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科学の知識で異世界旅  作者: 察知
プリズン山

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42/55

フィクションの二人

子供用の本すら理解できなかったラオトは、とりあえず他のみんなにオススメを聞いてみる事にした、まずは一番近くのファンタジー小説エリアにいるホルスの元へ向かった、ホルスは気になる本を一冊棚から抜き取り、その場で立ち読みしていた

「おーい、ホルス」

その声に気づいたホルスは、一旦本を読むのを中断し、ラオトの方へ振り向いた

「お、どうしたんだ?ラオトもこういうのに興味があるのか?」

「いや、そういうわけじゃなくて、ここにどんな本があるのか分からないから、みんなにオススメを聞こうと思って」

「なんだ、そういう事か、ちょっと待ってろ」

ホルスは近くの棚から一冊の本を取りだし、ラオトへ渡した

「結構分厚いな、これはどういう本なんだ?」

「こいつは俺オススメの戦闘小説「桃の三兄弟」だ、とある桃農家で育った3人が、賊狩りでの功績をきっかけに、どんどん成り上がっていく話だ」

ホルスはそのままの勢いで、この小説の良いところを熱弁した

「この小説の良いところは、なんといってもその戦闘描写だ!男と男の熱い戦い、張り巡らされる策略、窮地を切り抜ける主人公達!そして最後は、、、おっとこれはネタバレだな、ともかく、俺はこの小説がオススメだな」

「へぇ、結構面白そうだな、けどかなり長そうだな」

「まぁな、俺でも一日1時間読み続けても一年かかったからな」

「そんなにかかるのか!」

「そうだな、まぁ俺みたいに冒険の合間の暇つぶしにはちょうど良いぞ」

「それもそうだな、、。それじゃあ試しにこれ買うか」

「おぉ!買ってくれるのか!感想を共有できる仲間が増えて嬉しいぜ」

ホルスは仲間ができて嬉しそうな様子だった

「それじゃあ、その本を持ってあのドワーフの所へ行くんだ、カウリィを払えば売ってくれるぞ」

「分かった」

ラオトはホルスに教えられた通り、本を持って店主のドワーフの元へ向かった

「すみません、これ欲しいんですが」

「お、桃の三兄弟じゃないか、そいつは俺も好きなんだ」

「俺の仲間にオススメされたんです」

「へぇ、そのお仲間、なかなかセンスが良いな、1000カウリィだ」

ラオトは店主に1000カウリィを支払った

「まいど」

既に一冊買ってしまったラオトだが、せっかくなら他の3人のオススメも聞いておきたいと思い、今度は別のファンタジー小説エリアに居るスティアの元へ向かった。そこにいたスティアは小説を見ながらゲラゲラと笑っていた

「何やってんのよこの悪魔、アハハ!」

「おーい、スティア」

「!!!」

スティアは声が聞こえた瞬間、咄嗟に手に持っていた本を棚へ隠したが、その声の主がラオトと気づくと、「ふぅ」とため息を吐き、もう一度その本を取り出した

「あれ、ラオトじゃん、どうしたの?」

「凄い笑っていたけど、どんな本を読んでいるんだ?」

スティアは辺りをキョロキョロと見回し、アレスがいない事を確認すると、持っていた本をラオトに渡した

「悪魔没落記?」

「そう、悪魔族がどんどんと落ちこぼれていく話よ」

「へぇ、この本って面白いのか?」

「もちろん!いつも傲慢で憎たらしい悪魔達が、天使や人類によってどんどんと落ちぶれていくさまを見るのは、最っ高に面白いわよ」

「そ、そうなのか」

ラオトは、スティアの面白がる理由に若干引いていた

「私が特に面白いと思ったところはここ!この悪魔の指揮官が天使に追い詰められ、みっともない小物っぷりを晒しているところとか、他にも、この悪魔達の作戦が失敗するところとか、、、」

スティアの話が長くなる雰囲気を察したラオトは、スティアに別れを告げ、急いで逃げ出した

「悪い、俺見たい本があったんだ、そこに行ってくる」

「そっか、、、今度、あの悪魔がいない時に、内容を教えてあげるね」

「あぁ、楽しみだな、、、」

スティアと分かれたラオトは、次に図鑑コーナーに居たウィンディの元へ向かった





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