情報収集
城に近づくにつれて、段々と魔獣や魔人との遭遇頻度が増えていった、しかし、一時的に復活したアレス、そしてそれに対抗して魔王軍討伐の勢いを上げていくスティア、2人の勢いは、もはや魔王軍には止められなかった
「フハハハハ!今の時代の魔王軍はこんなものか!」
そう言いながら、アレスは余裕そうな表情で、こちらに向かってくる魔王軍の兵士を次々と倒していった
「そうよそうよ!こんな悪魔ぐらい一瞬で倒せる戦力を用意しときなさいよ!」
アレスに負けじとスティアも次々と、襲いかかってくる魔獣や魔人を討伐していった
「凄い勢いだね、、、私達いらないじゃん」
「あ、あぁ」
2人が暴れている様子を見ていた3人は、2人の強さに驚きを通り越して、もはや呆れていた
一方その頃、スティアとアレスが戦っている場所の近くにある茂みの中では、スティアとアレスの強さに怯える魔王軍の兵士複数人の姿があった
「お、おいおい、何なんだよアイツら、、、」
「聞いてた話と違うぞ、、、天使はともかく、あの悪魔は弱っている筈じゃなかったのか!あれのどこが弱ってるんだよ!」
「そ、そうだな、ひとまずこの事をキオン様に伝えに行かなきゃ、、、」
「ほう、なかなか面白そうな事を話しているではないか」
魔王軍の兵士達が撤退しようとした時、兵士達の目の前には、先程までいなかったはずのアレスの姿が映った
「ぎゃぁぁぁぁ!でたぁぁぁ!」
兵士達が散り散りになり逃げ出そうとした時、アレスは即座に闇魔法で黒い輪を造り出し、その場にいた魔王軍の兵士を全員拘束した
「ぐっ、これは闇魔法か、、、」
「さて、解放して欲しければ、我の質問に答えるのだ」
兵士達は何やらコソコソと会話をした後、アレスの提案を受け入れた
「、、、何を聞きたいんだ」
「ほう、なかなか物分かりが良いではないか、それでは質問だ、なぜ我の調子が悪いと思ったのだ?」
「、、、俺達の隊長から事前に言われていたんだ、 「今回の相手には悪魔がいるが、ソポス様の策により弱まっている」ってな」
「ソポス、、、最近入った新入りの十災魔神だな、なるほど、中々の曲者のようだな」
「最近?何言ってるんだ?ソポス様が十災魔神に入ったのは60年ほど前だろ」
「ただの独り言だ、それより、嘘偽りない情報の提供感謝する」
「、、、嘘なんて言ってもすぐにバレるだけだろ」
「ともかく、約束通り解放してやろう」
アレスが指を鳴らすと、魔王軍の兵士達を縛っていた黒い輪がボロボロと崩れていった
「フン、それじゃあ、有り難く逃げさせてもらうぜ」
体が自由になった兵士達は捨て台詞を吐いた後、一目散に逃げていった。
兵士達の姿が見えなくなった頃、アレスの元にラオトがやって来た
「いたいた、アレス探してたんだぞ」
「そうだったのか、失敬」
「ここな所で何してたんだ?」
「ちょっとした情報収集をな」
「情報収集?こんな所で?まぁいいや、それより早く行くぞ、ついに城が見え始めたんだ!」
ラオトに連れられ、アレスは他の3人が待っている場所に合流した、そこは霧が薄くなっており、遠くに聳え立つキオンの城がよく見えた
「あと少しだね、頑張ろ!」
「そうだな、それじゃあ行くぞ」
5人は、山々の先に聳え立つキオンの城を目指して、再び歩みを始めた




