようだ。

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