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【鋼の青魔】鋼の肉体を持つ青魔導士~敵の技をラーニングするが、自分を最強の戦士だと勘違い~  作者: ハリネズみ
第1章:鋼の肉体と青魔法

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第19話:ミラの救出!

エストーレの象徴、百年の時を刻み続けてきたと言われる大時計が、轟音と共に崩れ落ちた。


誇り高き時計塔の崩壊は、単なる建造物の消失に留まらなかった。

町を守るべく応戦していた自警団や魔導士たちの士気は一気に低下し、人々の心に絶望という名の「負の連鎖」が波及していく。

事態は一刻を争う局面に突入していた。


「……【サンダー】!」

トオルが指先を掲げ、迫りくる一匹のガーゴイルを撃ち落とした。

「こいつにはサンダーが効く。みんなは無理に前に出ず、俺の後ろにいてくれ」

そんなトオルの心配を余所よそに、カイルはなりふり構わず実家へと急行していた。エルナは「ちょ、ちょっと、カイル!」、リノは「何してんの、イケメンくん!」と後を追う。


「ミラ! 母さん!」

彼が辿り着いた先で目にしたのは、一匹のガーゴイルと対峙し、杖を構えている母と妹のミラであった。

ガーゴイルが鉤爪を振り上げたその瞬間、一本の矢が風を切り裂き、魔物の頭部を射抜いた。

「……遅くなって、ごめん」

カイルが放った一矢が、家族の窮地を救ったのである。

しかし、安堵したのも束の間。ガーゴイルのリーダーの合図により、地上で破壊を繰り返していた群れが上空に集結した。

リーダーが手を挙げ、魔物たちが全身全霊の魔力を込めると、広範囲の重力魔法【グラビティプレス】が町全体に放たれた。

建物もろとも圧殺しはじめた、まさに文字通りの絶体絶命であった。

「これはまずい。どこまで守れるか……【守護障壁カヴァーリング】!」

その時、町全体を包み込むような巨大な光が出現した。トオルがゲン師範から継承した極意、守護障壁カヴァーリングである。

「な、なんだこの光は……!?」

「重力が、消えた……?」

(テロップ:スキル【グラビティプレス】をラーニングしました)


トオルが展開した圧倒的な守護障壁により、ガーゴイル軍勢による重力魔法は完全にシャットアウトされた。

窮地を脱した自警団や魔導士たちは、その光に鼓舞されるように再び武器を取り、反撃の狼煙を上げた。

カイルが闇魔法を付与した矢で空を射抜き、トオルのサンダーがガーゴイルのリーダーを排除する。

統率を乱されたガーゴイル軍は、ついに耐えきれず撤退を開始した。

騒乱が収まり、静寂が戻りつつあるエストーレの街角。

救出されたミラがカイルに抱きつき、そしてトオルへお礼を言おうと振り返った。

そこには、激戦の後とは思えないほど清潔な笑顔を浮かべたトオルが立っていた。

「……お体は大丈夫ですか? ミラさん」

その瞬間。ミラは、自分の心臓をサンダーで撃たれたような、激しい衝撃を覚えた。


これまで見てきた、兄を通して知る姿ではない。一人の女性として恋をする乙女の姿がそこにはあった。

トオルを巡る激しい争奪戦は、エルナとリノに加え、この地で出会ったミラも加わり、より激しさを増していくのであった。


次回、2026年2月28日9時10分更新です!


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