行方不明
ラオトがウィンディと共にアレスを探しに向かった頃、書物庫に残っていたホルスとスティアの方でも、とある事件が起きていた
「おい、スティア」
「あれ?ホルスじゃん、ホルスも私のオススメの本を聞きたいの?」
「スティアのオススメ?確かに気になるな、、、いやそうじゃなくてだな、ウィンディとアレスを見なかったか?」
「ウィンディは見てないなぁ、あの悪魔はどうせどこかで迷子にでもなってるんでしょ」
「そうか、見てないか、、、」
「そんなに心配そうな顔してどうしたの?」
「書物庫内を探したんだが、3人がどこにも居なかったんだ」
「先に宿に帰ったんじゃないの?」
「俺達に何も言わずに帰るか?」
「さぁね、それじゃあ宿に見に行く?」
「そうだな、居れば良いんだが、、、」
2人は書物庫を出ると真っ先に宿へ向かい、部屋の中を確認したが、部屋には誰もいなかった
「、、、いないね」
「、、、そうだな」
「全く、どこ行っちゃったんだろう」
「分からないな、、、念の為、もう一度書物庫を探しに行こう、もしかしたら俺が見つけられてなかっただけかもしれないからな」
ホルスとスティアは書物庫に戻り、隅から隅まで探し回ったが、どこにも3人はいなかった
「どこにも居ないね」
「あぁ、あと探していないのは、、、」
ホルスとスティアは目の前にある真っ暗な通路を見つめた
「、、、ここに居るのかなぁ」
「どうだろうな、書物庫で探していないのはこの先だけだが」
「うーん、あの怖がりなウィンディがこんな所に行くかな?」
「、、、分からない」
ホルスとスティアが入ろうか悩んでいると、暗闇の先から聞き覚えのある叫び声が聞こえた
「いやぁぁぁぁぁ!!」
ウィンディの悲鳴のすぐ後に、今度は「ガシャン!」という激しい物音が聞こえた
「ウィンディの声だ!」
「誰かと戦っているのかな?早く行こう」
ホルスとスティアは急いで暗闇の中へ走っていった
2人は駆け足で通路を進んでいった、スティアの体から発せられる光、そしてホルスが魔法で明かりを灯していたおかげで、特に止まる事なく順調に進んでいった。2人が通路を進み始めてからしばらくすると、スティアは通路の端に置かれた奇妙な物を見つけた
「ホルスちょっと待って!」
「何だ?」
2人は立ち止まり、その奇妙な物を見つめた
「見て、人形が真っ二つになってる」
「というか、人形どころか下の台座まで真っ二つじゃないか」
「周りの物も荒れているし、ここでウィンディが誰かと戦っていたのかな」
「可能性はあるな、先を急ごう」
ホルスとスティアはさらに先に進んでいった




