アレスの目的
この5人で旅立つ事を決めたラオトは、さっそく出発する為に、そして少しの援助を期待してクラトにこれからの予定を伝えた
「君達は十災魔神がいない隙に魔法陣のある城を目指す作戦なのだな」
「あぁ、だからもうこの街を出発しようと思う、クラトさん的にはどこから行くと良いとかあるか?」
「ふむ、ここから一番近いのは、戦場のすぐ先にあるゼノの城だが、そこに行くわけにはいかないな、だとすると次に近いのは南東のプリズン山脈にあるキオンの城だ」
「キオン?」
「あぁ、獰猛な犬の魔人だ、キオンがこの戦場へ向かっているとの情報もある、今行けばおそらく留守にしている事だろう」
「なるほどな、それじゃあ次の目標はそこだな」
「決まりね」
6人のちょっとした作戦会議が終わり、5人は明日この街を出発することにした、そうと決まった5人は出発する前にこの街の店などで旅の準備をする事にした
「明日でもう出発かぁ、もう少しゆっくりしていたかったなぁー」
「そのように怠けているから堕天使などになってしまうのだ、もう少し真面目に生きたらどうだ」
「私もう死んでますー」
「前世ではなく今の話だ!」
「天使って、自分の元になった人の生死が分かるのか」
「まぁね、ただどんな感情から生まれたのかは分からないね」
「そうなのか(スティアの性格的に、元になった人もかなりの変人なんだろうな)」
「まぁ、私はそこの悪魔と違って、明るくて素敵な想いから生まれたんだろうけど、そっちの悪魔はどうせろくでもない想いから生まれたんでしょ」
「我は悪魔の中でもかなりの長寿なのだ、我が生まれてから今日まで我を構成している想いは解消されていない、つまり我を構成さている想いは、それはそれは壮大な想いなのだろう」
「はっ!どうせ不老不死みたいな無理難題な想いなだけでしょ」
「さぁ、どうだろうな、それより君達に言ってなかった事があったな」
「言ってないこと?」
「我が旅に出た理由だ」
「アレスが旅に出た理由?スティアと一緒で追い出された訳じゃ無いのか?」
「それは堕天使が勝手に言っているだけだ」
「はぁ?悪魔がどこを目指している訳でもなくただぶらぶら歩いているなんて、そんなの追い出された以外ないでしょ!」
「普通の悪魔はな、しかし我は違う、我は、我の元人物が抱いていた後悔の想いの真相を探る為に、自分から冒険に出たのだ」
「へぇそうだったんだ、珍しいね」
「そうなのだ、我の中に残っている光景を探して彷徨っている時、運悪くその堕天使に捕まってしまい、足止めを食らっていたのだ」
「そうだったのか、だから俺達に着いて来た理由もそういう事なのか」
「そうだとも、どこかの天使とは違う、ちゃんとした理由だろう、それはともかく、我は自分の願いの為、そしてその堕天使の暴走を止める為に君達に着いて行っているのだ」
「スティアの暴走を止めるねぇ」
「、、、」
アレスはウィンディがこぼした小言には特に何も言わなかった、おそらく自分でも分かっているのだろう
それからしばらく街を歩き続けていると、ラオトの困った表情に気づいたホルスがラオトへ話しかけた
「どうしたんだラオト、何か心配事か?」
「うーん、昨日から何かを忘れているような、、、」
「ラオトもか、実は俺もなんだ」
「我もだな」
「私も」
「え、みんな何かあるの?私は特に何も無いけど」
ウィンディ以外の4人は、何か重要な事を忘れているような気がしていた、その時、目の前にいた白い猫の獣人を見て、4人は忘れていた事をすぐさま思い出した
「あっ!昨日の夜に会う約束していたあの獣人の事忘れてた!!」
「そうだそうだ、すっかり忘れてたな」
「我としたことが」
「わ 私は覚えてたよ」
「?」
慌てる4人はその事を思い出すと、まだ待っているかもしれないという希望にかけて、昨日の約束の場所へ走って向かって行った、そしてその事を知らないウィンディは、困惑しながらも4人へついて行った
アレス
好きな物、恐怖や憎悪の感情
嫌いな物、ポジティブな感情 泣き声
職業、冒険者
得意属性、闇
獣人の国の付近にある荒地にて、スティアと共についてくる事になった悪魔、スティアとは犬猿の仲で、何かあるとすぐに喧嘩になる。悪魔の中でもかなりの長寿で、長く生きた分、かなりの力を持つ。本気を出せばスティアも圧倒出来る(らしい)
長く生きた分、色々な出来事を経験してきたらしく、今は悪魔の国を出て、自分の元となった人物が最後に想った後悔の想いの真相を探る旅をしている




