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プロトタイプ  作者: 尖角
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2XZ8年04月11日 / 曇天

2XZ8年04月11日 / 曇天


娘が小学校に入学し、約1週間が経過した。   現在、娘は7歳である。


そして、私の年齢は47歳。  そろそろ、半世紀生きてしまったことになる。


また、妻の年齢は……設定上、40歳前後。  私よりは若く、 かつ釣り合うように設定してある。



そんな若き妻と可愛い娘に囲まれて生活している私は、これから先どうすればよいのか?


――そのことについて、今回の日記は書こうと思う。



さてはて、 私は 少し前に、 妻にも「娘と同じように年齢に応じて年を取るように」と変更をかけた。


これで、妻も娘と同じように成長型のロボットとなり、    もう、特別 私が手を加える必要はないだろう。


要するに、「完璧に仕上がった」と言える。        ………まぁ、それも傍から見ればの話であるが。






では、ここで問題。    私はなぜ「傍から見れば」というのだろうか、  君はわかるかい?


まぁ、そんなことは前にも言ったから大丈夫だろうが、 念のために もう一度繰り返そうと思う。



その理由。  それは、私がその先を目指しているから。  私はまだ、恵梨には、梨々香には、何かが足りない気がするから。




それ故、私は「傍から見れば」と言う。


なぜなら、私はもっと完璧を目指すから。  まだまだ、この先があると思うから。


例え、他人には完璧に思えたとしても、 恵梨や梨々香の生みの親である私にとっては完璧ではないから。






だが、それについて、ひたすら考えてみても何も思い浮かばない。  一体、何が足りていないというのだろうのか?


わからない。  いくら考えてみても、 どれだけの時間と才能を費やしてみても、  全く以てその答えが見えてこない。



……なぜだ。 なぜ、私が行き詰るのだ。  天才と言われたこの私が。  なぜ、解決策が浮かばない?  なぜなんだ!!



わからない。  わからないんだ。   私は一体、どうすればいい?     これから先、私はどうすればいいんだ??


教えてくれよ。  なぁ、教えてくれよ。 頼むから。    なぁ? お前には答えがわかっているんだろ?  頼むよ。。






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