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【鋼の青魔】鋼の肉体を持つ青魔導士~敵の技をラーニングするが、自分を最強の戦士だと勘違い~  作者: ハリネズみ
第1章:鋼の肉体と青魔法

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第18話:時計塔の町!

新たなスキルをその身に刻んだ一行は、拳王府の里を離れ、カイルの故郷である時計塔の町「エストーレ」へと向かっていた。

カイルは莫大な金貨キャッシュを眺めながら、故郷を懐かしんだ。

道中、カイルは遠くを眺めながら、重い口を開いた。

「……トオルさん、エルナさん。俺がなぜ、こんなに金に執着していたか……話したことはなかったですね」


カイルの父は、もともと農業都市の出身だったが、多額の借金を抱えて各地を転々と放蕩ほうとうしていた。

その逃避行の果てに母と出会い、流れ着いたのがエストーレだったという。

父はお金があればすぐに使い果たしてしまう困った男だったが、母が懸命に働き、兄であるカイルと病弱な妹のミラを育て上げた。

決して裕福ではなかったが、家族としての愛はある、慎ましくも温かな生活だった。

しかし、成長するにつれ、カイルには別の悩みが付き纏うようになる。

「伝説の勇者」か、「隣国の王子」か、と見間違うほどの正統派の美少年へと成長したカイルは、女性には執着され、男性からは激しい嫉妬やっかみを浴びせられた。

「誰も俺の本当の姿を見ようとはしなかった。皆、表面の顔立ちばかりを見て、勝手な理想を押し付けてくる。……そんな人間関係に、俺は疲れ果てていたんだ」

人間不信に陥ったカイルは、成人したタイミングで「修行」という名目のもと、エストーレの町を逃げ出すように旅立った。

別れを悲しむ妹のミラに「必ず戻る」と約束を残して。

だが、外の世界でも現実が変わることはなかった。

どこへ行っても顔で判断される日々に、彼は一つの結論に達した。

「金こそが、この世で唯一信じられるもの。人は見た目で対応を変えるが、金だけは不変であり、なくてはならないものなんだ」

そんな彼が、サンダーバードの襲撃で倒れていたところに出会ったのが、トオルたちだった。

「……しかし、今の俺には顔で判断しない仲間と、家族に恩返しできるだけの蓄えもできた。そして今こそ、ミラや母さんたちを幸せにできる時だと!」

カイルが力強く告げたその時、前方の空に黒い影が差した。

一行が到着したエストーレは、カイルの記憶にある町とは様子が違っていた。


「……なんだ、これは」

空を埋め尽くすのは、おぞましいガーゴイルの群れ。

地上から武器や魔法で応戦が見られるものの、数で勝るガーゴイルにより、建物が次々と破壊されていく景色が広がっていた。

そして、町のシンボルである巨大な時計塔が崩れ落ち、その中心にある重厚な鐘が断末魔のような音を立てて砕け、瓦礫の一角へと沈んでいった。

「エストーレが……! ミラ……! 母さん……!」

カイルの悲痛な叫びが、破壊の音に飲み込まれていった。


次回、2026年2月27日19時10分更新です!


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