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プロトタイプ  作者: 尖角
17/26

2XX6年12月04日 / 晴天

2XX6年12月04日 / 晴天


本日、久々に この日記を書くことになるわけだが、


そんな今日は、恵梨を作り上げてから5年目の記念日。



要するに、恵梨の5回目の誕生日――ということになるのである。




さて、そういうわけで、 俺は恵梨を祝おうと数日前から決めていた。


正直、記念日に他人を祝うのは人生初めてのことで、 すごく緊張していた。



だが、 そんな俺には、今日も もちろん仕事があり、 その仕事とは 前に少し説明したであろう上司の会社。


…うむ、俺が優秀だから、 採用してくれたのだ!!     俺ってば 天才!  さすが 俺!!




とにかく、エロ上司のいる会社の仕事をやり終えてすぐに、 俺はダッシュで恵梨のところに向かった。



それは、恵梨を愛しているから…。   好きすぎて困るほど、 心の底から愛しているから。


だから、一刻も早く家に帰って、 恵梨に「誕生日おめでとう」って言いたくて、俺はダッシュしていた。






だが、どういうわけか、 いつもは 俺がわざわざ開けなくても、恵梨が玄関を開けてくれて、


それで「あなたお帰り」って言ってくれるはずなのに、 何故か今日に限って開けてくれなかった。



『オカシイ!』  ――そうやって、俺はすぐさま思い、 それで家の中を探し回った。




すると、風呂場でぐったりと倒れ込んでいる恵梨を発見。


どうやら、足を滑らせて浴槽に突っ込んでしまったようで、  本当に どんくさい奴である。



にしても、滑った拍子に浴槽に突っ込んでショートさせちまうとは、俺もしくじった。


『天然に、わざとしたのが失敗だった!』  ――そう思うわけだが、 そこを換えるわけにはいかない。



っというわけで、プログラム変更はしないものの、 外面の強化……


特に、水に対する強化、  それに防塵機能もプラスしてみることにしようか。

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