妄想は続く
ホルスとスティアが、ラオトとウィンディの悲鳴が聞こえた方向へ急いでいると、ラオトが本棚に対し土魔法を使った痕跡を見つけた
「ここでラオトが魔法を使ってたみたいだね」
「あぁ、それにこの荒れ具合、、、ここで魔人と戦っていたんだろうな」
「魔法の後を見た感じ、叫び声が聞こえた時間とほぼ同じ時間に使われてるね」
「つまり、あの叫び声がした時、2人はここにいたんだな」
「えぇ、そうなるね」
「よし、だんだんと近づいてきているな、2人が魔王軍に連れて行かれる前に、なんとしてでも助けに行くぞ」
2人は気合いを入れ直し再び前へ進み始めた、しかし、そんな2人も分かれ道の前には立ち止まるしかなかった
「困ったな、あれから声は聞こえてないし、2人はどっちに行ったんだ?」
「うーん、、、分からないね、何か手掛かりとかないかな」
2人は分かれ道の周りの壁や床などを探っていると、正面の通路の壁に小さなマークがある事に気がついた
「何だこれ」
「、、、分かった!」
スティアはそのマークを見ると、またもや独自の考えにたどり着いた
「分かったのか?」
「うん!このマークは、きっと魔王軍の秘密の暗号なのよ!」
「秘密の暗号だと!」
「えぇ、この上の部分、よーく見ると魔法使いに見えない?」
「、、、確かに、ここが魔法使いの杖に見えなくもないかもな」
「そしてこの下の部分、こっちは剣を持った剣士に見えない?」
「、、、本当だな!」
「そして極め付けはこの部分!」
スティアはそう言うと、壁に描かれたマークの中心を指差した
「この真ん中の部分、魔王軍のシンボルのマークに見えない?」
「確かにそうだな!つまり、、、」
「そう!このマークは魔王軍がラオトとウィンディを連れていった方向を示すマークなの!」
「なるほどな!それじゃあ2人はこの先にいるんだな」
「えぇ、きっとそうよ!早く助けに行かなくちゃ」
謎理論を信じてしまったホルスとスティアだったが、運がいいことに2人が進んだ道は正解の道だった。そして、その道を進んでいくと、だんだんと聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ラオトの声だ!」
「もう目の前だな、急ぐぞ!」
「うん!」
2人は全力で通路を走り抜け、ついにラオトとウィンディ、そしてアレスが居る広場へたどり着いた、しかし、広間に入った途端、足元のタイルの隙間に足を取られ、それまでの全力疾走も相待って、2人は盛大に転んでしまった
「ぐはぁ」
「ぐへぇ」




