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最低だね私。
私はその手を取ることは出来なかった。
あの日私が手を取っていればあんな結末にはならなかった。
なぜ取らなかったのか自分でもわからない。
世界は残酷だ!私から幸せを奪たのだから
。
苦しいと悔しさが混ざり合ってる。
「ごめん………ごめんね、みんな」
雨が降る中、私は涙を流しながら空を見上げた。
私は大切な人達を失くした。
私の周りは静かでこの世に、私1人だけになったみたい。
いつも騒ぎ合っていた大切な人達の声。
でも、その声はもう聞こえない。もう一度見てみたい。
戻れるのなら戻りたい。あの頃…