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5.容疑者

 県警の地下に降りてみると、面会の受付があり、その先に鉄格子の付いた部屋がいくつか並んでいた。

「あの、三塚井 小百合さんに会いたいのですが」

 奈々子は受付の警官にそう言った。

「ではこちらにお名前を記入して下さい」

 警官はそう言って、多数の名前が書かれたリストとボールペンを渡した。

 奈々子はそこに、<櫻井 奈々子>とサラサラッと書くと、警官に返却し、三塚井 小百合がいる牢の前に立った。

「三塚井 小百合さんですね?」

 と、牢の中の女性に、奈々子は声を掛けた。

「え、貴方は?」

「さくっ・・・いや、寺島 奈々子。寺島 幹生の妹です」

「ほっ、ホントにっ!? ホントに幹生の妹さんっ!? てか幹生に妹さんがいたのっ!? 私聞いて無いわ! それより聞いて。此処の刑事デカったら酷いのよ。私、幹生の事殺して無いのに一方的に殺したと決めつけて牢屋に入れられて……」

 その愚痴っぽい言葉を、奈々子は頷きながら聞いた。

「貴方が犯人では無い事は解ってます。必ず真犯人捕まえて助けてあげますね」

 そう言うと奈々子は、小百合から離れ、

「待って」

 小百合が奈々子を呼び止めた。

「ホントに、犯人捕まえられるの?」

 その問いに奈々子は振り返り、

「私は幹生の妹よ? お兄ちゃんに出来て私に出来ない事なんて無いわ」

 そう言うと、今度は本当に去って行った。

 小百合はその奈々子の後ろ姿を見つめながら苦笑した。

(幹生そっくり)


 奈々子は県警の入り口に来ると、

「さぁて泰一、早速行くよ」

 と、彼女を待っていた久瀬に言った。

「え、何処に?」

 奈々子は溜め息を吐き、

「決まってるでしょ、捜査に行くのよ。 それとそこお巡りさん」

 と、奈々子はお巡りさんに封筒を差し出した。

「それ、交通課の宮子さんに渡しておいて頂戴」

 お巡りさんは困り果てた顔で、

「解りました」

 と、大切に懐へしまい込んだ。

「じゃ、行こう泰一」

「あ……おう」




・・・・・・ネタが思い付かない。



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