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理由
「本当に俺と話したいと思っていたのか?」
「信用されてないのね」
「してなかったら家に入れてない。でもなんで話したいなんて思ったのか理解できない」
「背が高いじゃない。何センチ?」
「183センチだけど」
「それだけあれば十分よ。モデルになってほしかったの」
「モデルって、あの?」
「ファッションモデル。もちろん私の創った洋服のね」
「自分で服創るのか、すげえな。大学時代にモデルをやった事はあったが――」
「なってほしい! 中学時代に創ったものだけど持ってくるから待ってて!」
「……なんだあの笑顔。可愛すぎだろう」