書物庫
トロッコ屋を出た5人は、一度休憩する為に早めに宿に入る事にした、この町は独自の町並みや、トロッコや武器防具などの名産物目当てに、世界中の様々な種族の冒険者がやって来る、その為、この町には宿が多く、宿の設備も非常に高水準の物が揃っていた。ラオト達は5人が入れるような大部屋を取り、部屋に入ると5人は各々休憩した
「ふぅー、疲れた」
「やっと休める!」
ウィンディとスティアは、トロッコに乗った疲れがまだ残っており、部屋に入った途端、真っ先に椅子に座った
「そうだな、明日キオンの城に出発するんだし、今日はしっかりと休んでおかなきゃだな」
そう言うと、ホルスも背負っている槍や荷物を下ろし、楽な体制をとった
「うーん、けどまだ明日まで時間があるな、何か暇を潰せるものがあればいいんだが」
ラオトがそう言った時、アレスが待ってたと言わんばかりに声を上げた
「なら、皆で書物庫へ行かないか」
「書物庫?」
「あぁ、この町には大きな書物庫がある、そこなら体を動かさなくても良いし、いい暇つぶしになるだろう」
「良いね!この町の書物庫は私も行ってみたかったんだ」
「まぁ、せっかくなら行くか」
「えぇー、私はここでゴロゴロしていたいんですけど」
スティアが文句を言ったが、アレスはそれを無視し、ラオトの意見を聞いた
「ラオトはどうだ?」
「うーん、ここに居ても暇なだけだしな、俺も行くよ」
「よし、決まりだな」
そう言うと、アレスは3人を連れて部屋を出ようとした、しかしスティアに急いで止められた
「ちょっとちょっと!私は?」
「何だ堕天使、お前はここでゴロゴロしているのだろう」
「いやいや、今のはみんなで行く為に私を誘う流れでしょ!」
「他人に行動を強制させるのも悪いからな、それでは我は行くぞ」
アレスは四人を連れ、スティアを置いてさっさと行ってしまった
「ちょっと!待ちなさい!」
スティアは急いで部屋の鍵を閉め、どんどん遠ざかっていく四人を追いかけた。その後、スティアは四人に追いつき、結局5人で書物庫へ入った。書物庫の中はまるで図書館のように広く静かで、大量の本や書類が並べられていた
「おぉ、凄い量だな」
「本当だね、噂には聞いてたけど、こんなに多かったんだね」
5人は各々読みたい本を探しに解散した、他の四人は読みたい本のジャンルが決まっているからか、そのジャンルのコーナーへ一直線で向かっていったが、どんな本があるのか分からなかったラオトは、ひとまず書物庫内を一通り探索する事にした。入り口に入ってすぐの小さい棚には子供向けな絵本や図鑑などが並べられていた、試しに一冊読んでみたが、登場する生き物が全く分からなかった
「、、、何だこれ?」
書物庫
様々な国や街の本や書類が集まる施設。ここにある本や書類は、全てその書物庫の店主が集めており、それらの中には非常に貴重な本や、国や街の極秘情報が書かれた書類が置かれている事もある、それらは交渉すれば譲ってもらえる事もあり、それを狙って世界各地のコレクターが、様々な国や街の書物庫を回っている。




