妄想
ホルスとスティアが通路を進み続けると、2人は壁に貼られた注意書きを見つけた
「「書物庫内は走らない」だって」
「そうか、それじゃあゆっくりと歩いて、、、いや、そんなことしていられる場合じゃないだろ!」
「それじゃあ、、、」
スティアは光魔法を使い、壁に貼られた注意書きを消し去った
「注意書きなんて元から無かったよね!」
「、、、、、そうだな」
ホルスはスティアの強引な行動に呆れたが、今はそんな事を気にしている場合では無かった為、その注意書きを無かった事にするスティアの作戦に乗っかり、そのまま走って奥へ進んで行った。
注意書きの件から少し経った頃、今度はウィンディの声と共にラオトの叫び声が聞こえ、そのすぐ後に大きな物音が響いた
「またウィンディの声だな」
「今回はラオトも一緒だね」
「ふぅ、ひとまず2人が一緒にいる事は分かったな、しかし、一体何が起こっているんだ?ウィンディはともかく、ラオトが叫ぶなんて、余程のことが起きてそうだな」
「、、、分かった!」
「分かった?何が?」
「この悲鳴、そしてこの物音、間違いないわ!2人は魔王軍に連れて行かれているのよ!」
「魔王軍に連れて行かれる!?なんでそう思ったんだ!?」
「私達って魔王城を目指しているんだよね」
「あぁそうだな」
「自分で言うのもなんだけど、私達って結構強いでしょ」
「うーん、まぁ、そうなのか?」
「魔王城を目指す強者達、それは魔王軍にとって大きな脅威よね!」
「まぁ、魔王軍にとっては脅威かもな」
「そこで魔王軍は私達を排除しようとするよね、しかし、あのずる賢い魔王軍は、そこそこ強い私達とは絶対に真正面から戦わない!」
「、、、まさか!」
「そう!魔王軍は私達がバラバラになった隙を狙って、1人ずつ倒すつもりなのよ!」
「なるほど!そういう事か!」
スティアはその後も身振り手振りを使って、ホルスに熱弁した
「あの悲鳴と物音は、きっとラオトとウィンディが魔王軍と戦っている際に発せられた音だよ!」
「マズいな、早くしないと2人が、、、」
「えぇ、2人が魔王軍に捕らえられて、もう二度と会えなくなっちゃう!」
「それだけは絶対に阻止するぞ!」
「そうね、それじゃあ急ぐよ!」
ラオトとスティアは全力疾走で、ラオトとウィンディの声がした方向へ走った




